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この手をはなさない
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ライマーは、淡々と語り始めた。
自分の生い立ちや、アロイスに恋した事、アロイスをかばいヴィレクの呪いを受けた事――思い込みだったこと。
エドヴィンは時々頷き、酒をのみつつ言葉をかけてくる。
「そうか。本当に兄を愛してるんだな」
「愛や恋だとか、そういう言葉で表していいのか、今ではわからないが」
「いや、兄をそこまで想ってくれて……感謝する」
「エドヴィン」
「あの人は頑固でなあ、なかなか結婚相手も見つからず、恋人もいなかった」
「そうなのか」
それから、ライマーはエドヴィンにアロイスについて好きなところや、何を話したかなど思い出話を語った。
ふと、話している途中で、エドヴィンがいつの間にかペンダントをぶら下げているのに気付いたが、聞きそびれてしまった。
どうやら鏡のようだったが、あれをどこかで見た気がしていた。
翌朝、ライマーを頭痛が襲う。
自分にしては酒をのみすぎた。
寝台から起き上がれず反省していると、部屋の扉の向こうから叩く音と声が聞こえてきた。
「起きてるか、ライマー」
「……ああ」
どうにか身を起こすが、気だるさと頭痛に顔がひきつる。
頭が痛すぎてもう少し寝ていたかったが、そうもいかない。
朝食は果物だけもらい、酸味を味わっていると、エドヴィンに意外な話を持ちかけられて困惑する。
「俺が、ここに住むのか?」
「陛下は兄を守ろうとしたお前を高く評価している。騎士団に力を貸して欲しい」
「しかし、俺は」
闇に通じる者なんだぞ。
そんな戸惑いはお見通しらしく、笑ってごまかされた。
兄とは外見はあまり似てないが、なんとなく性格は似ている気がする。
自然に口元が緩み、少しだけ救われた気持ちを抱いた。
だから、騎士団に正式に入隊することを承諾した。
「もう一度、墓にいくか?」
「……そうだな」
きちんと挨拶して、思いを伝えよう。
もう届かないけれど、話したい事がたくさんあるんだ。
エドヴィンは先に城に行くと言って、墓に向かう途中で別れた。
再びアロイスの墓の前で、屈んで墓石を見つめる。
何度見ても、アロイスの名前が刻まれていた。
何度確認しても、同じなのに……。
それでも、刻まれた名前と文字から目を離せなくて、なんとなく読んでいると――ある事実に気付いて、動悸がした。
「この、数字は」
文字を追う事に夢中になっていたら、背後から足音が聞こえてくる事に気付いて振り返る。
そこには、金髪の騎士がいた。
ライマーを見て頬をゆるめる。
「久しぶりだな」
「あ、アロイス?」
――墓石に刻まれた文字を追って、勘づいてはいたのだが、確信できないところに、彼は現れた。
ライマーは尻餅をついてアロイスを見上げる。
「大丈夫か」
「アロイス、アロイス!」
伸ばされた手を掴むと力強く抱きしめられた。
この温もりは幻じゃない、本物だ。
「……生きてて、良かった」
「ああ。騙して悪かった」
文句をぶつけるよりも、今はアロイスが生きている事実を確かめたかった。
それから屋敷に戻り、アロイスの部屋でいろんな話をした。
アロイスに記憶を消す術が効かず、すぐにライマーを探し回ったらしい。
ライマーを見つけたものの、王に近づくなと忠告を受けてすぐに迎えに行けなかったという。
ライマーとしては、アロイスの為に離れたのだが、アロイスはライマーを手放すつもりはさらさらないと言い放った。
さらに――。
「じゃあ、あの鏡を通して俺の話を全て聞いてたっていうのか」
「そうだ」
「な、なんて奴だ」
「俺のせいで、随分苦しめたな」
「……いや、だから、お前はなにも……俺が勝手にお前に恋をして、勝手に苦しんだだけだ」
「責任を取らせてほしい」
「……?」
どういう意味だろう。
聞く前に、アロイスに寝台の上に運ばれて、衣服を剥ぎ取られてしまい羞恥心にうろたえた。
考えてみれば、魔術での精神保護が消えてから、やっとまともに話せている気がする。
