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1 良縁祈願
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天龍の加護を持つ青龍国ではこの度第三皇子が即位したばかり。齢二十五を迎えたばかりの新皇帝は幼い頃から神童と呼ばれ、その大器と人徳で多くの者に慕われているとの噂もあれば、鬼神の生まれ変わりと見まごうほど血を好み、その残忍たるは人の所業ではないという噂もある。
が、どちらにしても、その容姿は定かではない。
ひとつ確かなことと言えば、彼が陰謀渦巻く皇宮で生き残り、十八人にも及ぶ皇子の中から皇帝の座を掴んだということだ。
何代にも渡って小競り合いを続けてきた黒蛇国との関係も、和平を結んで早半年。新皇帝の手腕もさることながら、同腹である第八皇子による獅子奮迅の活躍があったことも有名で、青龍国の民は優秀な皇族の元で暮らしていることを我がことのように喜んだ。
そんなこともあり、新皇帝の即位を祝って、あちらこちらでお祭り騒ぎが発生しているのが今である。
花樹の枝がようやく芽吹き始めた都の麗容では、南北に貫く大通りに多くの商人が店を構え賑わいを見せている。都には全国から押し寄せた物売りが溢れ、即位に便乗した商いが横行していた。
「さあさ、そこのお前さん! 新皇帝にあやかって装身具を新調したらどうだい?」
「今あるだけで終わりだよお! 新皇帝へも献上されたことがきっとある! 桃や李、杏が揃っているよお!」
「そこの可愛いお嬢さん、良い縁が結ばれる札はどうだい?」
市が立ち並ぶ活気ある大通りを、雪玲は物珍しそうにキョロキョロしながら歩いていた。
透き通るような白い肌に艶やかな琥珀色の髪。面紗で口元は見えずとも、赤味がかった栗色の大きな瞳を瞬かせる様子は好奇心そのもの。どこぞのお嬢様のお忍びのようにも見える。
美しくも珍しい衣を纏う少女は齢十五。
淡い水色である白藍色の襦裙の上には陽の光で煌めく薄絹の衣を羽織り、すれ違う女人たちの羨望を集めていた。
ヒソヒソとした声があちらこちらから聞かれる。
「まあ、あの衣はまるで星を紡いだような美しさね」
「真珠を砕いて糸に織り込んだのかしら」
色気より食い気、雪玲は香ばしいタレの匂いに誘われ、串焼きに目を輝かせる。
「わあ、おじさん、いい香りね~」
「だろう? 可愛らしいお嬢さん、ちぃっと焼き過ぎたのがあるんだが食べるかい? おいしそうに食べ歩いて宣伝してくれるならタダでいいよ!」
「やったぁ! まかせて!」
タレがついちゃうかな?と言うと、雀の串焼きを食べるために雪玲は面紗を外した。
身に着ける衣の煌めきに注目が集まっていたが、その顔立ちに周囲は息を詰める。
目撃した者は呆けてしまい、人とぶつかる男、鼻の下を伸ばす男が後をたたない。妻や愛妾が窘める姿があちこちで見られ、皆正気に戻る。
不特定多数に向けて呼び込みをしていたつもりの札売りも、雪玲の美貌に驚き、しばらく時間が止まっていた。
「た、たまげたなぁ、こりゃあ、……えれぇ別嬪さんじゃねえか。お嬢さんは新皇帝の妃候補なんだろう? こんだけ上品で綺麗なんだ、そうに違いねえ。良縁に恵まれるこの札があれば新皇帝の寵妃になること間違いなしだよ! ってことで、札を買わないかい?」
串焼きをもぐもぐと食べながら、雪玲が聞き返す。
「ひょうひ(寵妃)?」
「ああ、そうとも! あんたなら別嬪だからきっと寵愛されるさ! この札があればだけどな! これは俺の田舎にある縁結びの神様を祀った寺で、それはそれは有難~いお経をあげてもらったものなんだぜ? さあさ、買った買った!」
雪玲はそれを聞くと急いでごくんと嚥下し、驚きを隠せない表情で札売りに尋ねた。
