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第二章<歪む世界と闇の国の王の執着>
重なる思い
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どうしよう、声がとめられない……!
俺はベッドの上で情けなく喘ぐ事しかできなかった。
魂を直接いじられる感覚が、こんなに気持ちいいなんて知らない。
ゲルトラウトがもだえる俺を最初は訝しんでいたが、今は落ち着いて観察している。
しかも楽しんでいるように腕を組んで笑っているのだ。
何が起こっているのか、お見通しなのか。
「意識を失っていても、状況は把握していたぞ」
「……う、ふうう……」
やっぱりそうか。
ゲルトラウトが、俺を抱えて座らせる体勢をとらせて、後ろから抱きしめてきた。
今、敏感になっているのにこんな風に身体を密着させられたら……!
「んん! ふああ……♡」
「邪神の浄化ってのは、随分ヤらしいんだなあ」
「ひ?」
するりとズボンを脱がされて下半身が露出する。
突然後孔に指をつっこまれて執拗に解された。
まさか、イれる……?
ぐぷぷ……ぐぢゅうう……♡
「あお~♡ んおおお~♡」
あう! ぶっといチンポお、はいってきたあああッ♡
「は、ひいいい~!?」
た、た、まひいいがあぎゅううってえええ!?
ずぶ♡ じゅぶ♡ じゅぶぶ♡
「おんっ♡ おんっ♡ おほおううっ♡」
「楽にしてやる!」
「ぐひいい!」
あ! にゃかでおっきくなってえ♡
どぷん!! どぶどぶ!!
「あおおおお~♡」
からだがはねりゅうううう♡
いぐいぐ!!
「いっぐううう~♡」
ぶしゃぶしゃああっ♡
あへえ~♡ いっちゃったあああ♡
「げるとらうとのおおおっきいからあ♡ むりいい♡」
「……もっとイかせてやる!」
「ほへえ!? も、りゃめえ♡」
そ、そんな、たましいいじられて、げるとらうとの巨根でこれいじょうなぶられたらああ♡
「おほお~♡」
〝いいぞ!お前の快楽で我も癒やされる!〟
「ナオキ、ナオキ……!」
「あひゃああああっ♡」
じゅぼじゅぼあしょここすれてええええ♡
ぺ、にすがあ♡ びんびんしちゃうううう♡
ギシッギシッギシッギシッギシッ!!
ベッドがこわれちゃうよおおお!
あ、おなきゃ、あちゅい、あちゅいいい!?
俺は快楽の板挟みになってさんざんヤられて、いつのまにか気を失っていた。
*
目覚めたら、邪神はすっかり大人しくなっていて、ようやくゲルトラウトと冷静に顔をつきあわせる事ができた。
しばしの沈黙の後、俺からそっと口を開いた。
「……大丈夫、か?」
「それはこっちの台詞だ。何故邪神を受け入れた?」
「えっと、浄化の為に」
「バカなヤツだ」
「!」
身体を引き寄せられて、胸元に顔がこすりつけられる。
ゲルトラウトの胸板の触感と、熱さに妙な安心感を抱く。
このまままた眠ってしまいたいと思いつつ、眠気をこらえた。
「神様の、居場所を作りたかったんだろ? 邪神も、分かってたよ」
「……」
「そんな事しなくてもいいって、説得したんだ。俺と皆で考えればって」
「戯れ言だな」
「やっぱり戦争、したいの?」
俺の頭を撫でるゲルトラウトが胸中を吐露する。
「昔の俺なら、とっくに強引な手法をとっていた。だが、長く生きすぎたせいで血を求める気は失せた」
「じゃあ?」
「神の過ちが見逃される筈はねえ。別の方法を考える……お前と共に」
「良かった! ありがとう、ゲルトラウト」
笑顔を向けると悪戯をする子供みたいに笑う。
何だか嫌な予感に襲われるも、黙って言葉を聞いた。
「お前はもう俺のモノだからな」
「あ……そっか」
「結婚したの忘れてたのか?」
「えっと」
あれは、形ばかりの儀式だから気にしなくていいんじゃないかなって思い込んでいたから。
そんな都合良くいかないか。
「じゃ、じゃあ俺、闇の国の王の伴侶なのか」
「そうだ」
「いやあ、でも俺なんかがそんな闇の王を支える立場なんかに」
そうぼやいたら、強い視線に射貫かれて、一瞬呼吸が止まるような感覚がした。
少しの間の後、ゲルトラウトは顔を背けると俺から離れて、ベッドから出てしまう。
「奴らは解放してやる。今後について話し合いが必要だしな」
「そうだな」
逞しい背中を見つめてほっと息をつく。
ふと振り返ったゲルトラウトが、俺の手を指さした。
「お前、指輪は」
「え?」
俺は胸元で重ねていた手を確認する。
はめていた筈の指輪の姿がないと一瞬焦ったが、ポケットにしまっていたのを思い出す。
脱ぎ捨てていたズボンの右ポケットを弄る。
「あれ?」
どんなにまさぐってもない。
左のポケットを確認しても、ない……。
落とした……。
そろりとゲルトラウトに視線をやると、不機嫌そうな顔つきで腕を組んでいた。
俺は「探してくる!」と言い放つと、逃げるように部屋を飛び出した。
俺はベッドの上で情けなく喘ぐ事しかできなかった。
魂を直接いじられる感覚が、こんなに気持ちいいなんて知らない。
ゲルトラウトがもだえる俺を最初は訝しんでいたが、今は落ち着いて観察している。
しかも楽しんでいるように腕を組んで笑っているのだ。
何が起こっているのか、お見通しなのか。
「意識を失っていても、状況は把握していたぞ」
「……う、ふうう……」
やっぱりそうか。
ゲルトラウトが、俺を抱えて座らせる体勢をとらせて、後ろから抱きしめてきた。
今、敏感になっているのにこんな風に身体を密着させられたら……!
