雪花祭り☆

のの(まゆたん)

文字の大きさ
上 下
56 / 104

王宮にて 黒の羽

しおりを挟む
黒の王宮では
アーシュが セルトとタルベリイと三人で 話していた

「奴隷売りの競売の前に
奴隷商人を捕まえた事で 多くの攫われた娘達が助かって良かったな
セルト アル 二人とも・・リュース家の領地の者達は多く 助かった
まだ 何十人か 行方知れずだが・・」

「恐らくは すでに巨人族の国に連れて行かれたのでしょう
今度の捕虜達の交換で その者達の身柄も 助けるように 手配するつもりです」
タルベリイ

そして・・ここでため息をつくタルベリイ
「まさかテインタル王女が生きておられるとは」タルベリイ

「呪い呪いの入れ墨とは・・なんと惨い・・」

窓辺に座り 横を向いたまま 冷たい声で言い放つ
「俺は 王女を許さない
俺の手で殺す」

「さ・・火竜王(サラマンデイア)様!」

「いけません!王!」それぞれセルトとタルベリイが慌てて叫ぶ

「・・・呪いの呪術は消せない・・エイルのも・・」

「エイル様の腕の呪いの文様は 小さいものですから
魔具の魔法の腕輪で 封じる事は可能ですが・・
テインタル王女のものは・・」

「・・だから 殺す・・王女も呪いの解放を望んでいる」アーシュの冷たい声

「俺は 過去見の力で テインタル王女の心を見た・・」
今度は二人を見ながら
彼女の残した黒の羽を見せながら言うアーシュ

「しかし,何か術があるやも 知れません エルトニア姫は 
 あの囚われた牢獄でも助命を言っておられましたし,あの優しい方が知ったなら・・」
セルトは慌てて言う

「俺に怒って・・許さないだろう・・そして・・泣くだろうな・・」
無表情で淡々と言うアーシュ

「アーシュラン様」困り顔のタルベリイ

「・・・術はない・・」アーシュラン 続けて言う
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~

おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。 婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。 しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。 二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。 彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。 恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。 ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。 それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。

帝国少尉の冒険奇譚

八神 凪
ファンタジー
 生活を豊かにする発明を促すのはいつも戦争だ――    そう口にしたのは誰だったか?  その言葉通り『煉獄の祝祭』と呼ばれた戦争から百年、荒廃した世界は徐々に元の姿を取り戻していた。魔法は科学と融合し、”魔科学”という新たな分野を生み出し、鉄の船舶や飛行船、冷蔵庫やコンロといった生活に便利なものが次々と開発されていく。しかし、歴史は繰り返すのか、武器も同じくして発展していくのである。  そんな『騎士』と呼ばれる兵が廃れつつある世界に存在する”ゲラート帝国”には『軍隊』がある。  いつか再びやってくるであろう戦争に備えている。という、外国に対して直接的な威光を見せる意味合いの他に、もう一つ任務を与えられている。  それは『遺物の回収と遺跡調査』  世界各地にはいつからあるのかわからない遺跡や遺物があり、発見されると軍を向かわせて『遺跡』や『遺物』を『保護』するのだ。  遺跡には理解不能な文字があり、人々の間には大昔に天空に移り住んだ人が作ったという声や、地底人が作ったなどの噂がまことしやかに流れている。  ――そして、また一つ、不可解な遺跡が発見され、ゲラート帝国から軍が派遣されるところから物語は始まる。

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

300年『宮廷魔法使い』として国を支え続けた魔女ですが、腹黒王子にはめられて国外追放されました ~今さら戻れと言っても無駄です~

日之影ソラ
ファンタジー
小説家になろうにて先行配信中! 無尽蔵の魔力と圧倒的な魔法を操る存在、『魔女』。その一人であるリザリーは、三百年前から国を支え続けてきた。帝都を守る結界の維持、新たな魔導具の開発、才能ある者たちへの指導など。それらを彼女一人が担い続けていた。全ては三百年前の王と交わした約束のため。 しかし、ある日突然、彼女の日常は一変してしまう。 次期帝王であるフレール殿下が帝王へのクーデターを企て、その誘いを断ったことをきっかけに、魔女であるリザリーは危険分子だと判断された。殿下の策略に嵌り国家反逆罪の罪を被せられた彼女は国外へと逃走する。 逃げ続ける彼女を追う帝国の追手。来る日も来る日も逃げ続け、疲労が溜まる中で思い返すのは、王城に残してきた教え子のことだった。 十年の時を経て、魔女は教え子と再会を果たす。  

現代ファンタジーは翠姉さんと共に

まきします
ファンタジー
姉の勧めもあり「拡張世界リビルド」というゲームを主人公、由紀は始めることにした。 これは景色を置き換える仕組みをしており、日本にいながらにしてファンタジー世界を楽しめるものだ。しかし世間では交通事故を起こしてしまうなどの問題があり、やむなく運営を終了する事になった。 サービス終了までのカウントダウンを、姉と共に過ごす夜。 ついにゼロとなった瞬間、二人の耳には聞き慣れぬ音声が響く。 《リビルドを開始しますか?》 その瞬間、彼らは確かに再構築(リビルド)を迎えた。 やがて、ゲームは現実を変えてゆく。

処理中です...