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第三章 灰色の対極
第一部『魔法使い編』 あとがき
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お疲れ様です。いつも僕の作品を見てくださっている方、本当にありがとうございます。
というわけで、灰色の対極の第一部「魔法使い編」が終了したので、その後書きについてとか、補足とか、いろいろ語っていこうと思います。第一部についてのネタバレオンパレードなので、見る方はご注意ください。
灰色の対極は、高校生の時から作っていたプロットでした。自分が魔法ファンタジーを描くのなら、どうしよう、というところから考えて、本当に全部を自作で考えたのがこの物語なので、一番思い入れのある作品です。
以前から僕を知っている人ならば、何度も書き直したことを知っているかもしれませんが、思い入れがあるからこそきちんと書きたい、という感情があり、本当に二桁回数ほど書き直した記憶があります。
……嘘です。両手で足りるくらいだと思います。
まあ、そんなわけで思い入れのある作品を書いたわけなのですが……、なんというか言葉に出ない、というのが正直なところです。
いつか自分は書くのだろう、という期待はあったものの、どうしてもその力量が足りていない、といつも考えていて、結局没にする。今回も正直その流れかもしれない、と裏腹に抱きながら書いていたのですが、それでも書ききれたのが自分でも不思議なんですよね。言うても、まだ第一部ですが。
今回書いた灰色の対極と高校生当時のプロットと比較すると、だいぶと設定が異なるんですよ。在原 環が悪魔祓い、という設定だけはきちんとあって、それ以外の物語の展開とかは、やはり実際に書いてみないとわからない、という具合になりましたね。
第一章では雪冬くんがラスボスにはならず、更に裏にいる何かの悪役と戦う予定だったり、第二章では、天使時間の犯人と魔法教室のみんなで戦ったり、第三章では……、第三章についてはそんなに変わっていないかもしれない。
いろいろな相違点が生まれましたが、実際に物語を書いてみると、想定していたプロットとは異なっていくものなんですね。僕の普遍的な日常という作品を書き上げた時にも思いましたが、書いて世界を作り上げるうえで、登場人物が自我を持ち始め、そうして行動していくので、プロットはプロットとしてしか活用できませんでした。
それ故に、自分でも想定していない内容になったり、もしかしたら、と思って書いてみた内容が思いのほか繋がったり、書いていて新鮮な楽しさがあったのが第一部です。
相違点についてを語ってもいいのですが、それはまた今度の機会に。灰色の対極はまだまだ続くため、相違点を話すと想定していないところでネタバレをしそうになるからやめておきます。
僕が個人的に語りたい部分は、在原 環と赤原 葵の関係性ですね。
第三章の最終回、すごくすらすらと書けたのですが、書いていて本当につらい、というか感情移入しそうになったのは、あそこが初めてでした。泣きそうになりながら書いていました。誰だよこんな話作ったの。
もともとのプロットでも環と葵が別れる関係性になるものはあったのですが、割とそれは雑にしか設定されていなくて、実際に書いてみると、ああなるんだなぁ、と。なんというか救われないなぁ、と。
……正直、言葉がまとまりません。
自分で書いたのに、どうしてこうなるんだろう、という気持ちが大半ではあります。でも、キャラクターが自我を持ち始めているから、その流れには逆らえない、というのが正直なところで。
彼女、環くんがいないとこうなるのか、とかいろいろ考えたりして。もともと彼女が環を救う存在だったはずなのに、救われていたのは彼女だったのだ、ということを考えると、書いていてすごく胸が痛くなりました。
環がいないと赤原 葵は赤原 葵として存在しえないんですよね。環に対する感情も、天音に対する嫉妬心も、そのほか、環と経験した感情があるからこそ、彼女は彼女となるわけで。その時間の大部分を環と過ごしているからこそ、最終回ではあんな具合になるわけで。
でも、環は葵に頼っていたら、仮で前は向けても真には前を向けないから、結局は違う道を行くことになると思うから、本当にこうなるしかなかった、ということを書いていて思います。
環はいつも劣等感を持っています。なんだかんだ対極だなんだと言っていますが、彼の本質はどこまでも満たされることのない劣等感です。それに対して報いるには、彼自身で前を向いて、そうして自立することが一番なんです。対極はそれを理解しているので、それを受け容れない環を気持ち悪くて仕方がない、とそういう風に捉えるのですよね。
だから、対極を受容した環は、受け容れるんですよ。あの世界を。しかも、結構前向きに。
