【新作】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、推しのライブがあるので帰りたい! ~ご令嬢はいつでもオムニバス5~【1〜4完】

丹斗大巴

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第4部 憂いのご令嬢は婚礼前に聖地巡礼 ~礼儀知らずの司令と秀麗な婚約者を前に恋の予測は反比例~

長いあらすじ

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 迷える令嬢が自信を取り戻し、揺らがぬ信念と誠実な愛を手にする物語

 憂いのご令嬢は婚礼前に聖地巡礼 ~礼儀知らずの司令と秀麗な婚約者を前に恋の予測は反比例~

***

「あのとき、私にキスしたのは、誰……?」
 礼儀に厳しく育てられた箱入り令嬢イリア。窮地を救われ、炎のように熱いキスを受ける……。

「これはマリッジブルー!?」
 遡ること数か月前。婚礼前のイリアは、伯爵家に伝わる神聖な力を失ってしまっていた。自信を取り戻すため、婚約者セオドアと聖地巡礼の旅に出ることに。同行に雇った警護兼ガイドの傭兵団は荒くれ揃い。中でも隊を率いるロジャーは礼儀知らずで、セオドアとは衝突ばかり。

「自然はいとも簡単に人の命を奪い去るのだわ……」
 社交界では魅力的な男性として振る舞っていたセオドアは、旅が進むにつれて日に日に態度がきつくなっていく。一方ロジャーは忍耐強く知恵もあり、次第にイリアにとっては頼れる存在に。そんなある日、雪山でイリアはクレバスに落下! からくも朦朧としたまま救われ命拾いする。

「だましたの、セオドア……!」
 聖地巡礼を果たし無事帰還したイリア。予定通りセオドアと結婚式を挙げ、誓いのキスをしたとき、イリアの記憶がよみがえる。雪山で遭難しかけたとき、熱いキスと抱擁をくれたのは、セオドアではなかったのだ。

「イリア、俺は何年かかっても君をあきらめない」
 一方ロジャーは身分を回復させるために動いていた。先の戦で大怪我を負い、家族を失ったために失望して領地へ戻らず傭兵に身をやつしていたが、ロジャーは実は子爵家の五男だったのだ。

「私の心には、いつでもあなたがいるんですもの!」
 セオドアと離婚したイリアは、身分を回復したロジャーと再会。互いへの敬愛を確かめ合い、ふたりは結婚。共に、国を支えていこうと、微笑みを交わし誓いあうのだった――。




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