GREATEST BOONS+

丹斗大巴

文字の大きさ

大中小

124 / 134

　　教えて！

情報627　法律について（六法編）

しおりを挟む

　日本の「六法（ろっぽう）」についてだね。異世界と地球の常識は全く違うみたいだから、とっても戸惑うことがいっぱいあるよね。物語では異世界の常識について学んでいくことになるけれど、地球に暮らしている人たちはみんな自分が住んでいる国の常識を身に着けたり学んだり、法律に従って生きていくものなんだよ。

　どうして法律があるかと言うと、一緒に暮らす人たちとぶつかり合わないようにするためだよ。ルールを決めて、みんなでそれを守ることで、みんなが安心して過ごしやすくなるんだ。たとえば、道路を渡るときに信号があったら、青で渡るっていうルールがあるよね。もし、このルールがなかったら、みんな好きなタイミングで渡ってしまって、事故が起きてしまうかもしれない。自分や友達が交通事故にあってしまったり、お父さんやお母さんが誰かを車でひいてしまうかもしれない。それってとても怖いし悲しいことだよね。

　別のたとえ話をするね。お家で楽しみにしていたアイスを兄弟に食べられちゃって腹が立ったことはないかな？　お家のアイスを食べられたくらいならまだ許せるかもしれないけど、食べた犯人が自分の兄弟ではなく、泥棒だったら？　それってものすごく気味が悪いし、怖いよね。法律は悪いことをした人をきちんと罰するためにもあるんだ。このアイス泥棒に罰が与えられなかったら、また次も盗んでやろうと思うかもしれない。次々に人の家に忍び込んで、お父さんの大事にしている車や時計、お母さんが大事にしている指輪や鞄、この前買ってもらったばかりのゲームソフトやゲーム機や、もっと高くていいものを盗もうと、町中のお家に入り込んで盗むようになるかもしれない。そんなのみんな、安心して暮らせないよね。

　だから、みんながルールを守って、安全で平和に暮らせるように、法律が必要なんだよ。
　六法というのは、日本でとても大事にされている6つの法律のことだよ。この6つの法律が、みんなの生活や社会をちゃんと守ってくれているんだ。ここではそれぞれの法律の特徴を説明していくね。

### 1. **憲法（けんぽう）**
日本の一番大事な基本となる法律だよ。憲法は、日本という国がどうあるべきか、人々の自由や権利を守るために作られているんだ。たとえば、みんなは自由に意見を言っていいんだよ、とか、戦争はしないよ、といった大事なルールが書かれているんだ。憲法のおかげで、安心して暮らすことができるんだね。

### 2. **民法（みんぽう）**
民法は、日常生活のルールが書かれている法律だよ。たとえば、友達からお金を借りたら返さなきゃいけないとか、結婚したらどうなるのか、物を売ったり買ったりする時のルールがここに書かれているんだ。民法があるから、みんなが正しく生活できるんだよ。

### 3. **刑法（けいほう）**
刑法は、悪いことをしたときにどんな罰を受けるのかを決めている法律だよ。たとえば、人を傷つけたり、物を盗んだりしたら、それは犯罪だね。刑法では、そういう犯罪をした人をどうやって処罰するかを決めているんだ。この法律があるから、みんなが安心して暮らせるんだよ。

### 4. **商法（しょうほう）**
商法は、お店や会社での商売に関するルールだよ。たとえば、物を売る時にちゃんとした約束を守らなきゃいけないとか、お金のやり取りの正しいやり方が書いてあるんだ。お店や会社がきちんと商売をするためには、この商法がとても大事なんだよ。

### 5. **民事訴訟法（みんじそしょうほう）**
民事訴訟法は、友達や家族と何かのトラブルがあったときに、裁判を通してその問題を解決するための法律だよ。たとえば、お金を返してもらえない時や、契約が守られない時に、裁判所でどうやって話し合いを進めるのかをこの法律が教えてくれるんだ。

### 6. **刑事訴訟法（けいじそしょうほう）**
刑事訴訟法は、犯罪をしたかどうかを裁判で決めるための法律だよ。警察や裁判所がどんな手順で進めるのか、この法律で決まっているんだ。たとえば、悪いことをした人が本当に罪を犯したのか、裁判で証拠を集めてちゃんと確認するんだ。この法律があることで、間違った人を罰しないようにすることができるんだよ。

　万が一、なにかのトラブルに巻き込まれてしまった、事件の被害者や加害者になってしまったときは、司法制度（しほうせいど）という仕組みに乗っ取って解決をすることになるよ。司法制度は法律を守るために、問題になってる事件について、色々な証拠を集めたりして、正しい判断や正しい解決をみちびくためにあるものなんだよ。テレビドラマやゲームでも弁護士や検事や裁判官が、裁判所で活躍するお話があるよね。　

　裁判所にはいくつかの種類があって、問題が大きいほど、より高い裁判所がその問題を解決するんだ。たとえば、「地方裁判所（ちほうさいばんしょ）」は最初に裁判が行われる場所で、「高等裁判所（こうとうさいばんしょ）」は、もっと大きな問題や、前の裁判で決まったことに対して異議がある場合に行く場所だよ。そしてそこでも解決できなかった問題や、社会的に影響力の大きい事件や事故は「最高裁判所（さいこうさいばんしょ）」で法廷が開かれるんだ。

　こうやってが法律が守られ、国民が法によって守られて、みんながルールに従って安心して生活するように助けてくれるんだね。でもルールそのものを知らなかったり、守ることがめんどくさく感じてしまうこともあるかもしれない。でも、住んでいる国の法律を守ることで、同じ国に住む家族や友達を守ることができるし、自分も法律によって守られるんだよ。法律を守る、ルールを守るって、大切なことなんだね。