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6章 迷子
迎撃準備
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パールが慌てるという事態が起こったようだが、何が起こったのかがさっぱりわからないので、どうすれば良いかもわからない。
俺が対応に困っていると、アリーセが岩に沈みかけた体を引き抜き、アイテムボックスから取り出した弓を上空に向けて一気に3本の矢を放った。
頭上には、いつか見た物と同じ極彩色空間が広がって来ていて、放たれた矢は、その極彩色空間に接触をするが、何事も無かったように虚空へと消えていった。
「突き抜けた!? 干渉出来ない!」
「この世界に取り残されるぞ、戻らんかアリーセ!」
飛び出したアリーセをパールが叱責する。
「行けるなら先に行って良いわ!」
アリーセは、パールの叱責を無視して、再び放たれたアリーセの矢の行方を追っていると、続け様に放たれた高速で飛ぶ矢が、先に放った矢に極彩色空間の直前で接触して爆発をした。
爆風によってか、爆発に用いられている魔法の干渉なのか、極彩色空間が少し歪んだ気がする。
「あの目が痛い色の何かは、絶対ヤバイやつだよな」
「ぬかったわ、よもや邪神が直接干渉して来るとは思わなんだわ! 空間の制御がままならんが、今術式再構築しておる、しばし待て!」
いつも余裕のパールが歯を食いしばり、険しい表情で極彩色空間を睨みつけている。
「魔力の干渉なら出来るみたい! イオリ、魔石をちょうだい!」
アリーセが弓からロングバレル仕様でまだ調整をしていない魔導銃持ち替えて俺に手を出してきた。
「取り残されたらどうする気だ!?」
「今度はそっちが迎えに来てよ。 どの道このままじゃ間に合わないわよ!」
「それなら俺も応戦する!」
「バカもの! 貴様が捕まったら、とんでもなく面倒くさいことになるのだぞ!」
「なら、全力で撃退すりゃあいいだろ!」
俺は、アリーセのようにスマートでは無いが、岩に沈みかけた体を引っこ抜き、アリーセに並ぶ。
「こんな事もあろうかと魔力供給装置を作っておいた! アリーセ、魔導銃のシリンダー後部にこのケーブルを繋ぐんだ! ぶっ放したら引金を引いたままにするんだ!」
アリーセの後方に一辺8mくらいのイビツな正方形の形をした魔力供給用の魔道具を取り出した。
事前に作っておいた風なこと言っているが、実はワトスンの作った最高級給湯器の魔力供給部品を興味本位でチートツールを使い品質と耐久を爆上げしただけのものだ。
中身も馬鹿でっかくなってしまい、魔石の規格と合わなくなったり、デカすぎて取り回しが悪いので死蔵していた『魔力炉零号』だったりする。
俺が作る物より魔力の変換効率段違い良い上に、元々魔晶石の魔力量にも対応していた部品なので、耐久が減らないようにチートツールで数値を固定してしまえば、過剰に負荷をかけても壊れる事なく魔力の供給が出来るだろう。
「マル! コレで魔力炉に魔晶石の供給を頼む!」
「も、もきゅ!(ら、らじゃ!)」
蒸気機関車石炭供給口のようなところに、マル用のスコップと魔石を小山になるくらい出し、俺も試作魔導バズーカを構えてアリーセの横に並んで構える。
「アリーセ、銃自体耐久も下がらないようにしておいた、銃身が加熱して使いにくくなるようなら、銃自体を交換してくれ、ココに予備を出しておく! ……おや? なんでドン引いた感じで俺を見ているんだ?」
ここは「わかったわ!」とか「信用するわ!」と「素敵!」か言って熱い感じに曲とかかかったりして、カッコよく共闘するところじゃないか?
