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第一章<新しい世界と聖者の想い>

エルフを救う為だから2

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大きく膨らんだ乳首と、勃起しっぱなしのちんぽが熱くてたまらない。

玉座からずり落ちて、床の上で仰向けに寝そべっていると、誰かが傍にやって来て俺を覗き込む。

グレゴールとゲルトラウトだ。

「きもち良さそうだね、ナオキ」
「もうひと踏ん張りだぞ」
「ふぇ?」


ゲルトラウトが俺を抱えて玉座に座らせた。
いつの間にか腕は自由になっていたが、二人を振り払う気力は残っていなかった。
幻想的な王の間が、卑猥な宴の世界となっていたのを、彼らは見ていただのだろうか。

聖者だとか自分を公言しているグレゴールに失笑する。

「ナオキ?」
「……俺を、恋人だとか言ってたくせに、こんな真似させておもしろいか」
「そんなわけないだろ!」
「!」

意外な反応に驚く。
いや、ちょっと考えればわかることだ。
こいつ、本当になんていうか、不器用な奴なんだな。

「おい、早くしろ。エルフどもが待ってるぞ」
「お前は自分の国が心配なだけだろ」
「気が立ってるな聖者よ、自分の一族の為とはいえ、よほど悔しいらしいな?」
「……黙れ」
「落ち着けって!」

グレゴールの腕を掴み、二人がこれ以上険悪にならないように止めなければと焦った。
万が一にも殺し合いだなんて見たくない。

「お前はお人よしだな、ナオキ」
「あ」

ゲルトラウトが俺を抱えなおして玉座に座り、その上に俺が座る形にされた。
胸をまさぐられて、それだけで身体が敏感に反応してしまう。

「ずいぶん可愛い反応をするな、男のくせに乳がでるようになったんだって?」
「ふ、ひ!?」

くりゅくりゅ♡

「や、やだで、でちゃ」
「ゲルトラウト! ナオキをいま追い詰めるな!」
「……あ~、はいはい」
「ひう?」

するりと手を離された。
ほどなくしてわらわらとエルフが集まってきて、数十人はいるようだった。
確か、二百とか言ってたけど、俺はあとどれくらいのエルフを相手にすればいいんだ?



ぶしゃっぷしゃああっ♡

「ああ~♡ あひゃあああっ♡」

ゲルトラウトのイチモツを尻の中で締め付けながら、俺はなんどもイかされた。
乳首からもペニスからも白い液体を噴出させて、それをエルフたちがありがたそうに飲み干す。

こ、こんないやらしい光景、もう見たくない。
綺麗なエルフを、俺の汚い体液で汚す光景なんて。

「ナオキ、しゃぶって?」

じゅぼおっ♡

「んぶええっ♡」

興奮しきった声で、グレゴールに名を呼ばれて口を開いた瞬間、喉奥までペニスを突き入れられ、視界が一瞬回る。
下も上も男根で圧迫されて、脳内に突き上げられる音が響いて……快感に飲み込まれていく。

自分の泣く声がどこか遠くに聞こえていた。


押し寄せる疲労感に動けなくなった頃、誰かに運ばれて風呂場で身体を洗われて、その後ベッドに移された。

やっと眠れるのか……。
俺の面倒を見てくれたのは、グレゴールなのかゲルトラウトなのか、目が開かなくて結局確認できずに、眠りに落ちた。


次に目を覚ました時は日が高く昇っており、部屋のドアの先からざわめきが聞こえてくる。
はしゃぐような声だった。

ベッドの中で背を伸ばしてあくびをしつつ、ゆっくりと上半身を起こす。
サイドテーブルに置かれていた水入りの瓶を手に取って、何も考えず喉を潤した。

ただの水で助かったが、今度からは気を付けよう。

部屋の外へ出ると、エルフ達が俺を見て一斉に膝をつく。
中心にエルフ王がたたずんでおり、俺を見ると口元をほころばせて近寄ってきた。

手を握られてお礼を言われる。

「ありがとう。ナオキのおかげで力が戻った」
「ほ、本当ですか!」
「疲れているだろう。詳しくはグレゴールから後で説明させよう……さあ、こちらに食事を用意してある、ゆっくりしてくれ」
「は、はい」

あれ、そういえば二人はどこだろう。
グレゴールとゲルトラウトの姿を探して視線をさまよわせるが、見当たらなかった。

まさか、二人きりでいるわけじゃないよな。
もし二人きりでいるなら、嫌な予感しかしない。

食事を簡単に済ませて二人を探しに行こう。
少し休んだら、神様を助けにいかなくちゃ。

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