14 / 56
パリ 人の良い元寵姫 最後の妾姫
しおりを挟む
「あの首飾り‥王様が私の為に購入しようとした」彼女は微笑む
人の良さそうな笑顔だった
青い大きな瞳の目尻はやや、下がり気味 淡い金のくせ毛を綺麗にまとめている
パリ郊外の大きな屋敷でくつろいでいる貴婦人
「発注したものの 王様はお亡くなりに 仕方ないわよね
200万ルーブル(約15億円前後?)の品物ですもの 私には無理だわ」
マリー・ジャンヌ・べキュー‥
ルイ14世の公式愛妾デュ・バリー夫人は
マカロンを口にして 次にはメイドが入れた紅茶を飲む
「有難うシモンヌ 紅茶が美味しいわよ」
その言葉にメイドは頬を紅潮させて頷く
「王様亡き後、修道院に幽閉されて‥でもシスターたちが優しくて
彼女たちシスターたちの嘆願でルイ16世様からのお許しで幽閉を解かれて
こうしてお茶を飲み貴方達と歓談していられるわ」
「デュ・バリー夫人」明らかに身分の低い貴族の奥方たちが労るように
彼女の様子を見ていた
「夫人に助けて頂けなかったら 私達は‥」奥方の一人
「あら、そんなに気にしなくていいわ 大した事ではないもの ふふっ」
世話好きな彼女は危うく無実の罪に女性ゆえの不実な苦しみで裁かれようとした者達を赦してもらうように幾度も14世に頼む事も多かった
「明日は御世話になった大臣との茶会に馬の競技会だったわね」そんな事も呟く
「あの評判の美しい若い元ボアルネ子爵夫人
とても素敵な人だと言う話 会えるのが楽しみだこと ほほっ」
元は庶子として生まれ 母親にも父親にも捨てられて店のお針子となったり
貴族の愛人ともなった彼女だったが
愛する寵姫のポンパドール夫人を失ったルィ14世の寵愛を得て
王妃のように君臨したのだった。
しかし、それももう昔の話 そう、彼女にとっては‥‥
革命の刃が彼女を捕まえるまでは‥
人の良さそうな笑顔だった
青い大きな瞳の目尻はやや、下がり気味 淡い金のくせ毛を綺麗にまとめている
パリ郊外の大きな屋敷でくつろいでいる貴婦人
「発注したものの 王様はお亡くなりに 仕方ないわよね
200万ルーブル(約15億円前後?)の品物ですもの 私には無理だわ」
マリー・ジャンヌ・べキュー‥
ルイ14世の公式愛妾デュ・バリー夫人は
マカロンを口にして 次にはメイドが入れた紅茶を飲む
「有難うシモンヌ 紅茶が美味しいわよ」
その言葉にメイドは頬を紅潮させて頷く
「王様亡き後、修道院に幽閉されて‥でもシスターたちが優しくて
彼女たちシスターたちの嘆願でルイ16世様からのお許しで幽閉を解かれて
こうしてお茶を飲み貴方達と歓談していられるわ」
「デュ・バリー夫人」明らかに身分の低い貴族の奥方たちが労るように
彼女の様子を見ていた
「夫人に助けて頂けなかったら 私達は‥」奥方の一人
「あら、そんなに気にしなくていいわ 大した事ではないもの ふふっ」
世話好きな彼女は危うく無実の罪に女性ゆえの不実な苦しみで裁かれようとした者達を赦してもらうように幾度も14世に頼む事も多かった
「明日は御世話になった大臣との茶会に馬の競技会だったわね」そんな事も呟く
「あの評判の美しい若い元ボアルネ子爵夫人
とても素敵な人だと言う話 会えるのが楽しみだこと ほほっ」
元は庶子として生まれ 母親にも父親にも捨てられて店のお針子となったり
貴族の愛人ともなった彼女だったが
愛する寵姫のポンパドール夫人を失ったルィ14世の寵愛を得て
王妃のように君臨したのだった。
しかし、それももう昔の話 そう、彼女にとっては‥‥
革命の刃が彼女を捕まえるまでは‥
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小童、宮本武蔵
雨川 海(旧 つくね)
歴史・時代
兵法家の子供として生まれた弁助は、野山を活発に走る小童だった。ある日、庄屋の家へ客人として旅の武芸者、有馬喜兵衛が逗留している事を知り、見学に行く。庄屋の娘のお通と共に神社へ出向いた弁助は、境内で村人に稽古をつける喜兵衛に反感を覚える。実は、弁助の父の新免無二も武芸者なのだが、人気はさっぱりだった。つまり、弁助は喜兵衛に無意識の内に嫉妬していた。弁助が初仕合する顚末。
