85 / 250
2章 冒険者としての生活
ボス戦
しおりを挟む
「ボスキャラのお出ましか!?」
突っ込んで来たのは、山のように巨大なカバようなモンスターだった。
うっすらと霞がかかるほど遠くに居るにもかかわらず、地響きと土煙を巻き上げながら走る姿がはっきりと見える。
すかさず鑑定と解析ツールで解析をする。
《鑑定不能》
:-
------------------------------------------------------------
名前:ー
種族:ベヒーモス
年齢:327歳
レベル:351
HP:118304
MP:42043
スタミナ:120579
筋力:3520
敏捷:2739
知力:301
器用:433
体力:8320
魔力:1003
頑健:4245
精神:1351
物理攻撃力:10236
魔法攻撃力:1212
物理防御力:12822
魔法防御力:4317
称号:暴風の疾走者 フロアボス
スキル
パッシブ:風耐性 LV7
:物理障壁 LV2
:HP自動回復 LV2
アクティブ:チャージ LV7
身体強化 LV4
風の盾 LV2
各種コード
・
・
・
------------------------------------------------------------
「ベヒーモスって風属性のモンスターだ」
見た目が俺の知ってるゲームのベヒーモスとはなんか違うな。
ドラゴンには流石に劣るが、それでも相当やばい相手だ。
「イオリ! アレ使える!?」
アリーセが暗に付してチートツールで倒せないか聞いてきた。
「出来ないこともないが、あの速度のまま突っ込まれたら間に合わない!」
打ち込みさえ間に合えば、すぐにでもHPを0にしてやるのだが、コードがドラゴン並みに多かった。
何か足止めでもできれば何とかなるかもしれないが、このままでは半分も打ち込こまないうちに街に到達されてしまうだろう。
しかも、ぎりぎりで倒したとしても、突っ込んできたときの運動エネルギーは残されているので、死んでも勢いそのままに突っ込んできてしまうと思われる。
「とにかく、トロールと同じように、物理攻撃に強くて魔法攻撃に弱い相手だ、ジークフリード様に早く下がってもらわないと」
「そちらは私が引き受けますわ!」
「それじゃあ、私とイオリは届く距離まで来たら全力で攻撃ね!?」
エーリカが素早く呪文を詠唱する。
『伝令! 正面に風属性持ちのベヒーモスが現れました! 物理攻撃はあまり効果がありません、ジークフリード様、一度お引きになられてください!!』
拡声の魔法だったのか、エーリカのよく通る声が辺り一面にこだました。
空気の振動を距離に比例して増幅させるイメージが出来れば俺にも使えそうだな。
しっかりと伝わったのか、ジークフリード様を含めた騎兵が転進して戻ってきている。
「イオリのそのウルサイやつってたしか風属性なのよね? ダメージ通る?」
「風耐性がLV7もあるから効果は薄そうだな」
「風耐性があるモンスターの弱点は土属性ですわよ」
エーリカが弱点を教えてくれたが少し困った。 土の属性弾は一応用意してあるが、反動が強すぎて『FM‐MININI‐MK3』で、撃ち出すと、本体が俺ごと後ろにぶっ飛んでしまうのである。
何処かに固定してやれば使えないことも無いが、土塁では固定する場所がない。
仕方が無いので、アイテムボックスからもう一つの魔導銃となった『FM‐SCARU‐H』を取り出して、土の属性弾の入った弾倉をはめ込み初弾を装填した。
フルオートでの射撃しかできない『FM‐MININI‐MK3』に対して、こちらはセミオートでの射撃が可能なので、反動については幾分かマシな事と、こちらの方が命中精度が高いので狙撃してやろうという心算だ。
「アリーセ、何処を狙ったら良いか教えてくれ!」
「そもそも大型のモンスターは正面からは狙わないけど、セオリーなら足ね。 でもイオリの武器ならどこ狙っても良いと思うわ」
「それもそうか……」
「なぜか不穏当な会話に聞こえますわ……」
そうこうしている間にも、ベヒーモスはどんどんと近づいてきている。
もう少しで射程に入りそうだというあたりで、アリーセが弓を構えた瞬間、ベヒーモスが急激に加速をし始めた。
「加速した!?」
「大丈夫当てられるわ!」
アリーセが放った矢はまっすぐベヒーモスに飛んでいったが、何も起こらない。
俺の渡した矢だと、この距離からでもわかる爆発なりなんなりが起こるのだが、何の反応もなくベヒーモスも走り続けている。
「外したのか?」
