8 / 49
所有者と意外な展開と朝食
しおりを挟む
あら…アラシャさん
その頭のターバン
ご免なさい触っていい?
気になるわ
あ!それは
パラリとターバンが床に落ちる
ああ!
焦るアラシャ
アラシャの頭
黒猫耳が現れた
い?
そなた…
あ…僕は遠い異国の者です
うふ~宜しくお願いいたします
もういいか…うふふ
服に隠してた黒いしっぼが現れた
で…サリューン様
酔ちゃいましたね
ご迷惑おかけします
僕が抱き上げます
何処に運びますか?
ああ…私の部屋に
はい王様
では…
立ち去り際のすれ違い
アラシャもアリシアの耳元で
日本語で話す
お久しぶりん
僕のアリサ
最初の前世の姿はとても可愛い
僕もアリサの味方
僕は時々しか居られないけど
大事な時には守るから
あ…サリューン様は
僕の想い人で
あの人は嫌がるけど
すでに僕のもの
うふふ~
まあ、どうやらアジェンダ様に
しばらくは渡す事になりそうだけどね
その事でサリューン様を沢山、苛めるから
いいか…クスクスっ
ねぇ…サリューン様の本当の名前
早く思い出してね
え…今の
どういう意味?
あの猫耳の人が
黒の貴族の子爵を?
あり得ない!
だって相手は貴族よ
混乱するアリシア
別の部屋から運びこみ
用意した小さなベッドに寝かす
まったく、お酒に弱いのに!
アジェンダ王様にご迷惑かけて
帰ったら、いっぱいお小言ですからね!!
ぶつぶつと文句を言いながら
寝巻きに着替えさせて
寝かすアラシャ
世話をかけたなアラシャ
明日、彼を帰す
すいません
アジェンダ王様
ん…どうした?
私の顔をじっと見て
いえ、ご無礼をお許しください
うふふ
にやりと不気味な笑みを浮かべるアラシャ
そなた…何者だ
そなたから恐ろしい程の
強い桁外れの魔法の力を感じる
うふふ~流石ですね
伝説になる偉大な火焔の王様
僕…実はサリューン様の所有者でもあるんです
嫌がっても
僕の好きにしてきました
泣き顔や声…とても素敵♪
貴方の心が見えました
そんな護符
僕には無意味…
発情期…薬が手に入っても無駄
今までいなかった王族の血の者が表れたから
手に入れなきゃ治まらないから
そして、それはサリューン様も同じ
貴方の発情期に反応して
彼も発情期に入るから
クスクスっ
僕、サリューン様が浮気するの嫌かなーて思ってたけど
貴方なら、いいです
だってサリューン様も
治まらないから
それに、その事で彼を苛めるから
うふふ
そなた…彼は自分の主だろう?
黒の貴族に対して
彼を抱いたというなら
重い罪だ
処刑されても良いのか
無理ですね
売春宿から救ったのは
僕ですから
僕、実は大富豪なんです
この国の全ての土地を買える位持ってます
うふ~
ほう・・なるほど、彼の支援者という訳か?
目的はなんだ?
彼を利用して王宮で力を振いたいのか
いいえ…僕は貴方達の味方です
サリューン様もね
戦争には参加しないけど
何故だ?目的は?
不信そうにアジェンダが軽くにらみながら言う
貴方の国が滅んだら僕の国が滅びるから
未来の話ですけど…
白の国も滅んだら
これも…影響があって
僕の国が滅びる
だから、戦争には参加しない
出来ない
サリューン様は
大事な人を守る為に来たの
まあ、言うならばアリシア姫は
彼の妹にとても似てる
そして彼女が不慮の死で死んだら彼女の妹に
悪影響がある…うふ
もう一人の妹を守れなかったから
余計、心配して心を痛めてる
彼の妹は死んだのだろう?
