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純真な貴公子は歪な愛に溺れる

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貴族に生まれついたアーネだったが、その生真面目さと容姿が災いして、国の片隅に追いやられてしまった。
そんなアーネの世話をしてくれていたのが、使用人のブロルだった。
ブロルは元々凄腕の剣士であり、世界中を放浪していたというが、アーネの家に拾われて腰を落ち着けていたのだ。

アーネはブロルの黒髪や、細く見えても筋肉のついた身体がうらやましかった。
自分の癖のある金髪となかなか筋肉のつかない肉体とは、正反対に思えたからだ。

それに、ブロルは背も高いし、切れ長の瞳も目が大きいアーネよりも男らしく見えて憧れだった。

歳は八つほど違い、まるで兄のようにも感じていて、家族のぬくもりが恋しくなると良く甘えていた。

眠る前になると頭を撫でて抱きしめてくれる。
アーネは安心して深い眠りへつく事ができた。
ブロルの手がしつこいくらいに身体を撫でて来ても、アーネは嬉しく思っていた。

そんなくすぐったい関係に亀裂が生じたのは、アーネが成人を迎えた翌日だった。

「アーネ様を迎えに来る?」

ブロルがそんな言葉を呟いているのを、アーネは扉越しに聞いていた。
呟きにしては大きな声であり、その後ブロルがうなり声を上げて更に「一月後」と何度も声に出しているのを聞いた。
アーネはなんだか怖くなってそっと扉から離れた。

それから数日、ブロルは自室に引きこもってしまい、アーネが食事を運んできても返事はなく、ほとんど手をつけなかった。

今夜も一人で眠るのか。
アーネはブロルが心配でたまらなかったのと同時に寂しくてたまらなかった。

うとうとしていた時――人の気配を感じてアーネは嬉しくなって目を開けた。
やはりブロルが隣にいてくれたのだ。
アーネはブロルに抱きつくとその胸元に頬ずりする。

「良かった。心配してたんだよ」
「……優しいですね、アーネ様は」

がしっと抱きしめられていつもよりも力が強くて狼狽えた。
ブロルを見ると、その目に宿す光が何かが違う。

「ブロル?」
「遊びの時間は終わりだ、クソガキ」

ブロルの変貌ぶりにアーネは戸惑った。
アーネはブロルに監禁されてしまった。

ブロルは、始めから財産目当ての目的で一族に近づいたのだ。

アーネを徹底調教し服従させ、アーネの命と引き換えに金を奪うと目論んでいた。

事実を知ったアーネは絶望に打ちのめされた。

寝台の上に押し倒され、衣服を引きちぎられてしまう。
引き裂く音が響き、アーネは拒絶の叫び声をあげる。

「いや、いやだあ! やだあ!」
「往生際の悪いガキだ!」

ピリッとした痛みが喉もとから走る。何かを打たれたようだ。
ブロルがほくそえんでいる。

「媚薬だ。これで感じやすい身体になる」
「あ? あう」

その夜、アーネはブロルに凌辱された挙げ句、卑猥な言葉を仕込まれた。

アーネは頭の天辺から足先までザーメンまみれになってしまい、犯され蹂躙された白い四肢を震わせる。
背後から腕を胸元に回され、身体を固定されながら卑猥な言葉を吐き出すことを強要されていた。

「いま、お前のなかに入っているのはなんだ?」
「ブ、ブロルの、おちんぽですうっ♡」
「奥にいれられてどうなんだ?感想を教えろ」
「ふぅん、んんう」
「どうした? 素直に言わないと死ぬまで犯すぞ?」

その残酷な言葉にアーネは怯えて従順に従う。
身体の奥深く埋められているブロル自身を尻肉で締め付けてしまい、四肢はどんどん火照っていく。

「……すごく……きもち、いいですっ
♡」
「だろうなあ、今もこんなに締め付けて顔はとろけているしなあ」
「んくうんっ♡」

腰を突き上げられ、更に体勢を正常位に変えられ、穿たれる最中の感想まで強制されてアーネは喘ぎながら答えた。

ゴリュゴリュズンッズンッズンッ!

