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エイルの焼き印の傷跡(エイル+赤い子竜編)

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あっつちむいて!ほい!!

 下

「はずした!!」「なんで,はずすの?わん子さん!まったく修行が足りないわね!」とちょっとむくれて
アルテシア姫
心の中で、わん子は思う「勝った貴女がなぜ 怒る? わん?」
「しょーがないわねえ~」とアルテシアと考え込む

そこへ「アルテシア姫」と声をかけるエイル
エイルさんの肘の少し上の大きめの腕輪に視線を見つめてる。

 「そうね 実は、もうひとつ急いで、購入したい物があったのよ」

(心の中で、呟く
「悪性の風邪に効果のある、もうひとつの薬草
銀色のラベンダーを買う資金が足りなかったの」

「お店にあの高価な腕輪を一時、預けて

翌日、お金を届けさせれば…腕輪は返してもらえるわね。」)

「ねえ、エルトニア!分けてあげる、でも
悪いのだけれど、必ずお返しするから、2,3日その腕輪を貸してくれない?」

「今日、今すぐなの?急ぐの?」

「ええ?」

きょとんとしたアルテシア姫「まずいのなら、無理しなくてもいいわ」

わん子さん、リアンさんの方に、ちらりと視線 ちょっと考え込む。
子竜さんが顔色を変える。

あわてて止めるかのごとく、エイルさんの前に立ちふさがる

そんなアーシュさんこと子竜さんに微笑んで
「大丈夫、心配ないから」と言って抱き上げて、抱きしめる。

子竜さんを降ろすと、今度はエイルさんが
自分の髪を束ねていたサテンの白いりぼんをゆるめて、はずした。

腕輪をはずす、

そして、隠すように白いりぼん
白いりぼんで、腕輪をしていた部分を覆う。

そして、それから自分の腕にささっと、白いりぼんを巻きだす

 「そうだ!傷跡があったワン

あ、もしかして、あの白いりぼんで、
怪我の傷跡を隠すのだワン!」ついうっかり余計な一言 わん子さん

「傷跡!だって?」
わん子さんの台詞に、顔色を変えるリアンさん

つかつかとエイルさんに詰め寄り、
うむも言わさず、サテンの白いリボンを解き、外す。

「リアン兄さん!」悲鳴だった

腕の下にあった物

その傷

その傷は えぐったような刺し傷が一つと
よほど熱を帯びていたのだろか?強く押されたのか

惨く、まわりさえ、やけただれた、焼印

焼印の後…..

焼印の文様と異国の文字だった

皆が息を呑む いたたまれず俯くエイルさん
そしてアーシュさんこと子竜さんだけが悲しく見つめ、目を伏せる。
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