異世界転移した男子高校生だけど、騎士団長と王子に溺愛されて板挟みになってます

彩月野生

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15子を成す為にお腹に謎の粒を挿れるだって!?※

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 見た目は変わらず、一時的に胎を魔術で体内に作る。
 そんな説明をされても、いまいち理解できない。

「詳細を話しますと、魔術で胎にかわる器を現出させて、子供には、両親の魂の記憶を流し込みます」
「え~と?」
「つまり、子は血肉を受け継ぐわけではなく、あくまでも、魂と能力だけなので、精霊と変わらぬ存在となります」

 魂の記憶、精霊……?

 シンヤは混乱して頭を抱えた。

 ――なら、生まれてくる子は、人間じゃないのか?


 なら、様々な疑問が渦巻く。
 子供と触れ合ったり、子供は食べたり飲んだり、普通に生活はできるのだろうか。

 その疑問に、セレンがあっさりと答えを出した。

「問題ありません。実際、このような形で、子孫を残している王族もおります」
「そ、そうなんだ」
「完全に女性になる術もありますが……」
「い、いやだ!」
「ですよね。では、この件をお二人にお話しても?」 
「あ、うん」

 その前に……と、耳打ちされた内容に、シンヤは口をあんぐりあけてかたまる。
 それでも、そうするしかないなら、仕方がない。

 頷いたら、セレンが一礼して出ていった。

 暫くの後、ブライアンとユリアムがそろって現れた。
 ひきりに謝り続ける姿を見つめていたら、馬鹿馬鹿しくなって、ぶっきらぼうにもういいと伝えた。

 本当は帰ってから試したかったけれど、問題が起きたら対処しなければならないので、この場でしろと、リードルフから話された。

 部屋に三人だけで、寝台に上がる。
 大きな寝台は男三人でも余裕だった。

 ブライアンが丸い柔らかな粒を差し出して見せる。
 それは、ぷにぷにしていて、キラキラ光っていた。
 これが、体内に入ると、胎代りとなり、器として現出するという。

 ――これを、まさか、お尻の孔からいれるだなんて。

 ブライアンとユリアムに優しく全身を撫でられながら、下半身の衣服をはぎ取られる。

 またもやじっくりと尻孔を見られるだなんて……恥ずかしいけど、3人きりだから、どうにか我慢した。

「シンヤ、力を抜いて」
「は、はい」
「シンヤ、僕を見ろ」
「はい」

 二人に気遣われながら、尻孔にゆっくりと粒を埋められていく。

 ずぶぶぶぶっつプンッ!

「く、ひい」
「奥までいれるよ」
「はひ」

 ――や、やだ、俺、感じてる。

 やがてブライアンの指が、奥まで届くと、ゆっくりと中から指を引き抜かれた。

「ひあ」
「シンヤ、大丈夫か?」
「……」

 二人に顔を覗きこまれ、暫く腹をさすりながら、様子を見る。

 大丈夫かなと思っていたら、腹奥が急に熱くなって、あの粒が暴れだした。

「ひやあっあああっ」
「シンヤ!」
「シンヤ!?」
「おなかあっぐちゃぐちゃにされてるううっ」

 前立腺を刺激されて、たまらず、シンヤは腰をはねさせて喘いだ。

「あっああんっやらあっだめだめ」 

 ――ど、うしよおっい、いくう。

 グチュグチュッグプンッ!!

「おほっんおおっ」

 ブルルル…ッびびゅるるる~~っ!!

「シンヤ!」
「あ!」
「くっひいいっ」

 ――いっちゃったあ!!

 シンヤは、腹奥にあんな粒を挿れて絶頂してしまった事実に、心底はずかしくなって、涙を流した。


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