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仕切直しの送別会
送り狼
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中原さんがトイレに向かう時に、俺に合図をした。
俺は少ししてからトイレに向かい、中原さんが出てくるのを待っていた。
女子トイレから中原さんが出て来た。
中原「マネージャー、今夜はどうするの?久美子さんをまた送って行くんでしょ?」
俺「うん。そろそろ久美子さん、帰ると思うんだよね。そしたら…」
中原「あらぁ…そのままどっかに連れ込んじゃうの?」
俺「そんなまさか…上手くいかないでしょ。」
中原「上手くいっても帰ってくるのよぉ…私と長内さんの分は残しておくのよ。ねっ!」
中原さんは部屋に戻って行った。
すると中原さんと入れ違いに平田さんがやって来た。
俺は平田さんに話しかけた。
俺「平田さん、今日もカラオケ行くと思うんだけど…平田さんも来てくれる?」
平田「あぁ…は、はい…あの、お手柔らかにお願いします…」
俺「じゃあ…平田さんが嫌って言ったらやめるようにするね。」
平田「そ、そうしていただけると。」
もしかすると平田さんはだんだんセクハラに慣れてきているのではないかと思った。
部屋に戻ると、案の定、久美子さんは帰り支度をしていた。
俺「あれ?久美子さん帰るんですか?」
久美子「うん…そろそろ。申し訳ないけどお先に。」
俺「じゃあ、また駅まで送りますよ。」
久美子「えっ?別に大丈夫だけど…」
俺「いやいや。送りますって…」
俺がちょっと強引に押し切ったのだが、前回ディープキスをされたのに、あまり久美子さんが嫌がらなかったのが不思議だった。
居酒屋の部屋を出る時に、長内さんと中原さんがやけにニヤけながら手を振ってくれた。
久美子さんと並んで駅まで歩いた。
少し足早に感じた。
俺は、妙にドキドキしていた。
また別れ際にキスをねだるか考えていた。
前回の事があるから、今回キスを迫っても拒否る手立てを考えているかもしれない。
久美子さんが足早なのは、キスを警戒しているのかもしれないと思っていた。
俺「あっ…もう旦那さん着いてるんですか?」
久美子「まだだと思うけど…どうだろう。迎えに来てもらう時間まで、まだちょっと早いから…」
俺「えっ?あっ…だいたい家からどれくらいなんですか?駅まで…」
久美子「車で20分くらいかしら。」
駅前のロータリーに着いた。
俺「旦那さん、着いてます?」
久美子「まだ見たい…」
俺「そうなんですか。」
俺はどうやってキスをねだろうか思案していた。
ストレートに言ったら拒否られるだろう。
かと言って、前回みたいな騙し討ちは、もう通用しないだろう。
とにかく、人通りの多い駅前ロータリーでは何も出来ないし、ロータリーから離れる術さえも考え付かなかった。
そしたら、久美子さんの方から思いがけない一言があった。
久美子「どうするのぉ?…このままなの?…私はそれでも構わないけど…」
久美子さんは、俺を見ないで別の方向を見ながら言っていた。
俺はその一言を聞いた瞬間、久美子さんの腕を引き歩き出した。
市営駐輪場の脇を通り、ベンチがある所へ行った。
だが、今日に限って人が多かった。
それでも諦めなかった。
そのベンチがある所を抜けて、少し歩いた。
そこは駅前スーパーの店舗の裏手だった。
カゴ車や折りコン、放置自転車などが乱雑していた。
運良くスーパーの掃除用具などが入った壊れかけた物置があり、俺は久美子さんを物置の裏に連れて行った。
俺は少ししてからトイレに向かい、中原さんが出てくるのを待っていた。
女子トイレから中原さんが出て来た。
中原「マネージャー、今夜はどうするの?久美子さんをまた送って行くんでしょ?」
俺「うん。そろそろ久美子さん、帰ると思うんだよね。そしたら…」
中原「あらぁ…そのままどっかに連れ込んじゃうの?」
俺「そんなまさか…上手くいかないでしょ。」
中原「上手くいっても帰ってくるのよぉ…私と長内さんの分は残しておくのよ。ねっ!」
中原さんは部屋に戻って行った。
すると中原さんと入れ違いに平田さんがやって来た。
俺は平田さんに話しかけた。
俺「平田さん、今日もカラオケ行くと思うんだけど…平田さんも来てくれる?」
平田「あぁ…は、はい…あの、お手柔らかにお願いします…」
俺「じゃあ…平田さんが嫌って言ったらやめるようにするね。」
平田「そ、そうしていただけると。」
もしかすると平田さんはだんだんセクハラに慣れてきているのではないかと思った。
部屋に戻ると、案の定、久美子さんは帰り支度をしていた。
俺「あれ?久美子さん帰るんですか?」
久美子「うん…そろそろ。申し訳ないけどお先に。」
俺「じゃあ、また駅まで送りますよ。」
久美子「えっ?別に大丈夫だけど…」
俺「いやいや。送りますって…」
俺がちょっと強引に押し切ったのだが、前回ディープキスをされたのに、あまり久美子さんが嫌がらなかったのが不思議だった。
居酒屋の部屋を出る時に、長内さんと中原さんがやけにニヤけながら手を振ってくれた。
久美子さんと並んで駅まで歩いた。
少し足早に感じた。
俺は、妙にドキドキしていた。
また別れ際にキスをねだるか考えていた。
前回の事があるから、今回キスを迫っても拒否る手立てを考えているかもしれない。
久美子さんが足早なのは、キスを警戒しているのかもしれないと思っていた。
俺「あっ…もう旦那さん着いてるんですか?」
久美子「まだだと思うけど…どうだろう。迎えに来てもらう時間まで、まだちょっと早いから…」
俺「えっ?あっ…だいたい家からどれくらいなんですか?駅まで…」
久美子「車で20分くらいかしら。」
駅前のロータリーに着いた。
俺「旦那さん、着いてます?」
久美子「まだ見たい…」
俺「そうなんですか。」
俺はどうやってキスをねだろうか思案していた。
ストレートに言ったら拒否られるだろう。
かと言って、前回みたいな騙し討ちは、もう通用しないだろう。
とにかく、人通りの多い駅前ロータリーでは何も出来ないし、ロータリーから離れる術さえも考え付かなかった。
そしたら、久美子さんの方から思いがけない一言があった。
久美子「どうするのぉ?…このままなの?…私はそれでも構わないけど…」
久美子さんは、俺を見ないで別の方向を見ながら言っていた。
俺はその一言を聞いた瞬間、久美子さんの腕を引き歩き出した。
市営駐輪場の脇を通り、ベンチがある所へ行った。
だが、今日に限って人が多かった。
それでも諦めなかった。
そのベンチがある所を抜けて、少し歩いた。
そこは駅前スーパーの店舗の裏手だった。
カゴ車や折りコン、放置自転車などが乱雑していた。
運良くスーパーの掃除用具などが入った壊れかけた物置があり、俺は久美子さんを物置の裏に連れて行った。
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