それはいいのだが、まさかこのまま身体を重ねる事になるとは。
「傷だらけだろう」
お互いに裸になって、アロイスが笑いながらライマーに聞いてくる。
確かにその逞しい胸筋には切り傷が無数に刻まれていた。
「勲章、だろ?」
指を這わせてみると、かなり深い傷もあって、痛かっただろうに、と唇を噛む。
ふいに頬を撫でられて唇を重ねた。
「……ふっうう」
ライマーはアロイスの背中に腕を回す。
舌を絡める濃厚な口づけに、吐息ともれる声に興奮してきた。
無意識に腰が揺れてしまう。
こうして肌を触れあわせているだけで、気持ち良くて絶頂に達しそうで、困惑する。
ライマーは焦った。
「あ、あのアロイス」
「ん?」
「はやく、その……なかに」
「まだ解してないぞ?」
「そうしてもらわないと、も、もうもたない」
「それは……?」
ライマーは視線だけで下半身を示す。
「……」
アロイスは唾を飲み込んだ。
いつはじけてもおかしくない状態だと理解してもらえた様子だ。
足を持ち上げられて大きく開脚させられる。
アロイスが用意した潤滑油を後孔に塗り込まれ、丁寧に解され、その指の感触にライマーは身悶えた。
「はあ……ひい……っ」
「本当に、挿れていいのか?」
「う、うう」
欲しい。欲しくてたまらない。
目で訴えると、それからのアロイスの行為は性急だった。
狭い肉壁をおしわけて奥に入り込むアロイスの男根は力強く脈打ち、あっという間にライマーを追い詰める。
「んひい……ああ……っ!」
「もうイったか」
腰を震わせてペニスからびゅるびゅるとザーメンを吐き出すライマーに、アロイスは柔らい笑みを向けてくれた。
久しぶりなのと、アロイスと繋がる悦びで身体がどうにかなってしまいそうだった。
ライマーはアロイスにしがみつき「ご、ごめん」と謝りながら、懸命に中でうごめくアロイス自身をしめつける。
少しでも気持ち良くなって欲しかった。
「は、あ……ライマー……!」
「だ、だしてぇ、あろいすう……」
寝台の軋む音とお互いの吐息が重なり、熱が増していく。
「ふう、はああ……はっ、はああ……っ」
「あうっ! んおああ……ッ!」
アロイスの激しい腰使いにライマーの腰も一緒の動きで揺さぶられる。
――あ、ま、また……!
「イくううう!」
「ら、ライマー……!」
どぷどぷと奥に放たれる迸りを受けとめ、ライマーも絶頂を迎えた。
意識が快楽で飛びそうになる中、何度目かの口づけを交わして、微笑みあった。
数日後。
ライマーは城に赴き、改めて騎士団の団員達に紹介され、正式に入隊する事となった。
「よろしく頼む」
ライマーが挨拶をしている時、エドヴィンと視線があうが、彼は子供のような無邪気な笑顔を向けたので、肩を竦めた。
「してやられたな」
「ああ、墓の事か」
昼食の時間、食堂で向かい合って食事を共にしているアロイスが応える。
「まさか、祖父と同じ名前だとは」
「珍しくはないぞ?」
「……しかしだな」
「弟をせめないでくれ。俺がお前に仕返ししてやりたいと思って、協力してもらったんだ」
「悪趣味な奴め」
「そういうな。お前こそ、思い込みが激しすぎて勝手な事ばかりして……困ったものだ」
「う」
ゆったりと二人きりの時間が流れていく。
窓から流れてくる温かい風は、まもなく訪れる春を知らせている。
「さて、いくか」
「どこへ?」
食べ終わって十分休憩はしたが、何やら真剣な表情で声をかけてくるアロイスに首を傾げた。
もう部屋に戻るだけの筈なのだが。
アロイスが照れたような笑みを浮かべる。
「実はな、これから陛下にある事をお話しようと思っている」
「なんの話をだ」
「……聖騎士の任を降りたら、お前と一緒になることを赦して欲しいと」
「……な」
――それは、アロイスは血を残さないと宣言することと同じだ。
ライマーは顔を振って拒否した。
「なにを言っているんだ!? 俺は、お前が子を誰かとなすことをとがめるつもりは……」
「責任を取ると言っただろう? それくらいしないと、気がすまないんだ。俺は、お前を手放したくない」
「アロイス」
ライマーは立ち上がるとアロイスの隣に立って、その頬に唇で触れた。
「ライマー?」
「なら、俺も陛下にきちんと気持ちを伝えよう」
