183 / 250
5章 エルフの森
世界樹
しおりを挟む
カードをエンチャントして実用的な武器として使うという、ファンタジーな世界ならではな使い方で受け入れられたトランプであるが、おれがフラリッシュという、カードマジックなどで使う曲芸を少し披露してみると、それを何に使うのかを考察し始めた。
曲芸と言っても、素人でも出来る程度のものだ。
カードをぐにっと曲げて、ビョロロロっと空中に撒き散らしたり、手の後ろに見えない様に隠し持ってパッと出す手品、それといくつかのシャッフルを見せただけだ。
「すぐに思いつくのは、至近距離での目くらましですかね?」
「何も持っていないと見せかけて、投げつけるのも良さそうだけな」
「この素早くカードを混ぜることの利点は?」
「そうですな、その場でするエンチャントだと、人によってはどんなエンチャントであるか見破って対策を立てられてしまいますから、複数のエンチャントをまんべんなくまぜて対応しにくくするとかでしょうか」
「風で矢を逸らすウインドシールドとかいったか? あれの対策に曲がらずのエンチャントをかけた物まぜてみるというのはどうだ」
「投げる方も何かわからないという難点はありますが、対策は取りにくいですな」
「我が思うに、それならば混ぜた物と単一のエンチャントをかけたもの、何もエンチャントしていないものと3セット持っておけば良いだけでは無いのか?」
俺、置いてきぼりで、ギャスランさん、マックス、パールの3人で何だか盛り上がっている。
「もきゅーん?」
「ん? どうしたマル。 ああ、うまく投げられないのか」
マルが飛ばなーい? と言っているので見てみると、カードを投げようとしているが、うまく投げられずヒラヒラとなってしまうようだ。
「これをうまく投げるにはある程度手の大きさが必要だからな、マルの手だとちょっと小さいかな」
「もきゅぅ……」
カード投げは手首のスナップで投げるので、マルの小さな手ではストロークが足りないのだろう。
「マルよ。 お前のサイズではそれを投げるのは難しかろう」
「もきゅー……」
「皆と一緒に投げたかったのか。 ふむ……」
もきゅっ、もきゅっ、と何度もカードを投げようとするが軽いカードはすぐにヒラヒラと舞ってしまい、上手く投げられていない。
「ご主人様よ。 あーいった物を安定して投げるにはどうすれば良い?」
「そうだな、単純には重量を増やすのが手っ取り早いな、それと投げた時にカードの回転を早くブレなく出来れば良いと思う。 ようはペラペラだから投げにくいんだよ」
「ということは、こんな感じでどうだ? ほれマルよ、これで投げてみるがいい」
パールがパチリと指を鳴らし、マルが投げているカードになにかエンチャントを掛けたようだ。
「もきゅーん? もきゅ!」
今まで片手で投げようと頑張っていたマルだが、今度は両手で挟むように持って投げようとしている。
見た感じ力が入っているように見えるので、もしかしてマルが片手で持てないくらい重くなってるんではなかろうか?
マルが勢い余って、くるっと一回転してからカードを投げた。
とっても頑張ったようだったが、残念ながらカードは勢いなくへロヘロと飛んでいる。
一応投げられたから良かったかな?と思った次の瞬間、カードがブゥンと音を立てて高速回転をしだした。
カードの回転数が徐々に上がっていき、風切り音が高音になったところで、急激に加速しとんだ先にあった太めの木の枝をスカッと切り飛ばした。
「……あーマル。 それ基本的に使用禁止な」
「もきゅっ!?」
なんで!? ってお前、それ絶対俺がお説教くらうパターンだろ。
よくよく考えたら、これエンシェントドラゴンがエンチャントした武器になるんだし……。
「もきゅもきゅっ!!」
え、ご主人だってツムガリキャノンとか作ろうとしているのにズルいって?