「あのな、イオリよ……。 数個あるだけで神が世界の調和を取れてしまう魔晶石を、そんな山になるほど出しておいて、引かれるだけで済んでいるなら重畳であるぞ。 コレだけ非常識な量の魔晶石を持っているのならば、邪神が手に入れたくなるのも頷けるというものだの……」
俺達が全員戻ってしまったので、パールも術式の構築を諦め、呆れた顔で出てきた。
「まだまだあるから細けえこたぁ良いんだよ。 そんな事言っている間に、あの謎空間がすぐコッチに……、あれ? あんまり来てないな?」
極彩色空間が巨大な手のようになり、わしづかみにでもしようとしている形になったが、時折、ビクっとなって、少し遠ざかっては、また近づいて来てはビクっとなるというのを繰り返していて、ぷるぷる震えている様に見える。
「アレは見たまま邪神の手であろうな。 嫌がらせの魔道具に引っかかっておるようだがの……」
「おー、効果はバツグンだ! 根性無しめ、ざまあみろだ」
「とはいえ、諦める気は無いようだの、徐々にあの手が近づいて来ているの。 我の世界に干渉する魔法は妨害されておるようだから、術式を構築し直して多少強引に行ったとしても、時間的に、あの手に捕まる方が早いだろうの」
「よし、指先とか人なら神経いっぱい通ってる部分を露出させた事を後悔させてやる! アリーセ、小指の先っぽあたりを狙うぞ!」
「私、魔石って言ったのに、そ、そんなに沢山の魔晶石を使うなんて私に出来るわけ無い! 国家予算何百年分なのよ!? 人生何百回分遊んで暮らせるのソレ!?」
引いていたと思ったら今度は涙目になっているな。
「大丈夫、大丈夫、問題ない、安心しろ、なぁに、コレさえ飲めばそんな事はすぐに些細な事だって思うようになるさ。 ほぅら、上を見てごらん? どんどんアレが近づいて来てるよー? アレは邪神だ魔石ごときじゃあどうしようもないだろう?」
俺は努めて優しい顔で、ポンと肩を叩きアリーセの手にポーションを一つ乗せる。
「シェイプシフター共よりも、よほど邪神の使徒らしく見えるの……」
「もきゅ(流石ご主人)」
アリーセは上空の極彩色の手とポーションを何度か見比べてから、意を決したような顔になり一気にポーションを飲み干した。
「ぷはっ………………ぎぃぃぃ……ぎぃぃぃ……」
ポーションを飲んで数秒、アリーセの目が座り、人らしくない声が口から漏れ、何やら顔に影が入ったような状態で目がギラリと光った。
口からむはっと湯気を吐き、躊躇する事なく、魔導銃に魔力供給のケーブルを繋いで射撃体勢を取った。
「目つきが明らかに何時ものポーションと違うの?」
「蛮勇のポーションという、勇気を奮い立たせ、魔法等が使えなくなる代わりに戦闘力を大幅に上げるポーションだ」
ゲームではこのポーションの効果効いている間は、クリティカル成功率が8倍、基本攻撃力が2倍、攻撃スキルのインターバルが半分になる。
ひたすら攻撃をするだけのバトルマシーンと化すことから「バーサーカーポーション」の愛称でレイドバトル等で親しまれてきた定番ポーションだ。
設定上、闘争心を煽り恐怖心を無くす等の説明がつけられているポーションである。
「グロロロロ……」
「アリーセが人の言葉を発しておらんが、大丈夫なのかの?」
「……大丈夫だ。 効果時間はそんなに長くないからな!」
「もきゅ(なにか間があったの)」
ちょっと不安になったが、知能が下がったりはしなかったはずだし、ポーションは不思議効果の塊で、効果などは何事も無かったように突然切れるので大丈夫……なはずだ!