対極を受容したからこそ、本来の環に報いるために環は俺、という一人称を使い始めますが、最後の彼女との会話で、ぽろっと僕という一人称が出るのが何とも言えないね。
「別に僕ごときが彼女に影響を与えるわけでもないだろう」とそう捉えていたからこそ、少し自我が出ているんだと思います、あそこは。
今後の展開になるので、あまり言及はできませんが、それが新しい始まりだといいなって僕は思います。というか、実はこの先の展開もプロットでしか存在していないので、今後書くとしてもさらに展開が異なってよくわからなくなると思います。でも、登場人物たちが、新しい始まりを肯定してくれたらいいな、とそう思わずにはいられないですね。
というわけで今後についてのお話。
四章の更新については一か月後くらいを想定しています。もしかしたら、それよりも早めに書く可能性もあるし、三か月は空くかもしれないし……。
なんで空けるのか、と言われると、プロットの再構成が必要なのと、更に別で書いている能力戦争、Frost Flos Flosmentという話を書き上げたい、というのがあるため、念のため空けるという具合です。
……それでも、エクストラ回は更新していくと思うので、ぶっちゃけ隙間を埋めるつもりではありますが、どうなるかはわからないので、とりあえず一か月後だと考えていてください。
いやあ、流石に一日二話更新はきつかった。たまに休んだ日もありましたが、あれって僕がさぼろうと思ってさぼったわけではなく、リアル事情が絡んで休むことが大半だったので……。例外として頭痛休みもあったけれど。
灰対だけで二話更新ならまだいいのですが、同時並行にさらに話数を重ねるように『桜が落ちる音』を二話更新しようとしたりしたのが良くなかった。人間、無理はしないものですね。ここ最近更新ペースが落ちていたのは、結局のところ少しばかり無理をしていたからかもしれないです。
では、エクストラ回と第二部について言及して、あとがきを締めようと思います。
エクストラ回では天音の過去についての掘り下げ、環と明楽が文化祭に行く回、IF世界線で嫌われスイッチを押してしまう環、など三本の予定で書くつもりです。ネタはネタ回、シリアスはシリアス回できちんと温度感を分けて書くつもりなのでよろしくお願いします。
また第二部について、プロットでは『悪魔祓い編』と呼んでおり、その名の通り悪魔祓いを本質に置いた話を展開する予定です。今のところ悪魔祓いについては環の推測でしか語っていないところがあるので、そこに踏み込んだ話を書きます。
まだまだ灰色の対極は続く予定なので、長い目で見てくだされば幸いです。
感想をもらえると励みになるので、どうかよろしくお願いします!(作品についての文句でも構いません)
というわけで、灰色の対極の第一部「魔法使い編」が終了したので、その後書きについてとか、補足とか、いろいろ語っていこうと思います。第一部についてのネタバレオンパレードなので、見る方はご注意ください。
灰色の対極は、高校生の時から作っていたプロットでした。自分が魔法ファンタジーを描くのなら、どうしよう、というところから考えて、本当に全部を自作で考えたのがこの物語なので、一番思い入れのある作品です。
以前から僕を知っている人ならば、何度も書き直したことを知っているかもしれませんが、思い入れがあるからこそきちんと書きたい、という感情があり、本当に二桁回数ほど書き直した記憶があります。
……嘘です。両手で足りるくらいだと思います。
まあ、そんなわけで思い入れのある作品を書いたわけなのですが……、なんというか言葉に出ない、というのが正直なところです。
いつか自分は書くのだろう、という期待はあったものの、どうしてもその力量が足りていない、といつも考えていて、結局没にする。今回も正直その流れかもしれない、と裏腹に抱きながら書いていたのですが、それでも書ききれたのが自分でも不思議なんですよね。言うても、まだ第一部ですが。
今回書いた灰色の対極と高校生当時のプロットと比較すると、だいぶと設定が異なるんですよ。在原 環が悪魔祓い、という設定だけはきちんとあって、それ以外の物語の展開とかは、やはり実際に書いてみないとわからない、という具合になりましたね。
第一章では雪冬くんがラスボスにはならず、更に裏にいる何かの悪役と戦う予定だったり、第二章では、天使時間の犯人と魔法教室のみんなで戦ったり、第三章では……、第三章についてはそんなに変わっていないかもしれない。
いろいろな相違点が生まれましたが、実際に物語を書いてみると、想定していたプロットとは異なっていくものなんですね。僕の普遍的な日常という作品を書き上げた時にも思いましたが、書いて世界を作り上げるうえで、登場人物が自我を持ち始め、そうして行動していくので、プロットはプロットとしてしか活用できませんでした。
それ故に、自分でも想定していない内容になったり、もしかしたら、と思って書いてみた内容が思いのほか繋がったり、書いていて新鮮な楽しさがあったのが第一部です。