備考 井上雄彦氏の「バガボンド」や司馬遼太郎氏の「真説 宮本武蔵」では、武蔵の父を無二斎としていますが、無二の説もあるため、本作では無二としています。また、通説では、武蔵の父は幼少時に他界している事になっていますが、関ヶ原の合戦の時、黒田如水の元で九州での戦に親子で参戦した。との説もあります。また、佐々木小次郎との決闘の時にも記述があるそうです。
その他、諸説あり、作品をフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。物語を鵜呑みにしてはいけません。
宮本武蔵が弁助と呼ばれ、野山を駆け回る小僧だった頃、有馬喜兵衛と言う旅の武芸者を見物する。新当流の達人である喜兵衛は、派手な格好で神社の境内に現れ、門弟や村人に稽古をつけていた。弁助の父、新免無二も武芸者だった為、その盛況ぶりを比較し、弁助は嫉妬していた。とは言え、まだ子供の身、大人の武芸者に太刀打ちできる筈もなく、お通との掛け合いで憂さを晴らす。
だが、運命は弁助を有馬喜兵衛との対決へ導く。とある事情から仕合を受ける事になり、弁助は有馬喜兵衛を観察する。当然だが、心技体、全てに於いて喜兵衛が優っている。圧倒的に不利な中、弁助は幼馴染みのお通や又八に励まされながら仕合の準備を進めていた。果たして、弁助は勝利する事ができるのか? 宮本武蔵の初死闘を描く!
備考
宮本武蔵(幼名 弁助、弁之助)
父 新免無二(斎)、武蔵が幼い頃に他界説、親子で関ヶ原に参戦した説、巌流島の決闘まで存命説、など、諸説あり。
本作は歴史の検証を目的としたものではなく、脚色されたフィクションです。
御庭番のくノ一ちゃん ~華のお江戸で花より団子~
裏耕記
歴史・時代
御庭番衆には有能なくノ一がいた。
彼女は気ままに江戸を探索。
なぜか甘味巡りをすると事件に巡り合う?
将軍を狙った陰謀を防ぎ、夫婦喧嘩を仲裁する。
忍術の無駄遣いで興味を満たすうちに事件が解決してしまう。
いつの間にやら江戸の闇を暴く捕物帳?が開幕する。
※※
将軍となった徳川吉宗と共に江戸へと出てきた御庭番衆の宮地家。
その長女 日向は女の子ながらに忍びの技術を修めていた。
日向は家事をそっちのけで江戸の街を探索する日々。
面白そうなことを見つけると本来の目的であるお団子屋さん巡りすら忘れて事件に首を突っ込んでしまう。
天真爛漫な彼女が首を突っ込むことで、事件はより複雑に?
周囲が思わず手を貸してしまいたくなる愛嬌を武器に事件を解決?
次第に吉宗の失脚を狙う陰謀に巻き込まれていく日向。
くノ一ちゃんは、恩人の吉宗を守る事が出来るのでしょうか。
そんなお話です。
一つ目のエピソード「風邪と豆腐」は12話で完結します。27,000字くらいです。
エピソードが終わるとネタバレ含む登場人物紹介を挟む予定です。
ミステリー成分は薄めにしております。
作品は、第9回歴史・時代小説大賞の参加作です。
投票やお気に入り追加をして頂けますと幸いです。
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
大罪人の娘・前編 最終章 乱世の弦(いと)、宿命の長篠決戦
いずもカリーシ
歴史・時代
織田信長と武田勝頼、友となるべき2人が長篠・設楽原にて相討つ!
「戦国乱世に終止符を打ち、平和な世を達成したい」
この志を貫こうとする織田信長。
一方。
信長の愛娘を妻に迎え、その志を一緒に貫きたいと願った武田勝頼。
ところが。
武器商人たちの企てによって一人の女性が毒殺され、全てが狂い出しました。
これは不運なのか、あるいは宿命なのか……
同じ志を持つ『友』となるべき2人が長篠・設楽原にて相討つのです!
(他、いずもカリーシで掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる