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参/夢見の悪さとその答え
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◇
伊万里が歌い終わった後、俺は自然と拍手をしていた。自分が曲を入れる番だったはずなのに、彼女の声を心に浸して、結局歌い終わるまで曲を入れることができなかった。
俺がぱちぱちとすると、皐も合わせたように拍手をする。そんな俺たちの様子に伊万里は、あわわ、と動揺して、挙動不審にいろんなところに顔を向ける。視線については前髪のせいで見えないけれど、きっと視線もあたふたしているだろう。
「伊万里、めっちゃ歌上手いな」
「うん、本当に上手い……」
俺と皐はそう言葉を吐く。その声に、え、え、と断続的によくわからない声を出す伊万里。その様子を見て、少し笑いそうになったけれど、ここで笑えば嘲笑だととらえられるかもしれないから堪える。
一般的なカラオケの上手さというものがあると思う。カラオケ慣れしている歌い方、というか、カラオケに特化した様な人間の上手さがあると思うが、伊万里のものはそれとは比較にならないだろう。彼女の歌声は、どちらかと言えばアーティストのような声音であり、吃っているいつもの声とは異なるものだったから、なおさら目を剥く事になった。
「いや、本当に金を取れるレベルで上手いと思う。もともと奢るつもりだったけれど、なんか頼んでもいいぞ」
「え、え、あ、い、いいい、いや、そ、ぉれは、だだいじょぶです!! な、なぁんか、ありがとぅ、ご、ございますぅ」
彼女は長い前髪を手でくるくると回しながら、そう答える。先程の歌の迫力を忘れられないせいで、今の吃っている彼女の声が、どこか違和感を覚えてしまう。
それほどの迫力。歌を歌っているときのほうが自然体であるような、そんな歌唱。
カラオケのテレビ画面は曲の予約を入れていないことで、よく知らないアーティストのコマーシャルが流れ始める。きっと歌う番である俺は曲を入れなければならないのだろうけれど、今は感嘆符しかあげられない。というか、このあとに俺が歌うことの申し訳無さというか、歌唱のギャップというものを認識してしまいそうですぐには歌いたくはない。
「家で練習とかしているのか? それともカラオケによく行くとか?」
だから、俺が曲を入れていない時間を誤魔化すように伊万里へと話題をふる。話題を振られた伊万里は、髪をくるくるとする仕草を止めないまま、えへへ、とにやついた声で返事をした。
「か、カラオケとかは行けないんですけど、家で歌うのが好きで……。あ、アパートなので大きくは歌えないけれど、いつもパソコンで歌を流して、カラオケみたいにして歌ってはいます……」
「それでこの迫力かよ、本当にすごいな……」
歌の理解についてはわからない。そもそも伊万里が歌っていた楽曲についてもよく知らないから、もしかしたら彼女の音程については異なっているものだったかもしれない。
でも、それでも、これが本物だ、と裏付けるような歌い方だった。原曲がそうだから、私はそう歌っていると表現するような歌い方。
「あ、あ、えと、加登谷さんの番、ですよ」
「……え、あ、そうだな」
伊万里に気づかれてしまっては仕方がない。
俺は渋々、目の前にあったカラオケの機器で曲を探す。どの曲を入れればいいのか、全く定まっていなかったけれど、とりあえず先程入れた曲のアーティストから知っている曲を入れた。
……あの後に歌うのは、流石にしんどいな。
◇
「きょ、今日はありがとうございました!」
深夜のカラオケ、といっても一時間ほどしか滞在していなかったが、俺たちは歌い終わった後、当たり前だが帰路についた。
「いや、お前の歌が聞けてよかったよ。また行こうな」
「うんうん、私も聞きたい!」
俺と皐は伊万里にそう言葉を吐く。
「わ、私の歌でよろしければ……」
もじもじとした様子で彼女は笑う。そんな様子を見て、俺もにこやかに返した。
そんなとき、「あっ」と皐が声を出す。