相違点についてを語ってもいいのですが、それはまた今度の機会に。灰色の対極はまだまだ続くため、相違点を話すと想定していないところでネタバレをしそうになるからやめておきます。
僕が個人的に語りたい部分は、在原 環と赤原 葵の関係性ですね。
第三章の最終回、すごくすらすらと書けたのですが、書いていて本当につらい、というか感情移入しそうになったのは、あそこが初めてでした。泣きそうになりながら書いていました。誰だよこんな話作ったの。
もともとのプロットでも環と葵が別れる関係性になるものはあったのですが、割とそれは雑にしか設定されていなくて、実際に書いてみると、ああなるんだなぁ、と。なんというか救われないなぁ、と。
……正直、言葉がまとまりません。
自分で書いたのに、どうしてこうなるんだろう、という気持ちが大半ではあります。でも、キャラクターが自我を持ち始めているから、その流れには逆らえない、というのが正直なところで。
彼女、環くんがいないとこうなるのか、とかいろいろ考えたりして。もともと彼女が環を救う存在だったはずなのに、救われていたのは彼女だったのだ、ということを考えると、書いていてすごく胸が痛くなりました。
環がいないと赤原 葵は赤原 葵として存在しえないんですよね。環に対する感情も、天音に対する嫉妬心も、そのほか、環と経験した感情があるからこそ、彼女は彼女となるわけで。その時間の大部分を環と過ごしているからこそ、最終回ではあんな具合になるわけで。
でも、環は葵に頼っていたら、仮で前は向けても真には前を向けないから、結局は違う道を行くことになると思うから、本当にこうなるしかなかった、ということを書いていて思います。
環はいつも劣等感を持っています。なんだかんだ対極だなんだと言っていますが、彼の本質はどこまでも満たされることのない劣等感です。それに対して報いるには、彼自身で前を向いて、そうして自立することが一番なんです。対極はそれを理解しているので、それを受け容れない環を気持ち悪くて仕方がない、とそういう風に捉えるのですよね。
だから、対極を受容した環は、受け容れるんですよ。あの世界を。しかも、結構前向きに。
対極を受容したからこそ、本来の環に報いるために環は俺、という一人称を使い始めますが、最後の彼女との会話で、ぽろっと僕という一人称が出るのが何とも言えないね。
「別に僕ごときが彼女に影響を与えるわけでもないだろう」とそう捉えていたからこそ、少し自我が出ているんだと思います、あそこは。
今後の展開になるので、あまり言及はできませんが、それが新しい始まりだといいなって僕は思います。というか、実はこの先の展開もプロットでしか存在していないので、今後書くとしてもさらに展開が異なってよくわからなくなると思います。でも、登場人物たちが、新しい始まりを肯定してくれたらいいな、とそう思わずにはいられないですね。
というわけで今後についてのお話。
四章の更新については一か月後くらいを想定しています。もしかしたら、それよりも早めに書く可能性もあるし、三か月は空くかもしれないし……。
なんで空けるのか、と言われると、プロットの再構成が必要なのと、更に別で書いている能力戦争、Frost Flos Flosmentという話を書き上げたい、というのがあるため、念のため空けるという具合です。
……それでも、エクストラ回は更新していくと思うので、ぶっちゃけ隙間を埋めるつもりではありますが、どうなるかはわからないので、とりあえず一か月後だと考えていてください。
いやあ、流石に一日二話更新はきつかった。たまに休んだ日もありましたが、あれって僕がさぼろうと思ってさぼったわけではなく、リアル事情が絡んで休むことが大半だったので……。例外として頭痛休みもあったけれど。
灰対だけで二話更新ならまだいいのですが、同時並行にさらに話数を重ねるように『桜が落ちる音』を二話更新しようとしたりしたのが良くなかった。人間、無理はしないものですね。ここ最近更新ペースが落ちていたのは、結局のところ少しばかり無理をしていたからかもしれないです。
では、エクストラ回と第二部について言及して、あとがきを締めようと思います。
エクストラ回では天音の過去についての掘り下げ、環と明楽が文化祭に行く回、IF世界線で嫌われスイッチを押してしまう環、など三本の予定で書くつもりです。ネタはネタ回、シリアスはシリアス回できちんと温度感を分けて書くつもりなのでよろしくお願いします。
また第二部について、プロットでは『悪魔祓い編』と呼んでおり、その名の通り悪魔祓いを本質に置いた話を展開する予定です。今のところ悪魔祓いについては環の推測でしか語っていないところがあるので、そこに踏み込んだ話を書きます。
まだまだ灰色の対極は続く予定なので、長い目で見てくだされば幸いです。
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