――ずっとアロイスと共に、生きていきたいと。
どちらともなく手を繋ぎ、歩き出した。
自分の生い立ちや、アロイスに恋した事、アロイスをかばいヴィレクの呪いを受けた事――思い込みだったこと。
エドヴィンは時々頷き、酒をのみつつ言葉をかけてくる。
「そうか。本当に兄を愛してるんだな」
「愛や恋だとか、そういう言葉で表していいのか、今ではわからないが」
「いや、兄をそこまで想ってくれて……感謝する」
「エドヴィン」
「あの人は頑固でなあ、なかなか結婚相手も見つからず、恋人もいなかった」
「そうなのか」
それから、ライマーはエドヴィンにアロイスについて好きなところや、何を話したかなど思い出話を語った。
ふと、話している途中で、エドヴィンがいつの間にかペンダントをぶら下げているのに気付いたが、聞きそびれてしまった。
どうやら鏡のようだったが、あれをどこかで見た気がしていた。
翌朝、ライマーを頭痛が襲う。
自分にしては酒をのみすぎた。
寝台から起き上がれず反省していると、部屋の扉の向こうから叩く音と声が聞こえてきた。
「起きてるか、ライマー」
「……ああ」
どうにか身を起こすが、気だるさと頭痛に顔がひきつる。
頭が痛すぎてもう少し寝ていたかったが、そうもいかない。
朝食は果物だけもらい、酸味を味わっていると、エドヴィンに意外な話を持ちかけられて困惑する。
「俺が、ここに住むのか?」
「陛下は兄を守ろうとしたお前を高く評価している。騎士団に力を貸して欲しい」
「しかし、俺は」
闇に通じる者なんだぞ。
そんな戸惑いはお見通しらしく、笑ってごまかされた。
兄とは外見はあまり似てないが、なんとなく性格は似ている気がする。
自然に口元が緩み、少しだけ救われた気持ちを抱いた。
だから、騎士団に正式に入隊することを承諾した。
「もう一度、墓にいくか?」
「……そうだな」
きちんと挨拶して、思いを伝えよう。
もう届かないけれど、話したい事がたくさんあるんだ。
エドヴィンは先に城に行くと言って、墓に向かう途中で別れた。
再びアロイスの墓の前で、屈んで墓石を見つめる。
何度見ても、アロイスの名前が刻まれていた。
何度確認しても、同じなのに……。
それでも、刻まれた名前と文字から目を離せなくて、なんとなく読んでいると――ある事実に気付いて、動悸がした。
「この、数字は」
文字を追う事に夢中になっていたら、背後から足音が聞こえてくる事に気付いて振り返る。
そこには、金髪の騎士がいた。
ライマーを見て頬をゆるめる。
「久しぶりだな」
「あ、アロイス?」
――墓石に刻まれた文字を追って、勘づいてはいたのだが、確信できないところに、彼は現れた。
ライマーは尻餅をついてアロイスを見上げる。
「大丈夫か」
「アロイス、アロイス!」
伸ばされた手を掴むと力強く抱きしめられた。
この温もりは幻じゃない、本物だ。
「……生きてて、良かった」
「ああ。騙して悪かった」
文句をぶつけるよりも、今はアロイスが生きている事実を確かめたかった。
それから屋敷に戻り、アロイスの部屋でいろんな話をした。
アロイスに記憶を消す術が効かず、すぐにライマーを探し回ったらしい。
ライマーを見つけたものの、王に近づくなと忠告を受けてすぐに迎えに行けなかったという。
ライマーとしては、アロイスの為に離れたのだが、アロイスはライマーを手放すつもりはさらさらないと言い放った。
さらに――。
「じゃあ、あの鏡を通して俺の話を全て聞いてたっていうのか」
「そうだ」
「な、なんて奴だ」
「俺のせいで、随分苦しめたな」
「……いや、だから、お前はなにも……俺が勝手にお前に恋をして、勝手に苦しんだだけだ」
「責任を取らせてほしい」
「……?」
どういう意味だろう。
聞く前に、アロイスに寝台の上に運ばれて、衣服を剥ぎ取られてしまい羞恥心にうろたえた。
考えてみれば、魔術での精神保護が消えてから、やっとまともに話せている気がする。
それはいいのだが、まさかこのまま身体を重ねる事になるとは。
「傷だらけだろう」
お互いに裸になって、アロイスが笑いながらライマーに聞いてくる。
確かにその逞しい胸筋には切り傷が無数に刻まれていた。
「勲章、だろ?」