ん、と彼女に視線を向ける。
「伊万里ちゃんの吃り、少し落ち着いてきたね」
「……あっ」
「……確かに」
言われてみれば、たしかに彼女の異様な吃りについては結構マシな具合になっている。間延びすることはなく、先程も適切に俺たちに感謝の言葉を述べたり、台詞を吐いたりしていた気がする。
「いいことじゃないか。なんか、打ち解けてきたって感じで嬉しくなるよ」
「い、いえ! か、加登谷さんと高原さんの、お、おかげです! ありがとうございます!」
彼女はそう言葉を呟いて、深々と頭を下げる。
彼女の吃りについて、少し先が見えてきたような気がして、俺は安堵に息を吐いた。
◇
たまには、こんな日があってもいいのかもしれない。
皐の思いつきでの行動だったけれど、思いつきだからこそ出会えた経験だと思う。眠気が頭を苛むけれど、それ以上に楽しかったという記憶が感情を上書きして、倦怠感を忘れてしまいそうになる。忘れられるなら、そのほうがいいのかもしれない。
「楽しかったね」
皐は帰り道の中でそう言葉をつぶやく。
俺はその声に頷いて返す。思索に耽りながらだから、まともな返事はできなかった。
いろんな不安を、今日の夜だけで忘れていた。わだかまっていた感情の行先の宛てを見つけることはできていないけれど、それでも心地の良い気持ちを抱くことができた。
俺が一年間逃していた生活は、きっとこういうものだったのかもしれない。
それを反芻して、皐の顔を見る。
淡い街灯に照らされる彼女の表情。俺が顔を向けると、彼女は顔に疑問符を浮かべた。
「なんか、幸せだなって」
俺はそう言葉を吐く。
そうだ、俺は今、幸せなんだと思う。
どれだけ不安な境遇に、状況にいたとしても、隣には皐がいてくれる。
それが永続かどうかを考えるのは、普通の恋人であっても変わらないはずだ。
どうして、こんな事に気が付かなかったんだろう。
いや、気づいていても、不安から逃れられなかっただけでしかないだろう。
そうだね、と皐の声が耳に届く。
ああ、とだけ俺は言葉を吐いて、これから歩く道の先をぼんやりと眺めた。
伊万里が歌い終わった後、俺は自然と拍手をしていた。自分が曲を入れる番だったはずなのに、彼女の声を心に浸して、結局歌い終わるまで曲を入れることができなかった。
俺がぱちぱちとすると、皐も合わせたように拍手をする。そんな俺たちの様子に伊万里は、あわわ、と動揺して、挙動不審にいろんなところに顔を向ける。視線については前髪のせいで見えないけれど、きっと視線もあたふたしているだろう。
「伊万里、めっちゃ歌上手いな」
「うん、本当に上手い……」
俺と皐はそう言葉を吐く。その声に、え、え、と断続的によくわからない声を出す伊万里。その様子を見て、少し笑いそうになったけれど、ここで笑えば嘲笑だととらえられるかもしれないから堪える。
一般的なカラオケの上手さというものがあると思う。カラオケ慣れしている歌い方、というか、カラオケに特化した様な人間の上手さがあると思うが、伊万里のものはそれとは比較にならないだろう。彼女の歌声は、どちらかと言えばアーティストのような声音であり、吃っているいつもの声とは異なるものだったから、なおさら目を剥く事になった。
「いや、本当に金を取れるレベルで上手いと思う。もともと奢るつもりだったけれど、なんか頼んでもいいぞ」
「え、え、あ、い、いいい、いや、そ、ぉれは、だだいじょぶです!! な、なぁんか、ありがとぅ、ご、ございますぅ」
彼女は長い前髪を手でくるくると回しながら、そう答える。先程の歌の迫力を忘れられないせいで、今の吃っている彼女の声が、どこか違和感を覚えてしまう。
それほどの迫力。歌を歌っているときのほうが自然体であるような、そんな歌唱。
カラオケのテレビ画面は曲の予約を入れていないことで、よく知らないアーティストのコマーシャルが流れ始める。きっと歌う番である俺は曲を入れなければならないのだろうけれど、今は感嘆符しかあげられない。というか、このあとに俺が歌うことの申し訳無さというか、歌唱のギャップというものを認識してしまいそうですぐには歌いたくはない。
