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この想いに偽りなどない
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トビアスは風呂と食事以外は、壁穴にはめこまれ、下半身は誰に何をされるのか見えないまま、好きなようになぶられ、口の中にはビリエルのイチモツを突っ込まれてしゃぶらされる。
喉を塞ぐようにビリエルの剛直が、呼吸の邪魔をするので途中なんども咳き込みめまいを覚えた。
「出すぞ! 美味いだろお!」
「おぶううっ♡ おぶうっううっ♡ んんっ♡」
無理矢理熱い精液を飲まされた後、がぼっと口から乱暴にペニスを引っこ抜かれて身体が激しく揺れる。
ケーラーを見ると、血が流れるくらいに唇を噛んで瞳孔が開いている。
――ケーラーが、怒ってる。
それが分かると不謹慎にも喜びを感じてしまう。
更に身体は火照り、ますます快楽に夢中になって男達の欲望に従順に反応した。
尻孔の奥に何人もの男に精液を吐き出され、その度に四肢が大きく跳ねる。
「あひっ♡ あひいっ♡ あぎいぃいっ♡」
「どうした、ん? トビアス」
「こ、こうたいされてっ中だししゃれてるううっ♡ おにゃかにたま、たまるうううっ♡ イクっいくうっ!!」
ビュルルルルッ!!
「あおおおっ!! ほおおおおっ♡」
トビアスは絶頂し、壁の向こうで性器から精液を噴出させると共に、胸の両方の突起からもいやらしい白濁を飛び散らせた。
「ククッ素直に感じていいこだな」
頭を撫でられ、涙で滲む視界で冷酷な主人を見つめた。
むくむくと暗い気持ちが、胸の中で膨らんでいく。
――こいつさえ、いなければ。
「トビアス、耐えろ」
「……っ」
血色の悪い顔に弱々しい声音。
ケーラーが疲弊しているのだとようやく理解して、声を荒げる。
「まさかろくに食事を与えてないんですか!?」
「今さら知ったのか?」
「そ、そんな」
ビリエルはつまらなそうに顔を背けて舌打ちをした。
「お前は国を潤す性奴隷の騎士になってもらう。その為には、この男にはギリギリの状態で生き続けてもらう」
トビアスは声も出せず、残酷な男を見据える。
こんな奴に屈服するなんて。
到底納得できない。
ビリエルが口元を歪めた。
トビアスは思考をどうにか巡らせて口を動かす。
「ビリエル様」
「ん?」
「命令を守りますから、どうか彼の世話をさせて下さい」
「信じられんなあ」
「俺は、家族と村の人たちを見捨てる事なんでできません……だから、逃げたすなんて、しません」
はっきりと伝えたつもりだが、やはり信じてはもらえないだろうか。
しばし沈黙が続く。
「いいだろう」
静寂を破るビリエルの声に、トビアスは安堵の息を吐いた。
後に解放され、トビアスはケーラーと揃って風呂場に向かう。
人として当然の生活を取り戻せば、気力も戻る筈だ。
トビアスはいつものケーラーを思い描き、その身体を丁寧に洗って話しかける。
それは謝罪の言葉だ。
「俺がもっと早く、自分の気持ちに気付いていれば……貴方をこんな目に遭わせずに済んだのに、ごめんなさい……」
「なんだと?」
背を向けてタイルに直に座っていたケーラーが、驚いたような声を発する。
不思議に思い、タオルで背中を洗う手を止めると、その手を掴まれて抱きしめられた。
ケーラーの心臓の音が、耳に直接届いて心地よい。
身を預けていると低い声で囁かれる。
「私がお前を狂わせてしまったんだな」
「ケーラー?」
「……お前が、私を好きだなんて事はあり得ない」
「!?」
何を言い出すのだろう。
トビアスは戸惑うと同時に悲しくなる。
彼を想う気持ちに偽りなどないのだ。
顔を振って否定する。
「嘘じゃないです! お、俺は貴方を愛してます!」
何故、そんな風に決めつけるのか。
顔を上げて視線を絡めた。
ケーラーは険しい顔つきをしていて、トビアスは息を飲む。