いえ、彼女は遠い処で生きてます。今はね
少し意味が良く解らないが…
自分の国や家族を守りたいという気持ちは理解出来る
うふ~サリューン様の事
好きにして良いです
あの人が嫌がっても
身体が反応するから…大丈夫うふふ
では失礼致します
まるで黒の騎士のような
見事な礼をして
アラシャは立ち去る
姿は綺麗な黒猫の少年だが
暗い影がある
それにあの魔力…正直、この火焔の王の私が恐ろしいと思った
もし戦えば…私は殺されるだろう
アラシャが部屋に戻ると一人の少年の姿が表れた
アラシャ
俺は承知せんぞ!
もう一人の俺のアーシュの気持ちも考えろ
薬や茶は幾らでも用意出来る!
髪の短いアーシュが怒鳴る
ちょっと運が悪かったですよ
仕方ないです
まさか薬が効かない状態のアジェンダ様に
逢わせてしまった
薬は効かない状態
既に手遅れです
生身だから同族の発情期に
巻き込まれた
転生したアーシュ様には
アリサがいたけど
あの子は純粋な王族の血ではない
直系の者達より濃いけど
分身達は問題外
元は自分の遺伝子
悪人どもに薬で欲情の状態にはされたけど
それは自然の状態じやない
んでもって 未来の時間で
僕の方のアジェンダ様は
今まで大の仲良しの友達で保護者の一人
アジェンダ様にしたら子孫でもあり
アリサの事でアーシュ様は義理の兄だった
こちらのアジェンダ様本人も
仲良しだものね
しかも影響し合うから
あちらの歴史も変わり
黒の騎士は恋人になるから
同じ存在
歴史が枝分かれするのは
アーシュ様達が酷い目にあった
あの運命の事件
貴方は竜人セルト様に救われ
国を取り戻す
憐れな末路だけど
神として奉られ英雄という名誉に
短いけど幸せな時間…
僕のアーシュ様は助けに来たセルト様が殺され
敵に連れて行かれ転落の人生
まあ、人生の終わりのギリギリだけど
貴方と同じく国を取り戻し
王位も名誉も得た
敵に玩具にされ
阿片浸けで人生のほとんどの時間は狂っていたけどね
囚われの14年という不名誉も歴史に刻まれた
二人のアーシュ様が生まれ
互いの歴史が少し変わる
僕という暗黒の王
そちらはアシヤ様という
暗黒の女王
まあ、困るとは思いますけど
いずれにしても子供は出来ないから
もう一人のアーシュ様
諦めるしかないですよ
僕にあたらないで下さいね
ふ~ん
困るのはお前かもな
アジェンダ様が彼を引き取り
責任を取るって言うかも
アリサは受け入れるだろうし
前々からお前の相手をするのを本人もアジェンダ様も
嫌がってたから
他の魔法の王たちも
相手がアジェンダ様なら祝福してくれるだろう♪
それに黒の王家は重婚も
他の側室を持つのはザラ♪
死んだ後の天界での結婚式とか
新しく恋人になるとか…
良くあるし
俺も結婚式上げたからな
うっ、不味いかも!!
お前が日頃、苛めるから
自業自得だ
反省して優しくするとか
態度を改める事だな
お前にはレンもいるが…
レンもアジェンダ様が好きだったな
くくっ
なんとかしますから
良いです
全く、もう一人のアーシュ様のいじわる
くすんっ
アジェンダ様がねぇ~
実は黒の騎士はアジェンダ様の恋人だった
などという異説は本当になった訳か
それとも運命かな~
もう一人のアーシュ様
お気の毒様
相手がまた同性…
うふふ~
しかも…私、覗き放題
だってええ もう一人のアーシュ様が
ダウンしたら助けなきゃ・・なんて ぐふふっ
案外、アラシャも見たがるわね
あの子の場合
こっちの天界にお嫁入りするかも~
それとも本人の方のあっちかな~
ぐふふっ
腐女子なアシヤはさり気に嬉しそう
毎回、不幸なのは
髪の長いアーシュである
しかし、歴史が変わりアリシア姫が
無事に子供を産む為の
神達の企みだったのかも知れないが…
そして朝日…
ふぅ…参った
まだ頭が痛い…あれそう言えば
ボンヤリ覚えてるけど
確か…薬に水
蒼白になる
アジェンダ様の口移しぃ!?