「んん! ふああ……♡」
「邪神の浄化ってのは、随分ヤらしいんだなあ」
「ひ?」
するりとズボンを脱がされて下半身が露出する。
突然後孔に指をつっこまれて執拗に解された。
まさか、イれる……?
ぐぷぷ……ぐぢゅうう……♡
「あお~♡ んおおお~♡」
あう! ぶっといチンポお、はいってきたあああッ♡
「は、ひいいい~!?」
た、た、まひいいがあぎゅううってえええ!?
ずぶ♡ じゅぶ♡ じゅぶぶ♡
「おんっ♡ おんっ♡ おほおううっ♡」
「楽にしてやる!」
「ぐひいい!」
あ! にゃかでおっきくなってえ♡
どぷん!! どぶどぶ!!
「あおおおお~♡」
からだがはねりゅうううう♡
いぐいぐ!!
「いっぐううう~♡」
ぶしゃぶしゃああっ♡
あへえ~♡ いっちゃったあああ♡
「げるとらうとのおおおっきいからあ♡ むりいい♡」
「……もっとイかせてやる!」
「ほへえ!? も、りゃめえ♡」
そ、そんな、たましいいじられて、げるとらうとの巨根でこれいじょうなぶられたらああ♡
「おほお~♡」
〝いいぞ!お前の快楽で我も癒やされる!〟
「ナオキ、ナオキ……!」
「あひゃああああっ♡」
じゅぼじゅぼあしょここすれてええええ♡
ぺ、にすがあ♡ びんびんしちゃうううう♡
ギシッギシッギシッギシッギシッ!!
ベッドがこわれちゃうよおおお!
あ、おなきゃ、あちゅい、あちゅいいい!?
俺は快楽の板挟みになってさんざんヤられて、いつのまにか気を失っていた。
*
目覚めたら、邪神はすっかり大人しくなっていて、ようやくゲルトラウトと冷静に顔をつきあわせる事ができた。
しばしの沈黙の後、俺からそっと口を開いた。
「……大丈夫、か?」
「それはこっちの台詞だ。何故邪神を受け入れた?」
「えっと、浄化の為に」
「バカなヤツだ」
「!」
身体を引き寄せられて、胸元に顔がこすりつけられる。
ゲルトラウトの胸板の触感と、熱さに妙な安心感を抱く。
このまままた眠ってしまいたいと思いつつ、眠気をこらえた。
「神様の、居場所を作りたかったんだろ? 邪神も、分かってたよ」
「……」
「そんな事しなくてもいいって、説得したんだ。俺と皆で考えればって」
「戯れ言だな」
「やっぱり戦争、したいの?」
俺の頭を撫でるゲルトラウトが胸中を吐露する。
「昔の俺なら、とっくに強引な手法をとっていた。だが、長く生きすぎたせいで血を求める気は失せた」
「じゃあ?」
「神の過ちが見逃される筈はねえ。別の方法を考える……お前と共に」
「良かった! ありがとう、ゲルトラウト」
笑顔を向けると悪戯をする子供みたいに笑う。
何だか嫌な予感に襲われるも、黙って言葉を聞いた。
「お前はもう俺のモノだからな」
「あ……そっか」
「結婚したの忘れてたのか?」
「えっと」
あれは、形ばかりの儀式だから気にしなくていいんじゃないかなって思い込んでいたから。
そんな都合良くいかないか。
「じゃ、じゃあ俺、闇の国の王の伴侶なのか」
「そうだ」
「いやあ、でも俺なんかがそんな闇の王を支える立場なんかに」
そうぼやいたら、強い視線に射貫かれて、一瞬呼吸が止まるような感覚がした。
少しの間の後、ゲルトラウトは顔を背けると俺から離れて、ベッドから出てしまう。
「奴らは解放してやる。今後について話し合いが必要だしな」
「そうだな」
逞しい背中を見つめてほっと息をつく。
ふと振り返ったゲルトラウトが、俺の手を指さした。
「お前、指輪は」
「え?」
俺は胸元で重ねていた手を確認する。
はめていた筈の指輪の姿がないと一瞬焦ったが、ポケットにしまっていたのを思い出す。
脱ぎ捨てていたズボンの右ポケットを弄る。
「あれ?」
どんなにまさぐってもない。
左のポケットを確認しても、ない……。
落とした……。
そろりとゲルトラウトに視線をやると、不機嫌そうな顔つきで腕を組んでいた。
俺は「探してくる!」と言い放つと、逃げるように部屋を飛び出した。
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