「やあっんっ♡ あっううっぶ、ブロルのぉおちんぽがあっ♡ アーネのおおっ♡ アソコをこすってえっきもちいいのおおっ♡」

ドチュッドチュッゴリュリュッ!

「あおおっんっ♡ あっ♡ ブロルのおちんぽぉっ♡ おっきいのおっ♡ アーネのお尻のなかでぇどんどんっおっきくなるのおっ♡」

ドビュルッブジュルルルッ!

「ひゃああああうっ♡ でてるうっ♡ でてるのおおっ♡ ブロルのせーえきぃったくひゃんたっくひゃあんっ♡ あっついのおおおっ♡」

アーネはブロルの背中に腕を回し、爪を立てて凄まじい快楽を受け止めた。
アーネも絶頂し、ブピッと自身から精液を吐き出すと脱力して、寝台に背中を預けて荒い呼吸を繰り返す。

「ぶ、ブロルうっ♡」

うっとりと名前を呼ぶと胸がこれ以上ないくらいに高鳴る。
額をくっつけられて、甘く囁かれた。

「俺の言うことを聞けば、毎日気持ちよくしてやる」
「は、はあいっ♡」

ブロルの豹変ぶりは悲しくて衝撃的だったが、アーネはこうして抱いてもらえる事に幸福を感じていた。


そして、明日には使者がアーネを迎えにくるという夜。
アーネはすっかりブロルの従順な性奴隷になり、自らの痴態を使者に見せつけ、金銭を請求するつもりだった。

裸になったアーネは、椅子に座るブロルの股間に顔を埋め、その男根をしゃぶり、頭を撫でられて幸せだった。

「うぶうっうぶちゅうっ♡ ぢゅるうっ♡」

――うきゅうっ♡ ブロルのおちんぽぉっおいひいっんっ♡

口の中のブロルが膨らみ、熱い白濁を噴出した。

ブリュウッボブウッ!

「おぼぼぼおっ♡ おぶうううっ♡」

――しぇーえきぃもっとおおいひいのおっ♡

「あぼぼっ♡」

ガボッと口からペニスが引っこ抜かれ、乱暴に頭を後方に引っ張らた。
アーネは絶頂し、射精しながら床にゆっくりと倒れた。
びくびくと身体が跳ねる。

「は、はひいっ♡」
「全身俺のザーメンまみれでかわいいなあ」

低い声で笑うブロルが腰をあげるとアーネを見下ろす。

「今夜、国を出るぞ」
「ふえ?」

でも、明日は家族の使者が僕を迎えにくるのに?

ブロルは「金はこの屋敷にある宝石や骨董品で充分だ」だとか呟き、アーネを風呂場に運ぶ。

身体を洗ってくれるのはいつもの事だけれど、なんだか手つきが前のブロルみたいだ。

「ありがとうございます」
「……敬語じゃなくていい」
「あの、僕は、売られるの?」
「……」

家族からお金を取るのをやめたのは、アーネを売った方が得だと気づいたからなのかも知れない。
アーネは身体を穢され、調教されても冷静な思考は持ち合わせていた。

それは、ブロルが時々見せる優しい仕草のおかげだとアーネは考えている。

ブロルは頭をかきつつ顔を横に振る。

「じゃあ、どうして」
「俺は気分屋なんだ。それより、お前をなぶる方が愉しいって気づいたんだよ」

ニヤニヤと嗤うブロルに、アーネは思わず抱きつく。

「おう!?」
「良かった! 僕、本当はブロルと離れたくなかったから」
「はあっ? お前、俺が憎くないのかよ?」
「どうして? ブロルが毎日抱きしめてくれたから、すごく安心して眠れてたんだよ? 今だって気持ちいいこと、たくさんしてくれるし」

アーネは今感じる心からの気持ちを精一杯ブロルに伝えた。

「アーネ、お前」
「だからこれからも、ずっと一緒にいて」
「……なあ、アーネ」

抱きしめられて耳元で「愛してる」と囁かれた。

アーネは一瞬、何を言われたのかわからなかったが、激しい口づけをされながらやっと理解する。

「んむうっむちゅうっ♡」

――ああ……僕、すごく幸せ……。

この口づけが終わったら、愛を伝えなければと思い、瞼から滴が流れ落ちていった。





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