ああ、起きたか?
目の前には寝間着姿のアジェンダ
あ、ああ!すいません
大変なご迷惑をおかけしました!?
お許しください
御詫びに何でもしますから!!
ほう…何でも?
すぐ傍の近くに来て
くいと顎を持ち上げられる
いっ!
アジェンダ様の薬
完全に効果が消え失せている!!
駄目だ!!目が正気じやない!!
肉食獣の目だ!?
た…助けてくれ!
退きまくるが
そのままキスをされる
あ…頭の中がまっ白になり
昔、阿片や欲情の薬を飲まされた時と同じ感覚を覚える
酔ったようにボンヤリと
アジェンダを見つめ
艶笑みを浮かべる
自分からアジェンダの身体に抱きつき
今度はキスをする
ゆっくりと服を脱がされ
半裸となる
その時だった
おはようございます
朝食、アジェンダ様にサリューン様の分も
準備出来ました…うふ
ノックと共に
遠慮なく開くドア
あ…
瞳をぱちくりさせる
アリシア
いや…すまぬ姫
私は…
あ…あ!あの
アリシア姫
姿を見たら何をしてたか
一目瞭然である
しばしの沈黙の後
アリシアはにっこりと
微笑み
気にされないでくださいませ
うふっ
実は私、アジェンダ様とアントレ様達の会話を
聞いておりました
私はまだ子供の身体ですし
申し訳ないのですが
今のアジェンダ様の夜の相手を
上手く勤める自信は有りません
相手が身分の高い美しい女性の方なら
哀しく思いますけど
同性の方なら…まあ
アジェンダ様の祖父様は
同性がお好みだという御話でしたし…
アジェンダ様が望まれるなら
素直に従います
それに相手は
綺麗で優しくて
お菓子作りの上手なサリューン様ですから
私がお役に立てない分
頑張って犠牲になって下さいね
うふふっ
私、とにかく気にしないので
うふっ
身体が成長しましたら
その時は…優しくして下さいね
アジェンダ様
本当に嬉しそうに笑う
アリシア
ぎ…犠牲
アリサ…ちょっと待て
気がつけば
想像だにしない状況に
アリシア姫の発言にどうしていいか
分からず戸惑い、赤くなり黙り込むアジェンダ
あ!お邪魔でしたわね
お食事は一時間後にしましょう
うふ~っ
ではごゆっくり…うふ
バタンとドアが閉まる
アリシア姫
怒る処か喜んでいたような気がするのだが…
毒気が抜け
ひとまず正気に戻ったアジェンダが呟く
ええ…喜んでました
年頃ですから、房事は興味はあると思いますけど
まだ体験は怖いし
発情期での事件は多数ある上
そんな相手はまだ
遠慮したいでしょうね
貴族の中には
夫が発情期に入るなり
里に戻る奥方に
奥方が高級娼婦館に行くように夫に頼むとか
娼婦や男娼を選んで連れて来たり
良くある話ですね
俺も大抵は荒くれ兵士や
酔った客達の相手でしたが
何度も発情期の男の為に連れて行かれましたね
見世物にもされたし
発情期の男達、複数一度も多かった
荒くれ兵士達も
兵士達の住まいに連れて行かれ
酷い扱いだった
彼らは手加減を知らないから
腕や脚を折られたり
大怪我も多かった
鞭や焼きゴテも
そなた…随分と酷い目にあったな
良いのか…
このままで…辛いのではないのか?
アジェンダ様
俺、いえ私も同調しました
手遅れです
抗えない
私の場合は成長を止める薬だけでなく
欲情の薬も飲まされ続け
発情期を抑える薬は効かない
廻りには受けとめてくれる者はいません
貴方以外は…
アラシャという者は?