「アレを何とか出来たら、後でしこたま殴られると良かろう……」
頭が痛いというジェスチャーをしたパールも、服を脱ぎ去りドラゴン形態になった。
パールは魔晶石の山の一角をパクリと口に含むと、少しモゴモゴと口を動かしてから飲み込んだ。
「こんな膨大な魔力を扱うのは初めてだの。 放出せんと身体が破裂しそうだ。 合わせるからサッサと撃ち込め!」
「ら、らじゃ!」
こんな事をしている間に、邪神の手は大分近づいて来ている。
目つきの鋭くなったアリーセが物凄い殺気と唸り声を上げながらコチラを睨んでいる。
魔導銃の引金に何度も指を添えて「早くしろ」と訴えているようだ。
「よ、よーしマル! 魔晶石供給開始だ、手を止めるな!」
殺気立ってて怖いアリーセの方をなるべく見ないようにして、魔導バズーカを邪神の手に向かって構える。
「目標、邪神のの手の小指の先っぽ! 発射3秒前、3、2、1、発射!」
俺が対応に困っていると、アリーセが岩に沈みかけた体を引き抜き、アイテムボックスから取り出した弓を上空に向けて一気に3本の矢を放った。
頭上には、いつか見た物と同じ極彩色空間が広がって来ていて、放たれた矢は、その極彩色空間に接触をするが、何事も無かったように虚空へと消えていった。
「突き抜けた!? 干渉出来ない!」
「この世界に取り残されるぞ、戻らんかアリーセ!」
飛び出したアリーセをパールが叱責する。
「行けるなら先に行って良いわ!」
アリーセは、パールの叱責を無視して、再び放たれたアリーセの矢の行方を追っていると、続け様に放たれた高速で飛ぶ矢が、先に放った矢に極彩色空間の直前で接触して爆発をした。
爆風によってか、爆発に用いられている魔法の干渉なのか、極彩色空間が少し歪んだ気がする。
「あの目が痛い色の何かは、絶対ヤバイやつだよな」
「ぬかったわ、よもや邪神が直接干渉して来るとは思わなんだわ! 空間の制御がままならんが、今術式再構築しておる、しばし待て!」
いつも余裕のパールが歯を食いしばり、険しい表情で極彩色空間を睨みつけている。
「魔力の干渉なら出来るみたい! イオリ、魔石をちょうだい!」
アリーセが弓からロングバレル仕様でまだ調整をしていない魔導銃持ち替えて俺に手を出してきた。
「取り残されたらどうする気だ!?」
「今度はそっちが迎えに来てよ。 どの道このままじゃ間に合わないわよ!」
「それなら俺も応戦する!」
「バカもの! 貴様が捕まったら、とんでもなく面倒くさいことになるのだぞ!」
「なら、全力で撃退すりゃあいいだろ!」
俺は、アリーセのようにスマートでは無いが、岩に沈みかけた体を引っこ抜き、アリーセに並ぶ。
「こんな事もあろうかと魔力供給装置を作っておいた! アリーセ、魔導銃のシリンダー後部にこのケーブルを繋ぐんだ! ぶっ放したら引金を引いたままにするんだ!」
アリーセの後方に一辺8mくらいのイビツな正方形の形をした魔力供給用の魔道具を取り出した。
事前に作っておいた風なこと言っているが、実はワトスンの作った最高級給湯器の魔力供給部品を興味本位でチートツールを使い品質と耐久を爆上げしただけのものだ。
中身も馬鹿でっかくなってしまい、魔石の規格と合わなくなったり、デカすぎて取り回しが悪いので死蔵していた『魔力炉零号』だったりする。
俺が作る物より魔力の変換効率段違い良い上に、元々魔晶石の魔力量にも対応していた部品なので、耐久が減らないようにチートツールで数値を固定してしまえば、過剰に負荷をかけても壊れる事なく魔力の供給が出来るだろう。
「マル! コレで魔力炉に魔晶石の供給を頼む!」
「も、もきゅ!(ら、らじゃ!)」
蒸気機関車石炭供給口のようなところに、マル用のスコップと魔石を小山になるくらい出し、俺も試作魔導バズーカを構えてアリーセの横に並んで構える。
「アリーセ、銃自体耐久も下がらないようにしておいた、銃身が加熱して使いにくくなるようなら、銃自体を交換してくれ、ココに予備を出しておく! ……おや? なんでドン引いた感じで俺を見ているんだ?」
ここは「わかったわ!」とか「信用するわ!」と「素敵!」か言って熱い感じに曲とかかかったりして、カッコよく共闘するところじゃないか?
