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片眼の黄金の子の予知 未来視
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彼らの姿を想い浮かべて 唇を噛み締め 目を閉じる アーシュ
しばらく後の沈黙の後で またアーシュがリアンに訊ねる
「・・巨人族は その後どうした?」アーシュ
「巨人族の事ですか・・
あのエリンシア姫の夫 アーサーが王になりました
今は平和条約を結び やっと本当の平和を手にいれました」
「・・幾世代にも・・
二千年の長い時間 歴史の裏から歴代の黒の王や白の宗主
今回は巨人族の王を操ってきた
あの魔法使い・・追放された神・・奴は 滅んだ・・」
「奴がいない
この世界に やっと本当の意味の平和が訪れる・・」アーシュは呟く
「先読みの話では
焔・・炎の魔法の世代は 二度と出ないそうです
貴方とあの小さなアーシュで終わりです・・
火竜王(サラマンデイア)」
「・・それに 全ての属性を持った黄金の竜の王も
現れない・・」リアン
「焔の世代よりは 戦は少ないが
必ず黄金の瞳の・・竜の王の時代も戦いは多い・・」
「・・戦乱の時代が終わったという事か・・」アーシュ
「・・黒の王族の血が流れている
家系の黒の貴族の子供で
天才的な先読みの子供が現れて・・
全てを予言しました・・
貴方が囚われているあの魔法の水晶の場所を
その力で・・読み取りました
片目だけ 黄金の瞳です・・」リアン
「その瞳・・竜の王の力か・・
それは いつか直接 礼を言わないとな・・」アーシュ
「・・そうですねアーシュ殿」リアン
「その子は以前 何度か この城に遊びに来て
小さなアーシュとチエスをしてましたね
アーシュより 年上ですが 仲がいいですよ・・ふふ」リアン
「・・平和と繁栄が続き
幾世代か風と水と土の魔法の世代が出た後には
王は子を残せずに この王国も滅び・・
直系の人々は 特殊な疫病で 死に絶えるそうです
血を受けついだ傍系が少し残るだけだそうです」リアン
「・・・そうか・・王国は そうやって終末を迎えるのか・・」
静かな声でアーシュは言う
こんこんドアを叩く音
「どうぞ」リアン ガチャリと扉が開く
「お茶をどうぞ お父様 リアン父様」
小さなアーシュがお茶とお菓子を
乗せたお盆をかかえて やって来た
「有難う・・小さなアーシュ・・」
アーシュは目を細めて笑う
二人の様子にリアンも微笑む
しばらく後の沈黙の後で またアーシュがリアンに訊ねる
「・・巨人族は その後どうした?」アーシュ
「巨人族の事ですか・・
あのエリンシア姫の夫 アーサーが王になりました
今は平和条約を結び やっと本当の平和を手にいれました」
「・・幾世代にも・・
二千年の長い時間 歴史の裏から歴代の黒の王や白の宗主
今回は巨人族の王を操ってきた
あの魔法使い・・追放された神・・奴は 滅んだ・・」
「奴がいない
この世界に やっと本当の意味の平和が訪れる・・」アーシュは呟く
「先読みの話では
焔・・炎の魔法の世代は 二度と出ないそうです
貴方とあの小さなアーシュで終わりです・・
火竜王(サラマンデイア)」
「・・それに 全ての属性を持った黄金の竜の王も
現れない・・」リアン
「焔の世代よりは 戦は少ないが
必ず黄金の瞳の・・竜の王の時代も戦いは多い・・」
「・・戦乱の時代が終わったという事か・・」アーシュ
「・・黒の王族の血が流れている
家系の黒の貴族の子供で
天才的な先読みの子供が現れて・・
全てを予言しました・・
貴方が囚われているあの魔法の水晶の場所を
その力で・・読み取りました
片目だけ 黄金の瞳です・・」リアン
「その瞳・・竜の王の力か・・
それは いつか直接 礼を言わないとな・・」アーシュ
「・・そうですねアーシュ殿」リアン
「その子は以前 何度か この城に遊びに来て
小さなアーシュとチエスをしてましたね
アーシュより 年上ですが 仲がいいですよ・・ふふ」リアン
「・・平和と繁栄が続き
幾世代か風と水と土の魔法の世代が出た後には
王は子を残せずに この王国も滅び・・
直系の人々は 特殊な疫病で 死に絶えるそうです
血を受けついだ傍系が少し残るだけだそうです」リアン
「・・・そうか・・王国は そうやって終末を迎えるのか・・」
静かな声でアーシュは言う
こんこんドアを叩く音
「どうぞ」リアン ガチャリと扉が開く
「お茶をどうぞ お父様 リアン父様」
小さなアーシュがお茶とお菓子を
乗せたお盆をかかえて やって来た
「有難う・・小さなアーシュ・・」
アーシュは目を細めて笑う
二人の様子にリアンも微笑む
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