会ったですか
あ、もう話を聞いている
すいません黄金の力で
心が見えました
そうですね
多分、彼なら…
でも間もなくアラシャは
仕事で遠方に行き、しばらくは戻らないから
私も此処に長く留まりますが
いずれ、異国
に行き戻りません
そうか…
手加減するように気をつけたいが
すまぬな…怖くないか?
馴れてますから…
アラシャも扱いは悪く手加減をしないから
ゆっくりと白いシーツの上に押し倒され
そのまま…
お食事はいかがですか?
有難うございますアリシア姫様
カボチャのポタージュと
じゃがいものポタージュ美味しいです
パン粥に林檎のお菓子も
にこやかに笑うが
正直、心中は複雑である
口元が時々歪んでいる
・・き・・気まずい
アジェンダ様も
もっと食べて下さいね
うふっ
あ…ああ
有難うアリシア姫
アジェンダの心中は更に複雑である
正直、目眩がしそうで
自分のせいだが
逃げたい気持ちすらある
愛する婚約者に知られた挙げ句
愛人を得てしまった
それも同性・・
その二人と一緒に食事している
現実・・・
確かに発情期の男を怖がり
妻が別の者に相手をしてもらう事を頼む話はあるが…
それが元で相手が妊娠して
騒動にもなるし
嫉妬しない訳でもないらしい
それに同性を愛するのを嫌がり嫌悪感を示す者も多く
それが、当たり前
最近、流行りの小説で
理解を示す妻や娘が増えたらしいが
それに発情期の男の相手に男なら妊娠はない
確か内容は
あ…そう言えば
私に隠していたが
あの流行りの小説が沢山あったな
うっかり仕舞い忘れてた分が…
クローゼットが量が多くて壊れ、何気に見たら本が山のようにあった
つまり…もしや
アリシア姫は…
喜んでいるのか…
いや、まさか…
だが…どう見ても本当に喜んでいる
ご機嫌だ
それにあの二人の女官も
顔を赤くして口元が歪み
本当に嬉しそうなのだが…
妹のシルフニアも愛読書にしていた
私が読もうとすると
理由をつけ、取り上げ
そのまま絶対に見せなかった
仕方ないから
取り寄せたら、頼んだ店の者が
止めた方が・・と必死になって泣いたが
読んだら気持ちは分かった
そう言えば
エルテア母上の書棚にも
隠すようにあったし
祖父様は小説家に命じて
作品を書かせていた…
やはり私の推測は
少し怖いが…
はい、アジェンダ様
その通りです
本当にアリシア姫様は喜んでおられます
あの女官二人も仲間です
まあ、理解があっていいのでは、と思いますけど
何せ、年頃ですから
そっと呟くように
サリューンが言う
そうか…
複雑だが
とりあえず気持ちが安心して
手元の果実を食べる
サリューン
今日か明日の夜
そなたが欲しい…発情期を抑える薬が効かない
早々にそなたの身体に怪我をさせたが
すまぬ…
はい、わかりました
大した傷ではないので
ご心配なく
何度も腕や脚を折られたりしましたから
それに比べたら大した傷では有りません
何か欲しい物はないか?
せめてもの詫びだ
ああ…後日でも、何か思い出すか急に欲しい物が
あれば遠慮なく言うがいい
アリシア姫様の頬にキスをしたいです
舞踏会で貴方の相手やアントレ様の後…
一番最後でいいので
ダンスをしたいです
可愛い妹のアリサに
アリシア姫は似てます
時々で良いので茶会などに
誘い下さい
アラシャは相当な富豪らしいから
金貨は必要ないだろうが…
地位や領地は欲しくないのか?
いきなり新参者が
地位や領地を与えられたら
王宮の大貴族たちに何をされるか解りません
それに俺は…
やがては王国を去り
アラシャ達の国へ行きます
子爵家は遺しません
跡継ぎはいない
俺で終わり…
アラシャとの約束です
待っている者達がいます
そうか…
欲がないのだな
いえ、そうでもないですよ
ふふっ
何か欲しい物が出来たら
いつでも言うがいい
有難うございます
その頭のターバン
ご免なさい触っていい?
