愛言葉は放課後に

aira

文字の大きさ
上 下
6 / 12

隠れた才

しおりを挟む
~桃夏side~

あの日綺麗に泣いていた女
あの日俺と秘密を共有した女
冬羅 紅雪…一体何者なのか…
知っているのはご両親が亡くなっていること
フランス語が話せる事…
綺麗な花には棘かあるとは言うが…何か違う
そう悩み既に4ヶ月…季節は夏だ
学校行事もテストも滞りなく終わった
学年トップに冬羅・兎弥が並んだ事にも驚いた
やっぱりこいつ等只者じゃねぇ…
明日からは夏休み俺の疑問は晴れないまま

「はい皆さん?明日から夏休みです私からは一言
“自分が人を評価するように、他人もまた自分を評価する”
これはフランスにあることわざですそのままの意味ですね
昔知人に聞きまして少しカッコ付けました」

そういうと色んな声が掛かるが愛想笑いで返す
それではこのぐらいで解散です
そう言ったと同時に個々が席を立つ2人を除いて

「ん?兎山さんと冬羅さんは帰らないんですか?」
「それが…くーちゃん?」
「Rendez-vous a nouveau porter votre favori
Professeur de faux sourire est la haine」
「!!」
「くーちゃんなんて?」
「…帰ろうか」
「うん…先生さようなら!!」
「…はい」

びっくりした…
「お気おつけてまた会いましょう
それと先生の愛想笑い嫌いです」…か
俺の笑顔を愛想笑いって見抜きやがった…

俺はフランスで産まれフランスで育った
母さんはフランスでデザイナー父さんは服の貿易会社の社長
仕事で何回か合ううち父さんはフランスに支社を作り結婚俺が生まれた。
髪と目は母さんに似て薄い金髪に淡い青色の目
顔つきは父さん似で整っている…と思う
前は何処かでモデルをしていたとか?
そんなある日母さんの希望で日本で住むように
それ迄俺は何度もパーティに連れ回され人前では猫を被るようになった
そのまま俺は憧れの教師になったんだが…

俺はそんな事考えながら業務を終え自宅に帰る
俺の家は学校から30分圏内…毎日車で通ってる
母さんと父さんは今世界中飛び回ってる
仕事や旅行をして楽しんでるようだ
ん?あれは…
ーープップー

「…先生?」
「あぁ冬羅どうした?こんな時間に」
「え?…今何時ですか?」
「は?ん…22時だな」

小さな公園でこんな夜に一体何を?
何かボーッとしてたみたいだし…
すると突然

「やばい!!」
「は?お、おい」
「栞鈴が!!」
「兎弥か?それがどうした」
「20時頃にここで待っててって!!」
「約2時間まえか」
「今電話する」

そう言って焦ってる冬羅…
いつも冷静な冬羅がここまで焦るなんて

「先生!!私もう行く!!」
「まて冬羅どうゆう事だ」
「栞鈴はちゃんと家を出たって…でもここに来てないって事は…拐われた…」
「は?」
「栞鈴は兎山組の娘」
「え?マジか」
「だから早く行かないと!!」
「おい、場所は分かってんのか?」
「だいたい…」
「なら乗れ、走るより早いだろその間落ち着け」

冬羅を乗せ言われた場所まで車を走らせる
間に兎弥の家の人らしき人と電話したり状況を話してくれた

「先生…送って下さりありがとうございます
でも…私を降ろしたら帰ってください」
「は?なんで?」
「このまま極道に狙われる事を避けた方が…それに…危険だから」
「危険?お前もじゃないのか?」
「…わかった自分は自分で守って」

意味が分からなかった…
今から行くのはヤクザの家…危険を承知で行くんじゃないのか?
それ以外何が…それにお前も危険だろ?
その答えを知るのはそう遠く無かった
後悔と妖艶な空気が漂っているのに気が付かず…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

恋人の水着は想像以上に刺激的だった

ヘロディア
恋愛
プールにデートに行くことになった主人公と恋人。 恋人の水着が刺激的すぎた主人公は…

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

処理中です...