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酒場・・それから

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「な、何故それを早く言わない!シオン」リラダン総長

「グランドマスター、リラダンさま 同じことなのですよ」シオン
「運命の車輪、変えられないものがある」至極当然そうにシオンが呟く

「こうしてはおられない、従騎士の数人は港の食料、兎に鶏の確保
他の主力は至急、ゴソ島に装備を整え向かう」リラダン総長

「僕が麗しいレデイを送りましょうか?ヴァレッタ隊長も忙しくなるでしょう?」
にこやかな表情でシオンが言う

「・・・・・・・」リラダン総長「・・・・・」ヴァレッタ隊長
軽く睨む二人の目が言っていた 
 
魔物で吟遊詩人のシオンが 
この麗しいレイデイの血を啜ったり悪さをするに違いないと
「やだな~~もう、いけない事はしませんから うふふ」シオン

「では、行きましょうか」そそくさと、かの寡婦の美しいうら若い貴婦人を連れて店から出るシオンたち

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