気になるわ
あ!それは
パラリとターバンが床に落ちる
ああ!
焦るアラシャ
アラシャの頭
黒猫耳が現れた
い?
そなた…
あ…僕は遠い異国の者です
うふ~宜しくお願いいたします
もういいか…うふふ
服に隠してた黒いしっぼが現れた
で…サリューン様
酔ちゃいましたね
ご迷惑おかけします
僕が抱き上げます
何処に運びますか?
ああ…私の部屋に
はい王様
では…
立ち去り際のすれ違い
アラシャもアリシアの耳元で
日本語で話す
お久しぶりん
僕のアリサ
最初の前世の姿はとても可愛い
僕もアリサの味方
僕は時々しか居られないけど
大事な時には守るから
あ…サリューン様は
僕の想い人で
あの人は嫌がるけど
すでに僕のもの
うふふ~
まあ、どうやらアジェンダ様に
しばらくは渡す事になりそうだけどね
その事でサリューン様を沢山、苛めるから
いいか…クスクスっ
ねぇ…サリューン様の本当の名前
早く思い出してね
え…今の
どういう意味?
あの猫耳の人が
黒の貴族の子爵を?
あり得ない!
だって相手は貴族よ
混乱するアリシア
別の部屋から運びこみ
用意した小さなベッドに寝かす
まったく、お酒に弱いのに!
アジェンダ王様にご迷惑かけて
帰ったら、いっぱいお小言ですからね!!
ぶつぶつと文句を言いながら
寝巻きに着替えさせて
寝かすアラシャ
世話をかけたなアラシャ
明日、彼を帰す
すいません
アジェンダ王様
ん…どうした?
私の顔をじっと見て
いえ、ご無礼をお許しください
うふふ
にやりと不気味な笑みを浮かべるアラシャ
そなた…何者だ
そなたから恐ろしい程の
強い桁外れの魔法の力を感じる
うふふ~流石ですね
伝説になる偉大な火焔の王様
僕…実はサリューン様の所有者でもあるんです
嫌がっても
僕の好きにしてきました
泣き顔や声…とても素敵♪
貴方の心が見えました
そんな護符
僕には無意味…
発情期…薬が手に入っても無駄
今までいなかった王族の血の者が表れたから
手に入れなきゃ治まらないから
そして、それはサリューン様も同じ
貴方の発情期に反応して
彼も発情期に入るから
クスクスっ
僕、サリューン様が浮気するの嫌かなーて思ってたけど
貴方なら、いいです
だってサリューン様も
治まらないから
それに、その事で彼を苛めるから
うふふ
そなた…彼は自分の主だろう?
黒の貴族に対して
彼を抱いたというなら
重い罪だ
処刑されても良いのか
無理ですね
売春宿から救ったのは
僕ですから
僕、実は大富豪なんです
この国の全ての土地を買える位持ってます
うふ~
ほう・・なるほど、彼の支援者という訳か?
目的はなんだ?
彼を利用して王宮で力を振いたいのか
いいえ…僕は貴方達の味方です
サリューン様もね
戦争には参加しないけど
何故だ?目的は?
不信そうにアジェンダが軽くにらみながら言う
貴方の国が滅んだら僕の国が滅びるから
未来の話ですけど…
白の国も滅んだら
これも…影響があって
僕の国が滅びる
だから、戦争には参加しない
出来ない
サリューン様は
大事な人を守る為に来たの
まあ、言うならばアリシア姫は
彼の妹にとても似てる
そして彼女が不慮の死で死んだら彼女の妹に
悪影響がある…うふ
もう一人の妹を守れなかったから
余計、心配して心を痛めてる
彼の妹は死んだのだろう?