「縁結びのお仕事をされているってことは、あなた月下老人のお弟子さんってことよね? まったく、人出不足だなんて言いながら、ちゃんと弟子がいるんじゃない。あのおじいさんったら、やれ目がかすんで名簿が見えないだの、赤縄結びの端と端が遠くてつらいだの、手伝え手伝えってしつこく言う癖に」
雪玲は美しい顔の眉間を寄せ、何やら独り言ちたが、札売りはさっそくご利益がありそうな口上を述べながら売り込みを始める。
「そうそう、俺はその老人の弟子だからこの札は効果があるよ! そこのお姉さん! ご利益がある良縁の札、どうだい? さあさあ、買った買った!」
(やっぱり! この男は弟子なのね)
悪びれず嘘ぶく男に雪玲は本物なのだと感心した。
「月下老人の酒代になってしまうんだろうけど、まあいいわ。姐さんたちへのお土産にするから一番高い札をちょうだい。さっきの串はタダでもらっちゃったから、うーん、札っていくらだろう? 多分、このくらい……」
自信なさげに袋から銀貨を覗かせる。
目を細めて様子を伺う雪玲と見つめ合う、訝し気な札売りの男。
ちらと、銭袋へ目線を落とした男は、雪玲が指でつまむ貨幣が銀貨であることを確認すると目を輝かせ、勢いよくコクコクと顔を縦に振った。その様子を見て、ホッとした顔で雪玲は銀貨を取り出す。
「ふう、合ってた。じゃあこれで」
男は雪玲に札を手渡し、素早く金を受け取った。
「毎度あり~!!」
雪玲がうれしそうに去っていくのを見送ると、両隣の商人が札売りの男にすり寄る。
「……なあ、あのお嬢さん、銭を使ったことないんじゃないか?」
「まったくだよ。銀貨1枚で札百枚は買えたのに」
雪玲が買ったのは何のご利益もないはずの良縁祈願の札。
想い人もいなければ恋もしたことがない雪玲の正体は、人間と九尾狐の娘。父の故郷である青龍国へお忍びでちょっと遊びに来ただけだったのだけど……
どうやらこの札、ある意味本物だったようで。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※良縁祈願・・・良い縁(恋愛や結婚)があるように祈祷すること。
※月下老人・・・中国の恋愛・縁結びの神様。
※九尾狐・・・九本の尾を持つ霊獣。恐ろしい妖怪とされることもあれば、吉兆の霊獣と言われることもある。妲己は九尾狐が変化したとする逸話もある。
が、どちらにしても、その容姿は定かではない。
ひとつ確かなことと言えば、彼が陰謀渦巻く皇宮で生き残り、十八人にも及ぶ皇子の中から皇帝の座を掴んだということだ。
何代にも渡って小競り合いを続けてきた黒蛇国との関係も、和平を結んで早半年。新皇帝の手腕もさることながら、同腹である第八皇子による獅子奮迅の活躍があったことも有名で、青龍国の民は優秀な皇族の元で暮らしていることを我がことのように喜んだ。
そんなこともあり、新皇帝の即位を祝って、あちらこちらでお祭り騒ぎが発生しているのが今である。
花樹の枝がようやく芽吹き始めた都の麗容では、南北に貫く大通りに多くの商人が店を構え賑わいを見せている。都には全国から押し寄せた物売りが溢れ、即位に便乗した商いが横行していた。
「さあさ、そこのお前さん! 新皇帝にあやかって装身具を新調したらどうだい?」
「今あるだけで終わりだよお! 新皇帝へも献上されたことがきっとある! 桃や李、杏が揃っているよお!」
「そこの可愛いお嬢さん、良い縁が結ばれる札はどうだい?」
市が立ち並ぶ活気ある大通りを、雪玲は物珍しそうにキョロキョロしながら歩いていた。
透き通るような白い肌に艶やかな琥珀色の髪。面紗で口元は見えずとも、赤味がかった栗色の大きな瞳を瞬かせる様子は好奇心そのもの。どこぞのお嬢様のお忍びのようにも見える。
美しくも珍しい衣を纏う少女は齢十五。
淡い水色である白藍色の襦裙の上には陽の光で煌めく薄絹の衣を羽織り、すれ違う女人たちの羨望を集めていた。
ヒソヒソとした声があちらこちらから聞かれる。
「まあ、あの衣はまるで星を紡いだような美しさね」
「真珠を砕いて糸に織り込んだのかしら」
色気より食い気、雪玲は香ばしいタレの匂いに誘われ、串焼きに目を輝かせる。
