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まだまだ現役 わん子登場!

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その時である 声が廊下から聞こえた 

そして どたどたと廊下を走る足音も一緒に

「わんわん!!アーシュ様 わん!」
どたどたどた!走り来る足音が近くなる

「まさか・・ワン子・・?」アーシュ

「そうですよ・・
彼はかなり歳をとりましたが 元気です ふふ」リアン

「どうやら あの水晶のせいで 
あなたの記憶が幾つか忘れているようだから 説明しますが

わん子はもう 貴方が黒の王 火竜王(サラマンデイア)だという事

貴方の正体は すべて 知ってます」リアン


そう言えば たった今 廊下から聞こえた わん子の台詞・・


ずっと 「アーシュさん」だったのに 「アーシュ様」になっている

いつ 知ったのだろうか? あのニブニブは・・?


「今は 仕事で 連絡係をしてますよ

それで リュース家と この城を往復しています 
貴方の小さなアーシュのいい遊び相手です」
クスッと笑うリアン

「わん子は ここしばらく 
ずっと リュース家の方に行っていて
 
やっと帰ってきたんだよ お父様」

今度は小さなアーシュが言う

「・・アルテイシア姫の父君リュース公は 
あの戦の怪我が元で 身体が弱り 病気がちですが

今度の雪花の季節に 貴方に会いに来るそうです」リアン

そこに わん子が部屋に飛び込んできた!

「アーシュ様ああ わんわん!」
泣きながら ベットに横になっているアーシュに抱きつくわん子


再び 現在 黒の王宮 

「・・わんこ・・」眠りながら寝言を言うアーシュ
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