「しー、マル、それしーだから!」
「ほお、ご主人様よ、説教がだけでは足りなかったようであるな?」
振り返ると青スジ立てたパールが拳を振り上げていた。
俺に向かって振り下ろされる拳が妙にゆっくり見えた。
「はっ!? ここは誰!? 僕はどこ!?」
「お前、医者行ったほうが良いぞ?」
「目覚め一番に見たのが美少女じゃなくてマックスだとかガッカリだな」
「ヤバイ音がして一瞬首がおかしな方向に回って2日も目を覚まさないから、死んだかと思って心配したのに、その言いぐさはなんだこの野郎」
前後の記憶が曖昧だが、マックスの話ではどうやらパールのドラゴンパンチを食らって意識を失っていたようだ。
「少しは懲りたか、ご主人様よ?」
「HPを上げていなかったら即死だった……」
「なんともないのかよ、お前も大概不死身だな」
「何度でも蘇るさ!」
「起きた途端うるさいなお前は!」
マックスにツッコミを入れれつつ、頭や首の調子を確かめながらのそのそと起き上がる。
2日も意識がなかったようだが、馬車の行程に支障は無かったようである。
「お前のパーティメンバーが、いつものことで何事もなかったかのように起きてくるから問題ないって、揃って言ってたんだが全くその通りだったな」
「少しも心配されてなかった!? おぉ、マックス心の友よ。 心配してくれたのはお前だけだよ」
「もう心配せんわ、寄るな鬱陶しい。 そろそろ目的地に着くから、起きたんなら準備しとけ」
俺のハグを押し返しマックスが、馬車の旅の終わりを告げてきた。
「みなさん世界樹が見えましたよ」
御者をしてくれていたギャスランさんが、馬車の中に声を掛けてくれた。
皆でドヤドヤと御者台の方へ移動して、外を眺めると、屋根のように覆われていた木々の切れ目から、なにか壁のような物が見えてきた。
「あの、もしかして、壁みたいに見えているあれが世界樹ですか?」
「そうです、もう少し進むと全容が見えてきますよ」
ちらっと見えた感じだけで想像していた通り、いやそれ以上に巨大な木のようだ。
馬車が進み、徐々にその全容がはっきりと見えてくる。
「お、見えてきたぞ」
不意に森が開けると、木々で覆われたすり鉢状の地形の端に出たことがわかった。
そのすり鉢状の地形の中央に、世界樹と思われるどでかい木が生えていた。
ただ、大きいと言っても縦方向ではなく横方向に大きく、木を縦に思いっきり潰したような、切り株の上に葉っぱが茂っているというような見た目の木だった。
「なんか、思ってたのと大分違う!?」
「はっはっは、始めて来られた方は皆さんそうおっしゃいますな」
世界樹は、天を貫くような木ではなく、地面に張り付いたような木であった。
っていうか、あれ本当に木なのか?
曲芸と言っても、素人でも出来る程度のものだ。
カードをぐにっと曲げて、ビョロロロっと空中に撒き散らしたり、手の後ろに見えない様に隠し持ってパッと出す手品、それといくつかのシャッフルを見せただけだ。
「すぐに思いつくのは、至近距離での目くらましですかね?」
「何も持っていないと見せかけて、投げつけるのも良さそうだけな」
「この素早くカードを混ぜることの利点は?」
「そうですな、その場でするエンチャントだと、人によってはどんなエンチャントであるか見破って対策を立てられてしまいますから、複数のエンチャントをまんべんなくまぜて対応しにくくするとかでしょうか」
「風で矢を逸らすウインドシールドとかいったか? あれの対策に曲がらずのエンチャントをかけた物まぜてみるというのはどうだ」
「投げる方も何かわからないという難点はありますが、対策は取りにくいですな」
「我が思うに、それならば混ぜた物と単一のエンチャントをかけたもの、何もエンチャントしていないものと3セット持っておけば良いだけでは無いのか?」
俺、置いてきぼりで、ギャスランさん、マックス、パールの3人で何だか盛り上がっている。
「もきゅーん?」
「ん? どうしたマル。 ああ、うまく投げられないのか」
マルが飛ばなーい? と言っているので見てみると、カードを投げようとしているが、うまく投げられずヒラヒラとなってしまうようだ。
「これをうまく投げるにはある程度手の大きさが必要だからな、マルの手だとちょっと小さいかな」
「もきゅぅ……」
カード投げは手首のスナップで投げるので、マルの小さな手ではストロークが足りないのだろう。
「マルよ。 お前のサイズではそれを投げるのは難しかろう」
「もきゅー……」
「皆と一緒に投げたかったのか。 ふむ……」
もきゅっ、もきゅっ、と何度もカードを投げようとするが軽いカードはすぐにヒラヒラと舞ってしまい、上手く投げられていない。
「ご主人様よ。 あーいった物を安定して投げるにはどうすれば良い?」
「そうだな、単純には重量を増やすのが手っ取り早いな、それと投げた時にカードの回転を早くブレなく出来れば良いと思う。 ようはペラペラだから投げにくいんだよ」
「ということは、こんな感じでどうだ? ほれマルよ、これで投げてみるがいい」
パールがパチリと指を鳴らし、マルが投げているカードになにかエンチャントを掛けたようだ。
「もきゅーん? もきゅ!」
今まで片手で投げようと頑張っていたマルだが、今度は両手で挟むように持って投げようとしている。
見た感じ力が入っているように見えるので、もしかしてマルが片手で持てないくらい重くなってるんではなかろうか?
マルが勢い余って、くるっと一回転してからカードを投げた。
とっても頑張ったようだったが、残念ながらカードは勢いなくへロヘロと飛んでいる。
一応投げられたから良かったかな?と思った次の瞬間、カードがブゥンと音を立てて高速回転をしだした。
カードの回転数が徐々に上がっていき、風切り音が高音になったところで、急激に加速しとんだ先にあった太めの木の枝をスカッと切り飛ばした。
「……あーマル。 それ基本的に使用禁止な」
「もきゅっ!?」
なんで!? ってお前、それ絶対俺がお説教くらうパターンだろ。
よくよく考えたら、これエンシェントドラゴンがエンチャントした武器になるんだし……。
「もきゅもきゅっ!!」
え、ご主人だってツムガリキャノンとか作ろうとしているのにズルいって?