「あのな、イオリよ……。 数個あるだけで神が世界の調和を取れてしまう魔晶石を、そんな山になるほど出しておいて、引かれるだけで済んでいるなら重畳であるぞ。 コレだけ非常識な量の魔晶石を持っているのならば、邪神が手に入れたくなるのも頷けるというものだの……」
俺達が全員戻ってしまったので、パールも術式の構築を諦め、呆れた顔で出てきた。
「まだまだあるから細けえこたぁ良いんだよ。 そんな事言っている間に、あの謎空間がすぐコッチに……、あれ? あんまり来てないな?」
極彩色空間が巨大な手のようになり、わしづかみにでもしようとしている形になったが、時折、ビクっとなって、少し遠ざかっては、また近づいて来てはビクっとなるというのを繰り返していて、ぷるぷる震えている様に見える。
「アレは見たまま邪神の手であろうな。 嫌がらせの魔道具に引っかかっておるようだがの……」
「おー、効果はバツグンだ! 根性無しめ、ざまあみろだ」
「とはいえ、諦める気は無いようだの、徐々にあの手が近づいて来ているの。 我の世界に干渉する魔法は妨害されておるようだから、術式を構築し直して多少強引に行ったとしても、時間的に、あの手に捕まる方が早いだろうの」
「よし、指先とか人なら神経いっぱい通ってる部分を露出させた事を後悔させてやる! アリーセ、小指の先っぽあたりを狙うぞ!」
「私、魔石って言ったのに、そ、そんなに沢山の魔晶石を使うなんて私に出来るわけ無い! 国家予算何百年分なのよ!? 人生何百回分遊んで暮らせるのソレ!?」
引いていたと思ったら今度は涙目になっているな。
「大丈夫、大丈夫、問題ない、安心しろ、なぁに、コレさえ飲めばそんな事はすぐに些細な事だって思うようになるさ。 ほぅら、上を見てごらん? どんどんアレが近づいて来てるよー? アレは邪神だ魔石ごときじゃあどうしようもないだろう?」
俺は努めて優しい顔で、ポンと肩を叩きアリーセの手にポーションを一つ乗せる。
「シェイプシフター共よりも、よほど邪神の使徒らしく見えるの……」
「もきゅ(流石ご主人)」
アリーセは上空の極彩色の手とポーションを何度か見比べてから、意を決したような顔になり一気にポーションを飲み干した。
「ぷはっ………………ぎぃぃぃ……ぎぃぃぃ……」
ポーションを飲んで数秒、アリーセの目が座り、人らしくない声が口から漏れ、何やら顔に影が入ったような状態で目がギラリと光った。
口からむはっと湯気を吐き、躊躇する事なく、魔導銃に魔力供給のケーブルを繋いで射撃体勢を取った。
「目つきが明らかに何時ものポーションと違うの?」
「蛮勇のポーションという、勇気を奮い立たせ、魔法等が使えなくなる代わりに戦闘力を大幅に上げるポーションだ」
ゲームではこのポーションの効果効いている間は、クリティカル成功率が8倍、基本攻撃力が2倍、攻撃スキルのインターバルが半分になる。
ひたすら攻撃をするだけのバトルマシーンと化すことから「バーサーカーポーション」の愛称でレイドバトル等で親しまれてきた定番ポーションだ。
設定上、闘争心を煽り恐怖心を無くす等の説明がつけられているポーションである。
「グロロロロ……」
「アリーセが人の言葉を発しておらんが、大丈夫なのかの?」
「……大丈夫だ。 効果時間はそんなに長くないからな!」
「もきゅ(なにか間があったの)」
ちょっと不安になったが、知能が下がったりはしなかったはずだし、ポーションは不思議効果の塊で、効果などは何事も無かったように突然切れるので大丈夫……なはずだ!
「アレを何とか出来たら、後でしこたま殴られると良かろう……」
頭が痛いというジェスチャーをしたパールも、服を脱ぎ去りドラゴン形態になった。
パールは魔晶石の山の一角をパクリと口に含むと、少しモゴモゴと口を動かしてから飲み込んだ。
「こんな膨大な魔力を扱うのは初めてだの。 放出せんと身体が破裂しそうだ。 合わせるからサッサと撃ち込め!」
「ら、らじゃ!」
こんな事をしている間に、邪神の手は大分近づいて来ている。
目つきの鋭くなったアリーセが物凄い殺気と唸り声を上げながらコチラを睨んでいる。
魔導銃の引金に何度も指を添えて「早くしろ」と訴えているようだ。
「よ、よーしマル! 魔晶石供給開始だ、手を止めるな!」
殺気立ってて怖いアリーセの方をなるべく見ないようにして、魔導バズーカを邪神の手に向かって構える。
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