「外してないけど見えない何かに弾かれたみたい」
「そういや、風の盾ってスキルもってたな」
「多分それね、それだったら爆発するやつを足元の地面に山ほど叩き込んでやるわ!」
それは頼もしい。
ベヒーモスは他のモンスターを轢き潰しながらもどんどん加速していく。
この調子で加速されたらあっという間にここまで来てしまいそうだ。
「土塁の前に出る!」
「よくわからないけど、わかったわ!」
俺は少し慌てて走り出そうと一歩踏み出した。
その途端、足が後ろに滑り土塁キスをすることになった。
「何やってるの?」
「い、いや、ちょっと忘れてただけだ……」
敏捷がそこそこ上がっているせいで、足の動きの速さに対して地面の摩擦が足りなかったのである。
最近まで、オットー君に選んでもらったスパイクつきの靴を履いていたので、随分マシだったのだが、今着ているのはゲームから持ち込んだ鎧一式だった。
靴底って大事だな……。
ここへ来て、痛いタイムロスをしてしまった。
焦る気持ちを抑え慎重に土塁の下に降り、壁に背を付けて座る。
土塁を利用することで撃った反動で飛ばないようにするためだ。
「絶対に肩が痛いだろうから、やりたくないけど仕方がない……」
片膝をたて、膝に肘を乗せて銃身を安定させ、ベヒーモスの頭を狙う。
エリーカや他のマジックユーザーによる魔法攻撃やアリーセの足元を次々を爆発させる攻撃で、多少勢いを殺すことに成功してはいるが、重量がありすぎるからか、ものともせずに突っ込んでくる。
覚悟を決めて『FM‐SCARU‐H』の引き金を引いた。
「ぐあっ!」
岩が大砲のように発射され、それと同時に銃床と土塁に挟まれた肩に激痛が走る。
発射された岩は『風の盾』に弾かれ着弾が中心から少しずれ肩口あたりに命中した。
肩口に大穴を開けたベヒーモスは即死こそしなかったようだがバランスを崩し、派手に転倒をした。
「って、あんまり失速してねぇ!?」
転倒したことで加速こそしなくなったが、もともとの重量が重量である。 車が急に止まれないのと同じで、地面を滑りながら結構な勢いでこちらに迫ってきている。
「ぐおっ! うがっ! くっそ全然失速しねえ」
反動のダメージに耐えながら数発撃ち込むが、焼け石に水だ。
「退避しろおおおおおおおおおおおっ!!」
兵士や冒険者達が急いで退避していく。
これは流石に逃げた方が良いか?
「イオリ! どうする!?」
土塁の上から顔を出してアリーセが俺に聞いてくる。
「逃げないのか?」
「どうせ、なんとか出来るんでしょ?」
なんだよ、信頼しすぎだろ、それ。
「しょうがねぇな。 あとで言い訳を一緒に考えてくれよ?」
「そんなのは今更じゃない?」
アイテムボックスから、戯れで作った封印石のロープを取り出し、輪を作って自分の周りを囲むように置いた。
チートツールを立ち上げ、更にアイテムボックスから大きな魔道具と魔晶石を取り出した。
ベヒーモスは後から撃った弾丸で、すでに事切れているようではあるが、その巨大な体は生前の勢いのままに眼前まで迫って生きている。
「よーし、大盤振る舞いだ! なんとかラートアー起動!!」
取り出した魔道具は、改造済み都市防衛魔道具だ。
魔晶石を10個程突っ込んで、さらにチートツールで耐久各種を減らないようにダメ押しをし、フルパワーで結界を展開した。
急速に展開された強力な結界で大気が焦げ、モーターが焼けたときのような臭いがする。
ベヒーモスは展開された結界に衝突し大きな衝撃音とともに、自らの運動エネルギーによって押しつぶされていく。
結界という大きな壁に衝突したベヒーモスは頭と体の一部を潰して停止した。
衝突の勢いで持ち上がった下半身が、地響きをたてて地面に落ちる。
「……終わったの?」
いつの間にか俺の横に来ていたアリーセが聞いてくる。
「まだ、モンスターが少し残ってるけど、概ね終わったんじゃねーかな」
「そっか」
顔を見合わせて、なんとなく可笑しくなってきてお互いに笑い合う。
「これは、言い訳が大変そうね」
-------------------------------------------------------------------------
これにて2章終幕です。
次回更新は週明けに幕間を予定していますが、早く書き上がったら早めに更新します。
突っ込んで来たのは、山のように巨大なカバようなモンスターだった。
うっすらと霞がかかるほど遠くに居るにもかかわらず、地響きと土煙を巻き上げながら走る姿がはっきりと見える。
すかさず鑑定と解析ツールで解析をする。
《鑑定不能》
:-