「しー、マル、それしーだから!」
「ほお、ご主人様よ、説教がだけでは足りなかったようであるな?」
振り返ると青スジ立てたパールが拳を振り上げていた。
俺に向かって振り下ろされる拳が妙にゆっくり見えた。
「はっ!? ここは誰!? 僕はどこ!?」
「お前、医者行ったほうが良いぞ?」
「目覚め一番に見たのが美少女じゃなくてマックスだとかガッカリだな」
「ヤバイ音がして一瞬首がおかしな方向に回って2日も目を覚まさないから、死んだかと思って心配したのに、その言いぐさはなんだこの野郎」
前後の記憶が曖昧だが、マックスの話ではどうやらパールのドラゴンパンチを食らって意識を失っていたようだ。
「少しは懲りたか、ご主人様よ?」
「HPを上げていなかったら即死だった……」
「なんともないのかよ、お前も大概不死身だな」
「何度でも蘇るさ!」
「起きた途端うるさいなお前は!」
マックスにツッコミを入れれつつ、頭や首の調子を確かめながらのそのそと起き上がる。
2日も意識がなかったようだが、馬車の行程に支障は無かったようである。
「お前のパーティメンバーが、いつものことで何事もなかったかのように起きてくるから問題ないって、揃って言ってたんだが全くその通りだったな」
「少しも心配されてなかった!? おぉ、マックス心の友よ。 心配してくれたのはお前だけだよ」
「もう心配せんわ、寄るな鬱陶しい。 そろそろ目的地に着くから、起きたんなら準備しとけ」
俺のハグを押し返しマックスが、馬車の旅の終わりを告げてきた。
「みなさん世界樹が見えましたよ」
御者をしてくれていたギャスランさんが、馬車の中に声を掛けてくれた。
皆でドヤドヤと御者台の方へ移動して、外を眺めると、屋根のように覆われていた木々の切れ目から、なにか壁のような物が見えてきた。
「あの、もしかして、壁みたいに見えているあれが世界樹ですか?」
「そうです、もう少し進むと全容が見えてきますよ」
ちらっと見えた感じだけで想像していた通り、いやそれ以上に巨大な木のようだ。
馬車が進み、徐々にその全容がはっきりと見えてくる。
「お、見えてきたぞ」
不意に森が開けると、木々で覆われたすり鉢状の地形の端に出たことがわかった。
そのすり鉢状の地形の中央に、世界樹と思われるどでかい木が生えていた。
ただ、大きいと言っても縦方向ではなく横方向に大きく、木を縦に思いっきり潰したような、切り株の上に葉っぱが茂っているというような見た目の木だった。
「なんか、思ってたのと大分違う!?」
「はっはっは、始めて来られた方は皆さんそうおっしゃいますな」
世界樹は、天を貫くような木ではなく、地面に張り付いたような木であった。
っていうか、あれ本当に木なのか?
0
お気に入りに追加
1,395
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
左遷されたオッサン、移動販売車と異世界転生でスローライフ!?~貧乏孤児院の救世主!
武蔵野純平
ファンタジー
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
聖女の地位も婚約者も全て差し上げます〜LV∞の聖女は冒険者になるらしい〜
みおな
ファンタジー
ティアラ・クリムゾンは伯爵家の令嬢であり、シンクレア王国の筆頭聖女である。
そして、王太子殿下の婚約者でもあった。
だが王太子は公爵令嬢と浮気をした挙句、ティアラのことを偽聖女と冤罪を突きつけ、婚約破棄を宣言する。
「聖女の地位も婚約者も全て差し上げます。ごきげんよう」
父親にも蔑ろにされていたティアラは、そのまま王宮から飛び出して家にも帰らず冒険者を目指すことにする。
【完結】婚約者様の仰られる通りの素晴らしい女性になるため、日々、精進しております!
つくも茄子
ファンタジー
伯爵令嬢のバーバラは幼くして、名門侯爵家の若君と婚約をする。
両家の顔合わせで、バーバラは婚約者に罵倒されてしまう。
どうやら婚約者はバーバラのふくよかな体形(デブ)がお気に召さなかったようだ。
父親である侯爵による「愛の鞭」にも屈しないほどに。
文句をいう婚約者は大変な美少年だ。バーバラも相手の美貌をみて頷けるものがあった。
両親は、この婚約(クソガキ)に難色を示すも、婚約は続行されることに。
帰りの馬車のなかで婚約者を罵りまくる両親。
それでも婚約を辞めることは出来ない。
なにやら複雑な理由がある模様。
幼過ぎる娘に、婚約の何たるかを話すことはないものの、バーバラは察するところがあった。
回避できないのならば、とバーバラは一大決心する。
食べることが大好きな少女は過酷なダイエットで僅か一年でスリム体形を手に入れた。
婚約者は、更なる試練ともいえることを言い放つも、未来の旦那様のため、引いては伯爵家のためにと、バーバラの奮闘が始まった。
連載開始しました。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる