その樹の下で貴方を腕に抱く

クリスマスの御話・・

舞台は中世のある地方都市

時を知らせる修道院の鐘が鳴る鐘の音が響き渡る

街から少しばかり離れた山の街道

街へと向かう街道をほんの少し離れて
上に上がると街を見下ろす その場所は
野原や花畑があって
大きな樹が一本
眺めの良い素敵な場所がある

恋人達や子供達の憩いの場所
優しい風が吹いて来る 遊びに来た恋人達や遊びに来た子供達を
祝福するように・・

また春ともなれば小鳥が歌い樹の花が咲く
貴方の為に花を降り咲かす・・。

花ビラはヒラヒラ・・
踊るように舞い落ちる・・

そして 冬の日に
彼女は樹の下に立ちつくし
ジッと誰かを待ってるようだった。
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