高潔騎士の楽園ー悦楽解放ー

彩月野生

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世界は愛で満ちて

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 私とシザーの二人きりの旅路で最初に寄ったのは、隣国ジャベイルとの国境付近にある山奥の洞窟だった。
 シザーは以前この大きな洞窟を根城にしており、一部のオークの集団と仲違いをして別の道を歩むと決意したのだと話す。

 彼らはシザーの事を覚えており、私も含めて警戒している様子だ。
 数十人はいるだろうか……皆が息を荒げて今にも襲いかかってきそうな空気である。
 私も念のため剣を引き抜けるように、鞘に手をかけてはいるのだが、シザーが前に進み出ると、オークの元仲間達へ声を張り上げた。

「待て!! 俺達は争いにきたんじゃない!」
「ナニいい?」
「裏切り者がなにをいう!?」
「俺とこの人間について伝えたい事がある」

 努めて穏やかな口調を心がけているのが分かるので、俺は内心で微笑ましくなり、その逞しい腕に身を寄せた。
 
「そいつは騎士だろ? 貴様がよく小競り合いをしていたヤロウじゃねえか」
「それは過去の話だ。俺はもうアレクセイを傷つけるつもりはない」
「どういう意味だあ?」
「……シザー、皆に見て貰おう。俺達が愛し合う姿を」
「アレクセイ……ああ……!」

 実際に見せた方が言葉にするより早いのだ。
 シザーが近場にあった岩にドカリと座ると、私は下半身に身につけている物を全て脱ぎ捨て、シザーの前で膝をつき股間に顔を埋めた。
 動揺するオーク達の声を背に、私はシザーのオークチンポを丁寧に取り出すと手指でしごき舌で嘗め始める。

 ちゅぼちゅぼっ!! じゅぼお~っ!! じゅりゅううう~っ!!

「あむうっ♡ んむう~っ♡ んにゅうっ♡」

 相変わらず大きくて太くて肉厚だな。
 口を思い切り開けて喉奥へ埋めても、肉幹はすべてくわえこめない。

「あむあむっ♡ あむぼお~っ♡」

 鼻呼吸を心がけ、シザーが気持ち良くなれるように力強くしゃぶって吸い上げ、手指で肉幹をしごきあげ、丸い膨らみも揉み込む。
 
 ぐちゅっ♡ ぐちゅぢゅっ♡ ぐにゅにゅにゅうっ♡ ぐぼぼぼおお~っ♡

 ……はあ……このニオイ、シザーのニオイ……っ♡

 私は頭が朦朧としてきて、舌を激しくべろべろと動かした。
 シザーが腰を震わせてイチモツが膨張したのを感じて、唇をすぼめて先端を強く吸い上げる。

 ぢゅぢゅるううううう――っ!!

「うぐ……出る!!」

 ぶばんっ!! ぶぼぼぼぼぼぼっ!!

「んぶぼおおお~っ♡ ぶぼおおお~っ♡」

 舌にねちっこく絡みつく濃厚ザーメンが口の中いっぱいに注がれて、喉奥を叩きつけ、一気に胃まで下っていく。

 ごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅんっ♡

「んん!! ぶぶうう~っ♡」

 あちゅくてえっ♡ にがくてえっ♡ おいひいい~~っ♡

 私がシザーの特濃ザーメンをたっぷりと堪能している背後で、オーク達の困惑する声が聞こえてくる。

「喜んで飲んでやがるぞ」
「なんだ? 淫紋でも刻まれてるのか?」

 ぶばっとシザーのオークチンポから口を離すと、勢いよく立ち上がり、彼らに向き直って言い放つ。

「違うぞ! 私は、催眠になどかかっていない! 私の意志でシザーとまぐわいを望んでいるのだ!!」

 ごぼりと口端から飲みきれなかった白濁が滴り落ちる。 
 それを舌の上で転がすと、皆に見せつけるようにして飲み下す。
 
 ガシッと腹と腰を大きな掌で掴まれ、抱き上げれて驚いて声を上げると、シザーが嗤いながら囁く。

「たまにはその尻孔を俺の舌で解してやろう」
「……ふ?」

 ぬろおお~っ♡ じゅるじゅるっ♡

「いひゃあああ~っ♡」

 おしりのあなをしたでえっ♡ ほじられてりゅうう~~っ♡

 シザーのぶあついしたでなぶられら、我慢できにゃああいいいい~っ♡

 私のペニスが火がついたように昂る熱を解放する。

 ぶしゃぶしゃああああ――っ!!

「ほっっひいいいいい~っ♡」

 あうんっ♡ いっちゃったあああああ~っ♡

 ぐぼっと私の尻孔から舌を離したシザーが、ゆっくりと私の腰をイチモツの上に落としていく。

「あうううっ♡」

 じゅぶうううっ!! ずぐううう~!!