------------------------------------------------------------
名前:ー
種族:ベヒーモス
年齢:327歳
レベル:351
HP:118304
MP:42043
スタミナ:120579
筋力:3520
敏捷:2739
知力:301
器用:433
体力:8320
魔力:1003
頑健:4245
精神:1351
物理攻撃力:10236
魔法攻撃力:1212
物理防御力:12822
魔法防御力:4317
称号:暴風の疾走者 フロアボス
スキル
パッシブ:風耐性 LV7
:物理障壁 LV2
:HP自動回復 LV2
アクティブ:チャージ LV7
身体強化 LV4
風の盾 LV2
各種コード
・
・
・
------------------------------------------------------------
「ベヒーモスって風属性のモンスターだ」
見た目が俺の知ってるゲームのベヒーモスとはなんか違うな。
ドラゴンには流石に劣るが、それでも相当やばい相手だ。
「イオリ! アレ使える!?」
アリーセが暗に付してチートツールで倒せないか聞いてきた。
「出来ないこともないが、あの速度のまま突っ込まれたら間に合わない!」
打ち込みさえ間に合えば、すぐにでもHPを0にしてやるのだが、コードがドラゴン並みに多かった。
何か足止めでもできれば何とかなるかもしれないが、このままでは半分も打ち込こまないうちに街に到達されてしまうだろう。
しかも、ぎりぎりで倒したとしても、突っ込んできたときの運動エネルギーは残されているので、死んでも勢いそのままに突っ込んできてしまうと思われる。
「とにかく、トロールと同じように、物理攻撃に強くて魔法攻撃に弱い相手だ、ジークフリード様に早く下がってもらわないと」
「そちらは私が引き受けますわ!」
「それじゃあ、私とイオリは届く距離まで来たら全力で攻撃ね!?」
エーリカが素早く呪文を詠唱する。
『伝令! 正面に風属性持ちのベヒーモスが現れました! 物理攻撃はあまり効果がありません、ジークフリード様、一度お引きになられてください!!』
拡声の魔法だったのか、エーリカのよく通る声が辺り一面にこだました。
空気の振動を距離に比例して増幅させるイメージが出来れば俺にも使えそうだな。
しっかりと伝わったのか、ジークフリード様を含めた騎兵が転進して戻ってきている。
「イオリのそのウルサイやつってたしか風属性なのよね? ダメージ通る?」
「風耐性がLV7もあるから効果は薄そうだな」
「風耐性があるモンスターの弱点は土属性ですわよ」
エーリカが弱点を教えてくれたが少し困った。 土の属性弾は一応用意してあるが、反動が強すぎて『FM‐MININI‐MK3』で、撃ち出すと、本体が俺ごと後ろにぶっ飛んでしまうのである。
何処かに固定してやれば使えないことも無いが、土塁では固定する場所がない。
仕方が無いので、アイテムボックスからもう一つの魔導銃となった『FM‐SCARU‐H』を取り出して、土の属性弾の入った弾倉をはめ込み初弾を装填した。
フルオートでの射撃しかできない『FM‐MININI‐MK3』に対して、こちらはセミオートでの射撃が可能なので、反動については幾分かマシな事と、こちらの方が命中精度が高いので狙撃してやろうという心算だ。
「アリーセ、何処を狙ったら良いか教えてくれ!」
「そもそも大型のモンスターは正面からは狙わないけど、セオリーなら足ね。 でもイオリの武器ならどこ狙っても良いと思うわ」
「それもそうか……」
「なぜか不穏当な会話に聞こえますわ……」
そうこうしている間にも、ベヒーモスはどんどんと近づいてきている。
もう少しで射程に入りそうだというあたりで、アリーセが弓を構えた瞬間、ベヒーモスが急激に加速をし始めた。
「加速した!?」
「大丈夫当てられるわ!」
アリーセが放った矢はまっすぐベヒーモスに飛んでいったが、何も起こらない。
俺の渡した矢だと、この距離からでもわかる爆発なりなんなりが起こるのだが、何の反応もなくベヒーモスも走り続けている。
「外したのか?」
「外してないけど見えない何かに弾かれたみたい」
「そういや、風の盾ってスキルもってたな」
「多分それね、それだったら爆発するやつを足元の地面に山ほど叩き込んでやるわ!」
それは頼もしい。
ベヒーモスは他のモンスターを轢き潰しながらもどんどん加速していく。
この調子で加速されたらあっという間にここまで来てしまいそうだ。
「土塁の前に出る!」