いえ、彼女は遠い処で生きてます。今はね
少し意味が良く解らないが…
自分の国や家族を守りたいという気持ちは理解出来る
うふ~サリューン様の事
好きにして良いです
あの人が嫌がっても
身体が反応するから…大丈夫うふふ
では失礼致します
まるで黒の騎士のような
見事な礼をして
アラシャは立ち去る
姿は綺麗な黒猫の少年だが
暗い影がある
それにあの魔力…正直、この火焔の王の私が恐ろしいと思った
もし戦えば…私は殺されるだろう
アラシャが部屋に戻ると一人の少年の姿が表れた
アラシャ
俺は承知せんぞ!
もう一人の俺のアーシュの気持ちも考えろ
薬や茶は幾らでも用意出来る!
髪の短いアーシュが怒鳴る
ちょっと運が悪かったですよ
仕方ないです
まさか薬が効かない状態のアジェンダ様に
逢わせてしまった
薬は効かない状態
既に手遅れです
生身だから同族の発情期に
巻き込まれた
転生したアーシュ様には
アリサがいたけど
あの子は純粋な王族の血ではない
直系の者達より濃いけど
分身達は問題外
元は自分の遺伝子
悪人どもに薬で欲情の状態にはされたけど
それは自然の状態じやない
んでもって 未来の時間で
僕の方のアジェンダ様は
今まで大の仲良しの友達で保護者の一人
アジェンダ様にしたら子孫でもあり
アリサの事でアーシュ様は義理の兄だった
こちらのアジェンダ様本人も
仲良しだものね
しかも影響し合うから
あちらの歴史も変わり
黒の騎士は恋人になるから
同じ存在
歴史が枝分かれするのは
アーシュ様達が酷い目にあった
あの運命の事件
貴方は竜人セルト様に救われ
国を取り戻す
憐れな末路だけど
神として奉られ英雄という名誉に
短いけど幸せな時間…
僕のアーシュ様は助けに来たセルト様が殺され
敵に連れて行かれ転落の人生
まあ、人生の終わりのギリギリだけど
貴方と同じく国を取り戻し
王位も名誉も得た
敵に玩具にされ
阿片浸けで人生のほとんどの時間は狂っていたけどね
囚われの14年という不名誉も歴史に刻まれた
二人のアーシュ様が生まれ
互いの歴史が少し変わる
僕という暗黒の王
そちらはアシヤ様という
暗黒の女王
まあ、困るとは思いますけど
いずれにしても子供は出来ないから
もう一人のアーシュ様
諦めるしかないですよ
僕にあたらないで下さいね
ふ~ん
困るのはお前かもな
アジェンダ様が彼を引き取り
責任を取るって言うかも
アリサは受け入れるだろうし
前々からお前の相手をするのを本人もアジェンダ様も
嫌がってたから
他の魔法の王たちも
相手がアジェンダ様なら祝福してくれるだろう♪
それに黒の王家は重婚も
他の側室を持つのはザラ♪
死んだ後の天界での結婚式とか
新しく恋人になるとか…
良くあるし
俺も結婚式上げたからな
うっ、不味いかも!!
お前が日頃、苛めるから
自業自得だ
反省して優しくするとか
態度を改める事だな
お前にはレンもいるが…
レンもアジェンダ様が好きだったな
くくっ
なんとかしますから
良いです
全く、もう一人のアーシュ様のいじわる
くすんっ
アジェンダ様がねぇ~
実は黒の騎士はアジェンダ様の恋人だった
などという異説は本当になった訳か
それとも運命かな~
もう一人のアーシュ様
お気の毒様
相手がまた同性…
うふふ~
しかも…私、覗き放題
だってええ もう一人のアーシュ様が
ダウンしたら助けなきゃ・・なんて ぐふふっ
案外、アラシャも見たがるわね
あの子の場合
こっちの天界にお嫁入りするかも~
それとも本人の方のあっちかな~
ぐふふっ
腐女子なアシヤはさり気に嬉しそう
毎回、不幸なのは
髪の長いアーシュである
しかし、歴史が変わりアリシア姫が
無事に子供を産む為の
神達の企みだったのかも知れないが…
そして朝日…
ふぅ…参った
まだ頭が痛い…あれそう言えば
ボンヤリ覚えてるけど
確か…薬に水
蒼白になる
アジェンダ様の口移しぃ!?
