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過去と未来の戦の輪舞

アーシュの怪我

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うわああ! その怪我は!!
わき腹に巻かれた包帯に血が滲んでます

「骨の野原でやられた傷が思ったより・・治りが悪くてね」
「医者に見せなくていいですか!ワン」

「さすがに今 この世界では、ちょっとそれは・・まずいな」
ため息をつくアーシュさん

「!」今度はレグルスさん 黙って近くに来て アーシュさんの傷を見る
それから自分の持ち物・・小さなポーチから薬を取り出し
包帯の一部を切り取り 薬を含ませ 傷口にあてる

「っつう!」 小さなうめき声がアーシュさんの口から漏れる

「そんな怪我をしてるなら無理をしなくていいものを・・
身体を大事にする事だ。

ちゃんと薬だけでも塗って
多分 軽めの毒が刃に塗ってあったか、
毒の牙をもつ獣にやられたんだろう

ほら、この薬 解毒薬 これを飲め」

「本当は少し身体がだるかったはずだが
さては無理をしてたな」

「礼はいいぞ♪ 先程のご馳走は すごく美味かった」
「助かった・・有難うレグルス・・。」

「ふふふ、なんだ!照れるじゃないか! 二人とも少し眠れ
明日の朝一番で迎えに来る

大丈夫とは思うが早めに移動したほうが無難だろう
それに時間の扉のありそうな場所に心あたりがある」

レグルスさんは ワン子に先程の塗り薬と飲み薬を手渡し
ひょいと・・眠ってるエイルさんと先程のお弁当とかお菓子が入ったカゴを
手に取る・・。エイルさんを背に乗せて カゴは片手に持ち

軽く手を振り 部屋から出てお城に戻ってゆきましたワン
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