僕の初恋

阿月怜

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夏休み本番ーanotherー

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合宿が終わって、夏休みは残り2週間。
あいつが合宿中にした怪我は2週間くらいで治るらしい。よかった。

でも、練習には参加できないみたいだから、記録とかしてた。マネージャーみたいだな。ずっと長袖で萌え袖だし。かわいい。たまに目が合うのは気のせいだな、うん。


合宿中のあれ以来、何もしてなかったけど、俺は勇気を出してあいつをデートに誘ってみることにした。

「奏斗、明日オフだしどっか2人で遊びにいかないか?」

なるべく平生を装って言う。

「は、はい・・・!」

あいつは嬉しそうな笑顔で少し上ずった声で答えた。なんだよ、可愛すぎかよ・・・!

「じゃあ、明日の朝10時に、学校前でいいかな?」

「はい、大丈夫です・・・!」

「ん、じゃあ、楽しみにしてるよ」

俺は微笑んで答えた。

「・・・っ、はい・・・!」



「何着ようか・・・」

好きになったやつにはカッコ良く見られたい。俺はセンス無いなりに色々考えて、何を着るか決めた。

「一番似合うって言われたことあるやつにしよう・・・」

よし、これで準備は万端だ。次の日に備えて早めに寝た。


次の日、集合時間の10分前に着いたのにあいつはもういた。
・・・早めに来て待つつもりだったのにな。

「奏斗」

「あ、先輩・・・っ!」

近づくと、私服姿のあいつに見惚れた。可愛すぎる・・・
でも、怪我をした足首に巻かれた包帯が痛々しくて、少しかばっている感じがした。

「足、大丈夫か?」 

「あ、えっと、長距離歩かなければ、大丈夫、です・・・」


「そうか。んー、じゃあ、どうしようか・・・俺の家でも行く?」

「へ・・・?」

少しいきなりすぎたか。あいつは戸惑った表情になった。

「嫌、だったか・・・?」

「嫌じゃないですよ!そうしましょう!!」

あいつがそう答えてくれた。

「ん、じゃあ、行こうか」

「・・・っ!は、はい・・・!」

俺はあいつの手を取ってゆっくりと歩き出した。あいつも軽く握り返してきた。多分、顔が赤くなってたと思う。だって、好きなやつと手を繋いで歩くなんて、嬉しいだろ?

10分くらいで俺の家に着いた。

「今、親は家に居ないから、ほら、上がって」

「は、はい、おじゃまします・・・」


「ほら、ここが俺の部屋だ」


「失礼します・・・」


「ベッドに座っといて、俺なんか飲み物持ってくるから」

「は、はい・・・!」

俺はそう言うと部屋を出た。やばい、あいつ可愛すぎる。・・・大事にしたいから、襲うとかしたく無いけど、やばい、やばい・・・

「お待たせ」

なるべく平然と言った。 

「あ、ありがとうございます・・・!」

「おう」

俺はあいつの隣に座った。

「・・・奏斗」

「な、なんでふか・・・?」

・・・ここで噛むとか可愛すぎかよ。

「・・・この前の、合宿の時にも、言ったけど・・・俺は、お前が好きだ。」

「・・・はい・・・僕も、です///」

「・・・俺と、付き合って欲しい。」

「はい・・・!もちろんです・・・!!///」

「ありがとう・・・」

嬉しすぎて、俺はあいつを抱きしめた。優しく。あいつも抱き返してきた。

「・・・奏斗、2人きりの時は呼び方は優でいいし、敬語もやめて?」

「・・・わか・・・った、せn・・・優///」

お願いすると、やめてくれた。一瞬言いそうになってたけどw

そのあとはとにかくいちゃついた。
マジで可愛かった。

そのあとは練習と課題に追われてたけど、なんとかして新学期を迎えた。
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