ああ、起きたか?
目の前には寝間着姿のアジェンダ
あ、ああ!すいません
大変なご迷惑をおかけしました!?
お許しください
御詫びに何でもしますから!!
ほう…何でも?
すぐ傍の近くに来て
くいと顎を持ち上げられる
いっ!
アジェンダ様の薬
完全に効果が消え失せている!!
駄目だ!!目が正気じやない!!
肉食獣の目だ!?
た…助けてくれ!
退きまくるが
そのままキスをされる
あ…頭の中がまっ白になり
昔、阿片や欲情の薬を飲まされた時と同じ感覚を覚える
酔ったようにボンヤリと
アジェンダを見つめ
艶笑みを浮かべる
自分からアジェンダの身体に抱きつき
今度はキスをする
ゆっくりと服を脱がされ
半裸となる
その時だった
おはようございます
朝食、アジェンダ様にサリューン様の分も
準備出来ました…うふ
ノックと共に
遠慮なく開くドア
あ…
瞳をぱちくりさせる
アリシア
いや…すまぬ姫
私は…
あ…あ!あの
アリシア姫
姿を見たら何をしてたか
一目瞭然である
しばしの沈黙の後
アリシアはにっこりと
微笑み
気にされないでくださいませ
うふっ
実は私、アジェンダ様とアントレ様達の会話を
聞いておりました
私はまだ子供の身体ですし
申し訳ないのですが
今のアジェンダ様の夜の相手を
上手く勤める自信は有りません
相手が身分の高い美しい女性の方なら
哀しく思いますけど
同性の方なら…まあ
アジェンダ様の祖父様は
同性がお好みだという御話でしたし…
アジェンダ様が望まれるなら
素直に従います
それに相手は
綺麗で優しくて
お菓子作りの上手なサリューン様ですから
私がお役に立てない分
頑張って犠牲になって下さいね
うふふっ
私、とにかく気にしないので
うふっ
身体が成長しましたら
その時は…優しくして下さいね
アジェンダ様
本当に嬉しそうに笑う
アリシア
ぎ…犠牲
アリサ…ちょっと待て
気がつけば
想像だにしない状況に
アリシア姫の発言にどうしていいか
分からず戸惑い、赤くなり黙り込むアジェンダ
あ!お邪魔でしたわね
お食事は一時間後にしましょう
うふ~っ
ではごゆっくり…うふ
バタンとドアが閉まる
アリシア姫
怒る処か喜んでいたような気がするのだが…
毒気が抜け
ひとまず正気に戻ったアジェンダが呟く
ええ…喜んでました
年頃ですから、房事は興味はあると思いますけど
まだ体験は怖いし
発情期での事件は多数ある上
そんな相手はまだ
遠慮したいでしょうね
貴族の中には
夫が発情期に入るなり
里に戻る奥方に
奥方が高級娼婦館に行くように夫に頼むとか
娼婦や男娼を選んで連れて来たり
良くある話ですね
俺も大抵は荒くれ兵士や
酔った客達の相手でしたが
何度も発情期の男の為に連れて行かれましたね
見世物にもされたし
発情期の男達、複数一度も多かった
荒くれ兵士達も
兵士達の住まいに連れて行かれ
酷い扱いだった
彼らは手加減を知らないから
腕や脚を折られたり
大怪我も多かった
鞭や焼きゴテも
そなた…随分と酷い目にあったな
良いのか…
このままで…辛いのではないのか?
アジェンダ様
俺、いえ私も同調しました
手遅れです
抗えない
私の場合は成長を止める薬だけでなく
欲情の薬も飲まされ続け
発情期を抑える薬は効かない
廻りには受けとめてくれる者はいません
貴方以外は…
アラシャという者は?