「わあ、おじさん、いい香りね~」
「だろう? 可愛らしいお嬢さん、ちぃっと焼き過ぎたのがあるんだが食べるかい? おいしそうに食べ歩いて宣伝してくれるならタダでいいよ!」
「やったぁ! まかせて!」
タレがついちゃうかな?と言うと、雀の串焼きを食べるために雪玲は面紗を外した。
身に着ける衣の煌めきに注目が集まっていたが、その顔立ちに周囲は息を詰める。
目撃した者は呆けてしまい、人とぶつかる男、鼻の下を伸ばす男が後をたたない。妻や愛妾が窘める姿があちこちで見られ、皆正気に戻る。
不特定多数に向けて呼び込みをしていたつもりの札売りも、雪玲の美貌に驚き、しばらく時間が止まっていた。
「た、たまげたなぁ、こりゃあ、……えれぇ別嬪さんじゃねえか。お嬢さんは新皇帝の妃候補なんだろう? こんだけ上品で綺麗なんだ、そうに違いねえ。良縁に恵まれるこの札があれば新皇帝の寵妃になること間違いなしだよ! ってことで、札を買わないかい?」
串焼きをもぐもぐと食べながら、雪玲が聞き返す。
「ひょうひ(寵妃)?」
「ああ、そうとも! あんたなら別嬪だからきっと寵愛されるさ! この札があればだけどな! これは俺の田舎にある縁結びの神様を祀った寺で、それはそれは有難~いお経をあげてもらったものなんだぜ? さあさ、買った買った!」
雪玲はそれを聞くと急いでごくんと嚥下し、驚きを隠せない表情で札売りに尋ねた。
「縁結びのお仕事をされているってことは、あなた月下老人のお弟子さんってことよね? まったく、人出不足だなんて言いながら、ちゃんと弟子がいるんじゃない。あのおじいさんったら、やれ目がかすんで名簿が見えないだの、赤縄結びの端と端が遠くてつらいだの、手伝え手伝えってしつこく言う癖に」
雪玲は美しい顔の眉間を寄せ、何やら独り言ちたが、札売りはさっそくご利益がありそうな口上を述べながら売り込みを始める。
「そうそう、俺はその老人の弟子だからこの札は効果があるよ! そこのお姉さん! ご利益がある良縁の札、どうだい? さあさあ、買った買った!」
(やっぱり! この男は弟子なのね)
悪びれず嘘ぶく男に雪玲は本物なのだと感心した。
「月下老人の酒代になってしまうんだろうけど、まあいいわ。姐さんたちへのお土産にするから一番高い札をちょうだい。さっきの串はタダでもらっちゃったから、うーん、札っていくらだろう? 多分、このくらい……」
自信なさげに袋から銀貨を覗かせる。
目を細めて様子を伺う雪玲と見つめ合う、訝し気な札売りの男。
ちらと、銭袋へ目線を落とした男は、雪玲が指でつまむ貨幣が銀貨であることを確認すると目を輝かせ、勢いよくコクコクと顔を縦に振った。その様子を見て、ホッとした顔で雪玲は銀貨を取り出す。
「ふう、合ってた。じゃあこれで」
男は雪玲に札を手渡し、素早く金を受け取った。
「毎度あり~!!」
雪玲がうれしそうに去っていくのを見送ると、両隣の商人が札売りの男にすり寄る。
「……なあ、あのお嬢さん、銭を使ったことないんじゃないか?」
「まったくだよ。銀貨1枚で札百枚は買えたのに」
雪玲が買ったのは何のご利益もないはずの良縁祈願の札。
想い人もいなければ恋もしたことがない雪玲の正体は、人間と九尾狐の娘。父の故郷である青龍国へお忍びでちょっと遊びに来ただけだったのだけど……
どうやらこの札、ある意味本物だったようで。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※良縁祈願・・・良い縁(恋愛や結婚)があるように祈祷すること。
※月下老人・・・中国の恋愛・縁結びの神様。
※九尾狐・・・九本の尾を持つ霊獣。恐ろしい妖怪とされることもあれば、吉兆の霊獣と言われることもある。妲己は九尾狐が変化したとする逸話もある。
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