堕落神官調教の書

彩月野生

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甘美なる強要

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ディランによってユーディアに連れ戻されたリュカは、隣国との国境近くの砦の一室に監禁され、その肉体を彼になぶられていた。

調教は凄まじく、とても正気を保てるようなものではなかった。

触手で作られた寝台に裸体で仰向けで拘束され、排泄さえ管理され、一日の内になんども絶頂させられる。

ディランの目的はリュカから理性を失わせる事。
しかし、ディランへの想いがリュカをギリギリの所で正気に戻していた。

触手が全身に絡み付き、甘い匂いを放つヌメヌメとした感触と、無数の細かい突起が常にリュカを快楽に浸らせて、発情した獣のような呼吸を強いる。

「きひぃっきもぢぃいいっ」

尻孔と性器をくちゅくちゅと触手に弄られて四肢がびくびくと跳ねた。

もう何回イったかわからない。

扉が開く音にリュカは目を見開いた。

「あ、あ、ディラン」
「ふん。まだ正気を保っているか」

不機嫌そうな声音とともに絡み付く触手が束となってリュカを襲う。

ドチュドチュドチュッ!!
ゴッゴッゴッゴッ!!

「おぼおっ♡ ぐぼおおおっおっ♡ おっぶぷおっ♡」

背中、首筋、頬、口の中、乳首、ペニスとありとあらゆる性感帯を幾重にも重なる触手に蹂躙される。

リュカはまるで電撃を食らうかのごとく体を小刻みに震わせた。

バチュンッゴリュリュッ!
ブヂュウウウッ!!

尻奥の敏感なあそこを激しく突き上げられ擦られて絶叫する。

「あぶぼおおおおっ♡ んぼおおおっ♡」

――いっきゅうっ♡ いきゅのおおおっ♡

絶頂して反り返る性器から精液を撒き散らすと同時に、口と尻孔に突っ込んでいる触手から愛液を放出される。

甘くて卑猥な液体がリュカの口腔と胃を満たす。

「おぶっ♡ おぶうっ♡ ぶぶっ♡」

――くるぢぃっあまああっいいんっ


「ぼぃびぃいいっ♡ んぶうっ♡」

がくがくと震えてリュカは悦楽に支配され、もう力が入らない。


ちゅぱちゅぱと甘い触手の先を赤ん坊の様に吸っていると、ディランに頭を撫でられて笑みを浮かべる。

「ようやく堕ちてきたな、おまえには俺と結婚してもらう」
「ふへえっ?」

――結婚? ディランと?

「ぐぼおっ♡」

触手を口から引っこ抜かれ、抱きしめられて耳たぶを甘噛みされて身もだえた。

「契りの儀式を施せば、お前は死ぬまで俺のモノだ」
「け、けっこん」

――ディランと結婚。

「りゃ、りゃめ、です」

結婚という単語を脳内で反芻し、口には拒絶の言葉が漏れた。
自分がディランの枷になると、リュカには未だに冷静な思考が残されているのだ。

ディランは暗い瞳で愉悦に満ちた笑みを浮かべる。

「もはやお前の意志など関係ない。お前の肉体は俺に堕ちている」
「そ、んな、こと」
「この触手は俺の肉体と体液から作り出した僕だ。お前は誰にも渡さん」
「やああああっ!」

ズヂュウッゴリュウッ!!  

奥に埋められるディランの欲望の塊が楔となって、リュカを快楽に引きずり下ろす。

「あぁあっ♡ ひゃああぁあっ♡んほぉおおっ♡」

そのまま勢いよく抜き差しを繰り返されて、リュカは視界が回るのを自覚し、胃からせりあがる白濁を口から吐き出して痙攣した。

「おぼぼほおおっ♡」

ディランが容赦なくリュカの中に熱い迸りを注いだのだ。
腰を突き上げ、最後の一滴まで注ぎきろうとがっちりとリュカの腰を掴み、ディランは息を吐き出す。

「ふうぅ……っ」
「はひぃっ♡ はひぃいいんっ……」

両腕を触手によって固定されている為、ディランにしがみつくことができず、切なく吐息を漏らすと異変に気づく。

もう出しきったはずなのに、いつまでもディランが出ていこうとしない。

リュカはディランを見つめた。
その目には残酷な意図が宿っているのを感じる。

――あ、また、なかでふくらんで?

「や、やあっディラン?」
「お前が俺との結婚を承諾するまで、ずっと繋がったままにしてやろう」
「……!?」

リュカは息をのみ、ディランの明確な思惑を知り、恐怖心が快楽に勝る。

ディランは口の端をつり上げた。

「一睡もさせてやらんぞ、さぞかし辛いだろうな」
「あおっ!?」

ズズンッ!

ディランが再び動き始め、リュカの中を好きなように弄りだした。

「ひぃいいっ♡ ひどおおいいっんっ」
「さあ、いつまで持つかな」

ズコズコと尻を掘られ続ける中、リュカは凄まじい快楽に抗えず、はしたない言葉を叫びながらまたも絶頂してしまった。

「でぃらんのおっ♡ おちんぽおっ♡ しゅ、しゅごおいいっ♡ あひゃああっん」
「ふん……良い光景だ……」
「も、ゆる、ひへぇえっ♡」

――し、しんじゃうっ!

こうしてリュカは二晩続けて休みなしでディランに犯され続けた。
とはいえ、途中でなんども気を失ったようなので、起きるまでの間はつかの間の休める時間だったのかもしれない。

それでも、リュカはもうろくにしゃべれないくらい快楽に浸かり、しんどかった。

「ほっ! ほほおおうっ♡」

もう何度めかもわからないディランの射精を受け止め、リュカはとうとう小さな声で……。

「ま、す」
「なにか言ったか?」
「け、っこん、しま、す」

精一杯の声量を出したつもりだったが、ディランは気にくわないらしい。
リュカを乱暴に揺さぶる。

「きひぃっ♡ ひひっいいっ♡」
「本当か? 俺の妻になるか?」
「あぁいいっ♡ なりまひゅっ♡」

そう言うと頭を撫でられ……心地よいと感じてしまう。

「ならば、式をあげるぞ」
「ほひぃっんっ♡」

まだ出ていかないディランだったが、リュカが結婚を承諾した事に満足したように微笑む。

その優しささえ感じる笑みに、リュカはついときめいてしまう。

――私とディランが、結婚。

「でぃらあんっす、好きぃ……っ」 

思わず吐き出した言葉は、溢れて隠せない想いだった。
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