会ったですか
あ、もう話を聞いている
すいません黄金の力で
心が見えました
そうですね
多分、彼なら…
でも間もなくアラシャは
仕事で遠方に行き、しばらくは戻らないから
私も此処に長く留まりますが
いずれ、異国
に行き戻りません
そうか…
手加減するように気をつけたいが
すまぬな…怖くないか?
馴れてますから…
アラシャも扱いは悪く手加減をしないから
ゆっくりと白いシーツの上に押し倒され
そのまま…
お食事はいかがですか?
有難うございますアリシア姫様
カボチャのポタージュと
じゃがいものポタージュ美味しいです
パン粥に林檎のお菓子も
にこやかに笑うが
正直、心中は複雑である
口元が時々歪んでいる
・・き・・気まずい
アジェンダ様も
もっと食べて下さいね
うふっ
あ…ああ
有難うアリシア姫
アジェンダの心中は更に複雑である
正直、目眩がしそうで
自分のせいだが
逃げたい気持ちすらある
愛する婚約者に知られた挙げ句
愛人を得てしまった
それも同性・・
その二人と一緒に食事している
現実・・・
確かに発情期の男を怖がり
妻が別の者に相手をしてもらう事を頼む話はあるが…
それが元で相手が妊娠して
騒動にもなるし
嫉妬しない訳でもないらしい
それに同性を愛するのを嫌がり嫌悪感を示す者も多く
それが、当たり前
最近、流行りの小説で
理解を示す妻や娘が増えたらしいが
それに発情期の男の相手に男なら妊娠はない
確か内容は
あ…そう言えば
私に隠していたが
あの流行りの小説が沢山あったな
うっかり仕舞い忘れてた分が…
クローゼットが量が多くて壊れ、何気に見たら本が山のようにあった
つまり…もしや
アリシア姫は…
喜んでいるのか…
いや、まさか…
だが…どう見ても本当に喜んでいる
ご機嫌だ
それにあの二人の女官も
顔を赤くして口元が歪み
本当に嬉しそうなのだが…
妹のシルフニアも愛読書にしていた
私が読もうとすると
理由をつけ、取り上げ
そのまま絶対に見せなかった
仕方ないから
取り寄せたら、頼んだ店の者が
止めた方が・・と必死になって泣いたが
読んだら気持ちは分かった
そう言えば
エルテア母上の書棚にも
隠すようにあったし
祖父様は小説家に命じて
作品を書かせていた…
やはり私の推測は
少し怖いが…
はい、アジェンダ様
その通りです
本当にアリシア姫様は喜んでおられます
あの女官二人も仲間です
まあ、理解があっていいのでは、と思いますけど
何せ、年頃ですから
そっと呟くように
サリューンが言う
そうか…
複雑だが
とりあえず気持ちが安心して
手元の果実を食べる
サリューン
今日か明日の夜
そなたが欲しい…発情期を抑える薬が効かない
早々にそなたの身体に怪我をさせたが
すまぬ…
はい、わかりました
大した傷ではないので
ご心配なく
何度も腕や脚を折られたりしましたから
それに比べたら大した傷では有りません
何か欲しい物はないか?
せめてもの詫びだ
ああ…後日でも、何か思い出すか急に欲しい物が
あれば遠慮なく言うがいい
アリシア姫様の頬にキスをしたいです
舞踏会で貴方の相手やアントレ様の後…
一番最後でいいので
ダンスをしたいです
可愛い妹のアリサに
アリシア姫は似てます
時々で良いので茶会などに
誘い下さい
アラシャは相当な富豪らしいから
金貨は必要ないだろうが…
地位や領地は欲しくないのか?
いきなり新参者が
地位や領地を与えられたら
王宮の大貴族たちに何をされるか解りません
それに俺は…
やがては王国を去り
アラシャ達の国へ行きます
子爵家は遺しません
跡継ぎはいない
俺で終わり…
アラシャとの約束です
待っている者達がいます
そうか…
欲がないのだな
いえ、そうでもないですよ
ふふっ
何か欲しい物が出来たら
いつでも言うがいい
有難うございます
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる