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蜜柑と中秋節のスイカ
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翌朝早く 王は王妃の間から帰っていた
王はいつものように剣の鍛錬に 執務を執ることになる
「・・そう」気のない返事をする玉環姫
貰った蜜柑を手にして転がしている
「この国の季節では手に入らないものよね」 「そうですわね」
「南の地にて商人達に手に入れさせて 運んできたようですわ」
「ふ~ん そうなの」
「中秋節の事を覚えてる月花?」
「中秋節では 月を祭り 祝いの月餅にお菓子や果実
美味しい飲み物が沢山用意され 王宮や城下では賑やかに・・」
「スイカにスモモ、ナツメや葡萄 桃も
スイカは蓮の花の形にして飾ってました」
「それに赤い蝋燭を沢山灯して、神仏に祈りを捧げて・・」
「供えた大きな月餅を切り分けたわね」「はい公君さま」
「城下では 灯が沢山灯されて」
「ええ、そうだったわ 故郷の国が恋しいわ」
・・・玉環は スイカを蓮の花の形にしたものを
持ってきてくれた武官の事を想い出していた
幼い頃から知ってる 身分の低い妾妃から生まれた従兄
「・・兄上」 「姫様?」
「いえ・・なんでもない」
「他にも沢山の贈り物が来ておりますね」
「・・・・」
王はいつものように剣の鍛錬に 執務を執ることになる
「・・そう」気のない返事をする玉環姫
貰った蜜柑を手にして転がしている
「この国の季節では手に入らないものよね」 「そうですわね」
「南の地にて商人達に手に入れさせて 運んできたようですわ」
「ふ~ん そうなの」
「中秋節の事を覚えてる月花?」
「中秋節では 月を祭り 祝いの月餅にお菓子や果実
美味しい飲み物が沢山用意され 王宮や城下では賑やかに・・」
「スイカにスモモ、ナツメや葡萄 桃も
スイカは蓮の花の形にして飾ってました」
「それに赤い蝋燭を沢山灯して、神仏に祈りを捧げて・・」
「供えた大きな月餅を切り分けたわね」「はい公君さま」
「城下では 灯が沢山灯されて」
「ええ、そうだったわ 故郷の国が恋しいわ」
・・・玉環は スイカを蓮の花の形にしたものを
持ってきてくれた武官の事を想い出していた
幼い頃から知ってる 身分の低い妾妃から生まれた従兄
「・・兄上」 「姫様?」
「いえ・・なんでもない」
「他にも沢山の贈り物が来ておりますね」
「・・・・」
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