「家で練習とかしているのか? それともカラオケによく行くとか?」
だから、俺が曲を入れていない時間を誤魔化すように伊万里へと話題をふる。話題を振られた伊万里は、髪をくるくるとする仕草を止めないまま、えへへ、とにやついた声で返事をした。
「か、カラオケとかは行けないんですけど、家で歌うのが好きで……。あ、アパートなので大きくは歌えないけれど、いつもパソコンで歌を流して、カラオケみたいにして歌ってはいます……」
「それでこの迫力かよ、本当にすごいな……」
歌の理解についてはわからない。そもそも伊万里が歌っていた楽曲についてもよく知らないから、もしかしたら彼女の音程については異なっているものだったかもしれない。
でも、それでも、これが本物だ、と裏付けるような歌い方だった。原曲がそうだから、私はそう歌っていると表現するような歌い方。
「あ、あ、えと、加登谷さんの番、ですよ」
「……え、あ、そうだな」
伊万里に気づかれてしまっては仕方がない。
俺は渋々、目の前にあったカラオケの機器で曲を探す。どの曲を入れればいいのか、全く定まっていなかったけれど、とりあえず先程入れた曲のアーティストから知っている曲を入れた。
……あの後に歌うのは、流石にしんどいな。
◇
「きょ、今日はありがとうございました!」
深夜のカラオケ、といっても一時間ほどしか滞在していなかったが、俺たちは歌い終わった後、当たり前だが帰路についた。
「いや、お前の歌が聞けてよかったよ。また行こうな」
「うんうん、私も聞きたい!」
俺と皐は伊万里にそう言葉を吐く。
「わ、私の歌でよろしければ……」
もじもじとした様子で彼女は笑う。そんな様子を見て、俺もにこやかに返した。
そんなとき、「あっ」と皐が声を出す。
ん、と彼女に視線を向ける。
「伊万里ちゃんの吃り、少し落ち着いてきたね」
「……あっ」
「……確かに」
言われてみれば、たしかに彼女の異様な吃りについては結構マシな具合になっている。間延びすることはなく、先程も適切に俺たちに感謝の言葉を述べたり、台詞を吐いたりしていた気がする。
「いいことじゃないか。なんか、打ち解けてきたって感じで嬉しくなるよ」
「い、いえ! か、加登谷さんと高原さんの、お、おかげです! ありがとうございます!」
彼女はそう言葉を呟いて、深々と頭を下げる。
彼女の吃りについて、少し先が見えてきたような気がして、俺は安堵に息を吐いた。
◇
たまには、こんな日があってもいいのかもしれない。
皐の思いつきでの行動だったけれど、思いつきだからこそ出会えた経験だと思う。眠気が頭を苛むけれど、それ以上に楽しかったという記憶が感情を上書きして、倦怠感を忘れてしまいそうになる。忘れられるなら、そのほうがいいのかもしれない。
「楽しかったね」
皐は帰り道の中でそう言葉をつぶやく。
俺はその声に頷いて返す。思索に耽りながらだから、まともな返事はできなかった。
いろんな不安を、今日の夜だけで忘れていた。わだかまっていた感情の行先の宛てを見つけることはできていないけれど、それでも心地の良い気持ちを抱くことができた。
俺が一年間逃していた生活は、きっとこういうものだったのかもしれない。
それを反芻して、皐の顔を見る。
淡い街灯に照らされる彼女の表情。俺が顔を向けると、彼女は顔に疑問符を浮かべた。
「なんか、幸せだなって」
俺はそう言葉を吐く。
そうだ、俺は今、幸せなんだと思う。
どれだけ不安な境遇に、状況にいたとしても、隣には皐がいてくれる。
それが永続かどうかを考えるのは、普通の恋人であっても変わらないはずだ。
どうして、こんな事に気が付かなかったんだろう。
いや、気づいていても、不安から逃れられなかっただけでしかないだろう。
そうだね、と皐の声が耳に届く。
ああ、とだけ俺は言葉を吐いて、これから歩く道の先をぼんやりと眺めた。
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