「あひいいいいい~っ♡」

 肉壁をおしわけて剛直が腹奥を目指してずんずん埋まっていく。
 シザーの剛直がおおきすぎりゅうううううう~~~っ♡

「アレクセイ動くぞ!!」
「お、おひいいんっ♡」

 ぐっぼっ!! ぐっぼっ!! ぐっぼっ!! ぐっぼっ!!ぐぼおっ!! どちゅっ!! どちゅっ!! どちゅっ!!

「ぐへっ♡ げへっ♡ おへえっ♡ ぎへええっ♡ あへええ~っ♡」

 シザーのチンポがすごすぎてまともなこえであえげない、視界が滲み、口を閉じれず涎がだらだらながれるのがわかる。

 ああ~~っ♡ あたままでえ~っ♡ とろけりゅうううう~っ♡

「はっひいいいっ♡ はひいいいいっ♡」

 わたしのちんぽがあっ♡ シザーのすさまじい腰使いにあわせてっ♡ はげしくぶるんぶるんと滑稽に揺れているっ♡
 涙で不透明な視界の中でオーク達の熱いしせんを感じて、私は思いの丈を叫んだ。

「わ、わたしはああ~っ♡ このおーくをおおおっ♡ あいしてりゅううう~~っ♡ ひととおおっ♡ おーくはああっ♡ あいしあえりゅんりゃあああ~っ♡ りゃから!! どうかわたしたちとおお~っ♡ どうめいをくんでくりぇええ~っ♡」

 懸命にそう叫びあとは快楽の海に沈み、喘ぎ狂うので精一杯だった。

 心ゆくまでシザーとまぐわい快楽を味わって、その子種を身体の奥で受け止めて、私はこの上ない幸福感に満ち足りた。

「シザー、しゅきいいっ♡」

 オーク達は人間とオークの愛が成立するのだと理解してくれて、私達との同盟に応じてくれた。

 もう二度と人間に手荒な真似はしない事と、何かあれば駆けつけてくれると約束してくれた。
 シザーとしては口約束では不安が残るというので、そこで彼らには世界中に散って貰い、私とシザーの話を広めてくれるように頼んだ。

 快諾したオーク達は散り散りに洞窟を出て行く。
 一人残ったリーダー格のオークは、シザーと私をまじまじと見据えてため息をついた。

「しかし、こんな奇妙な事実があるとは」
「おかしいか?」
「……いや、人間との関わり方について、疑問に思っていたのは俺も同じだ」

 そうシザーに言い残し、彼も洞窟から去って行った。
 シザー以外のオークは知能が低いと考えていたが、間違った思い込みだったな。

 二人きりになると、シザーが私を抱き寄せて頭や頬に口づけをしてくる。
 くすぐったくて笑うと腕の中に閉じ込められた。
 多少の息苦しさはあるが、シザーの肉体の感触は心地よくてうっとりと目を瞑る。

「これで満足か?」
「いいや? 愛の証がほしい。結婚してくれ」
「!? アレクセイ!?」

 自然と出た言葉だった。
 驚愕の顔つきで固まるシザーに笑いかけると、動揺してうっすらと頬が赤いのを見逃さず、からかうように腕で胸を小突いた。

 ――まさかオークとこんな幸せを共にするだなんて、人生何が起きるかわからない。
 
 俺は今、あんなに憎くて嫌悪していたオークと、愛し合っている。
 身を寄せ合い、いつまでもお互いの温もりを感じていた。
  
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感想 6

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みんなの感想(6件)

徒然丸
2020.10.02 徒然丸

続きが待ち遠しいですー!(*>∀<*)オーク×騎士て本当に最高ですね!楽しみに待ってます( 〃▽〃)

2020.10.02 彩月野生

いつもありがとうございます(*^^*)
オーク×騎士良いですよね♪

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徒然丸
2020.08.30 徒然丸
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2020.08.31 彩月野生

こんばんは! お久しぶりです。ご感想嬉しいです~! 
お待たせしてしまいすみませんでした!! アレクセイとシザーラブラブになりました♡
王様達や他の団員達の様子も見守って下さると嬉しいです!
いつもありがとうございます(^w^)

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徒然丸
2020.05.21 徒然丸
ネタバレ含む
2020.05.21 彩月野生

喜んでいただけたようで何よりです♡ ご感想はネタバレありで設定できますので、遠慮なく書いてくださって大丈夫ですよ(^^)いろいろ詰め込み過ぎましたかね☆
更新がんばります! いつも励みになるお言葉ありがとうございます♡

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