指を這わせてみると、かなり深い傷もあって、痛かっただろうに、と唇を噛む。
ふいに頬を撫でられて唇を重ねた。
「……ふっうう」
ライマーはアロイスの背中に腕を回す。
舌を絡める濃厚な口づけに、吐息ともれる声に興奮してきた。
無意識に腰が揺れてしまう。
こうして肌を触れあわせているだけで、気持ち良くて絶頂に達しそうで、困惑する。
ライマーは焦った。
「あ、あのアロイス」
「ん?」
「はやく、その……なかに」
「まだ解してないぞ?」
「そうしてもらわないと、も、もうもたない」
「それは……?」
ライマーは視線だけで下半身を示す。
「……」
アロイスは唾を飲み込んだ。
いつはじけてもおかしくない状態だと理解してもらえた様子だ。
足を持ち上げられて大きく開脚させられる。
アロイスが用意した潤滑油を後孔に塗り込まれ、丁寧に解され、その指の感触にライマーは身悶えた。
「はあ……ひい……っ」
「本当に、挿れていいのか?」
「う、うう」
欲しい。欲しくてたまらない。
目で訴えると、それからのアロイスの行為は性急だった。
狭い肉壁をおしわけて奥に入り込むアロイスの男根は力強く脈打ち、あっという間にライマーを追い詰める。
「んひい……ああ……っ!」
「もうイったか」
腰を震わせてペニスからびゅるびゅるとザーメンを吐き出すライマーに、アロイスは柔らい笑みを向けてくれた。
久しぶりなのと、アロイスと繋がる悦びで身体がどうにかなってしまいそうだった。
ライマーはアロイスにしがみつき「ご、ごめん」と謝りながら、懸命に中でうごめくアロイス自身をしめつける。
少しでも気持ち良くなって欲しかった。
「は、あ……ライマー……!」
「だ、だしてぇ、あろいすう……」
寝台の軋む音とお互いの吐息が重なり、熱が増していく。
「ふう、はああ……はっ、はああ……っ」
「あうっ! んおああ……ッ!」
アロイスの激しい腰使いにライマーの腰も一緒の動きで揺さぶられる。
――あ、ま、また……!
「イくううう!」
「ら、ライマー……!」
どぷどぷと奥に放たれる迸りを受けとめ、ライマーも絶頂を迎えた。
意識が快楽で飛びそうになる中、何度目かの口づけを交わして、微笑みあった。
数日後。
ライマーは城に赴き、改めて騎士団の団員達に紹介され、正式に入隊する事となった。
「よろしく頼む」
ライマーが挨拶をしている時、エドヴィンと視線があうが、彼は子供のような無邪気な笑顔を向けたので、肩を竦めた。
「してやられたな」
「ああ、墓の事か」
昼食の時間、食堂で向かい合って食事を共にしているアロイスが応える。
「まさか、祖父と同じ名前だとは」
「珍しくはないぞ?」
「……しかしだな」
「弟をせめないでくれ。俺がお前に仕返ししてやりたいと思って、協力してもらったんだ」
「悪趣味な奴め」
「そういうな。お前こそ、思い込みが激しすぎて勝手な事ばかりして……困ったものだ」
「う」
ゆったりと二人きりの時間が流れていく。
窓から流れてくる温かい風は、まもなく訪れる春を知らせている。
「さて、いくか」
「どこへ?」
食べ終わって十分休憩はしたが、何やら真剣な表情で声をかけてくるアロイスに首を傾げた。
もう部屋に戻るだけの筈なのだが。
アロイスが照れたような笑みを浮かべる。
「実はな、これから陛下にある事をお話しようと思っている」
「なんの話をだ」
「……聖騎士の任を降りたら、お前と一緒になることを赦して欲しいと」
「……な」
――それは、アロイスは血を残さないと宣言することと同じだ。
ライマーは顔を振って拒否した。
「なにを言っているんだ!? 俺は、お前が子を誰かとなすことをとがめるつもりは……」
「責任を取ると言っただろう? それくらいしないと、気がすまないんだ。俺は、お前を手放したくない」
「アロイス」
ライマーは立ち上がるとアロイスの隣に立って、その頬に唇で触れた。
「ライマー?」
「なら、俺も陛下にきちんと気持ちを伝えよう」
――ずっとアロイスと共に、生きていきたいと。
どちらともなく手を繋ぎ、歩き出した。
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