「お前のような真面目で優しい青年が、私のような下劣な者に愛を向ける必要はないのだ」
「け、ケーラー? 俺の知っているケーラーじゃないみたいだ」
「お前を必ず助けてやる。だから、それまでは傍にいてくれ……トビアス……」
ケーラーはトビアスの声に応えなかった。
トビアスはケーラーに強く抱きしめられて、額に口づけをされて震える。
何度も名前を呼ばれ、トビアスは"必ずこの人と一緒に自由になる"と決意した。
喉を塞ぐようにビリエルの剛直が、呼吸の邪魔をするので途中なんども咳き込みめまいを覚えた。
「出すぞ! 美味いだろお!」
「おぶううっ♡ おぶうっううっ♡ んんっ♡」
無理矢理熱い精液を飲まされた後、がぼっと口から乱暴にペニスを引っこ抜かれて身体が激しく揺れる。
ケーラーを見ると、血が流れるくらいに唇を噛んで瞳孔が開いている。
――ケーラーが、怒ってる。
それが分かると不謹慎にも喜びを感じてしまう。
更に身体は火照り、ますます快楽に夢中になって男達の欲望に従順に反応した。
尻孔の奥に何人もの男に精液を吐き出され、その度に四肢が大きく跳ねる。
「あひっ♡ あひいっ♡ あぎいぃいっ♡」
「どうした、ん? トビアス」
「こ、こうたいされてっ中だししゃれてるううっ♡ おにゃかにたま、たまるうううっ♡ イクっいくうっ!!」
ビュルルルルッ!!
「あおおおっ!! ほおおおおっ♡」
トビアスは絶頂し、壁の向こうで性器から精液を噴出させると共に、胸の両方の突起からもいやらしい白濁を飛び散らせた。
「ククッ素直に感じていいこだな」
頭を撫でられ、涙で滲む視界で冷酷な主人を見つめた。
むくむくと暗い気持ちが、胸の中で膨らんでいく。
――こいつさえ、いなければ。
「トビアス、耐えろ」
「……っ」
血色の悪い顔に弱々しい声音。
ケーラーが疲弊しているのだとようやく理解して、声を荒げる。
「まさかろくに食事を与えてないんですか!?」
「今さら知ったのか?」
「そ、そんな」
ビリエルはつまらなそうに顔を背けて舌打ちをした。
「お前は国を潤す性奴隷の騎士になってもらう。その為には、この男にはギリギリの状態で生き続けてもらう」
トビアスは声も出せず、残酷な男を見据える。
こんな奴に屈服するなんて。
到底納得できない。
ビリエルが口元を歪めた。
トビアスは思考をどうにか巡らせて口を動かす。
「ビリエル様」
「ん?」
「命令を守りますから、どうか彼の世話をさせて下さい」
「信じられんなあ」
「俺は、家族と村の人たちを見捨てる事なんでできません……だから、逃げたすなんて、しません」
はっきりと伝えたつもりだが、やはり信じてはもらえないだろうか。
しばし沈黙が続く。
「いいだろう」
静寂を破るビリエルの声に、トビアスは安堵の息を吐いた。
後に解放され、トビアスはケーラーと揃って風呂場に向かう。
人として当然の生活を取り戻せば、気力も戻る筈だ。
トビアスはいつものケーラーを思い描き、その身体を丁寧に洗って話しかける。
それは謝罪の言葉だ。
「俺がもっと早く、自分の気持ちに気付いていれば……貴方をこんな目に遭わせずに済んだのに、ごめんなさい……」
「なんだと?」
背を向けてタイルに直に座っていたケーラーが、驚いたような声を発する。
不思議に思い、タオルで背中を洗う手を止めると、その手を掴まれて抱きしめられた。
ケーラーの心臓の音が、耳に直接届いて心地よい。
身を預けていると低い声で囁かれる。
「私がお前を狂わせてしまったんだな」
「ケーラー?」
「……お前が、私を好きだなんて事はあり得ない」
「!?」
何を言い出すのだろう。
トビアスは戸惑うと同時に悲しくなる。
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「嘘じゃないです! お、俺は貴方を愛してます!」
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