「よくわからないけど、わかったわ!」
俺は少し慌てて走り出そうと一歩踏み出した。
その途端、足が後ろに滑り土塁キスをすることになった。
「何やってるの?」
「い、いや、ちょっと忘れてただけだ……」
敏捷がそこそこ上がっているせいで、足の動きの速さに対して地面の摩擦が足りなかったのである。
最近まで、オットー君に選んでもらったスパイクつきの靴を履いていたので、随分マシだったのだが、今着ているのはゲームから持ち込んだ鎧一式だった。
靴底って大事だな……。
ここへ来て、痛いタイムロスをしてしまった。
焦る気持ちを抑え慎重に土塁の下に降り、壁に背を付けて座る。
土塁を利用することで撃った反動で飛ばないようにするためだ。
「絶対に肩が痛いだろうから、やりたくないけど仕方がない……」
片膝をたて、膝に肘を乗せて銃身を安定させ、ベヒーモスの頭を狙う。
エリーカや他のマジックユーザーによる魔法攻撃やアリーセの足元を次々を爆発させる攻撃で、多少勢いを殺すことに成功してはいるが、重量がありすぎるからか、ものともせずに突っ込んでくる。
覚悟を決めて『FM‐SCARU‐H』の引き金を引いた。
「ぐあっ!」
岩が大砲のように発射され、それと同時に銃床と土塁に挟まれた肩に激痛が走る。
発射された岩は『風の盾』に弾かれ着弾が中心から少しずれ肩口あたりに命中した。
肩口に大穴を開けたベヒーモスは即死こそしなかったようだがバランスを崩し、派手に転倒をした。
「って、あんまり失速してねぇ!?」
転倒したことで加速こそしなくなったが、もともとの重量が重量である。 車が急に止まれないのと同じで、地面を滑りながら結構な勢いでこちらに迫ってきている。
「ぐおっ! うがっ! くっそ全然失速しねえ」
反動のダメージに耐えながら数発撃ち込むが、焼け石に水だ。
「退避しろおおおおおおおおおおおっ!!」
兵士や冒険者達が急いで退避していく。
これは流石に逃げた方が良いか?
「イオリ! どうする!?」
土塁の上から顔を出してアリーセが俺に聞いてくる。
「逃げないのか?」
「どうせ、なんとか出来るんでしょ?」
なんだよ、信頼しすぎだろ、それ。
「しょうがねぇな。 あとで言い訳を一緒に考えてくれよ?」
「そんなのは今更じゃない?」
アイテムボックスから、戯れで作った封印石のロープを取り出し、輪を作って自分の周りを囲むように置いた。
チートツールを立ち上げ、更にアイテムボックスから大きな魔道具と魔晶石を取り出した。
ベヒーモスは後から撃った弾丸で、すでに事切れているようではあるが、その巨大な体は生前の勢いのままに眼前まで迫って生きている。
「よーし、大盤振る舞いだ! なんとかラートアー起動!!」
取り出した魔道具は、改造済み都市防衛魔道具だ。
魔晶石を10個程突っ込んで、さらにチートツールで耐久各種を減らないようにダメ押しをし、フルパワーで結界を展開した。
急速に展開された強力な結界で大気が焦げ、モーターが焼けたときのような臭いがする。
ベヒーモスは展開された結界に衝突し大きな衝撃音とともに、自らの運動エネルギーによって押しつぶされていく。
結界という大きな壁に衝突したベヒーモスは頭と体の一部を潰して停止した。
衝突の勢いで持ち上がった下半身が、地響きをたてて地面に落ちる。
「……終わったの?」
いつの間にか俺の横に来ていたアリーセが聞いてくる。
「まだ、モンスターが少し残ってるけど、概ね終わったんじゃねーかな」
「そっか」
顔を見合わせて、なんとなく可笑しくなってきてお互いに笑い合う。
「これは、言い訳が大変そうね」
-------------------------------------------------------------------------
これにて2章終幕です。
次回更新は週明けに幕間を予定していますが、早く書き上がったら早めに更新します。
0
お気に入りに追加
1,395
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
ゲームの世界は異世界だから女体化とか、何でもありでいいよね?
かず斉入道
ファンタジー
主人公山田理樹は物心ついた頃から、ある悪夢によって魘される日々が続いている
その内容と言うのが、万里の長城のような城壁の上で男が美女の首を絞め殺し、城壁から、女性落とすと言った恐ろしい内容であり。
その女性の遺体がキョンシーのように立ち上がり、自分をなぶり殺しにした男。
そう、理樹の前世である、あの悪名高い董卓仲頴の軍師であり。
魔王董卓漢の丞相、天下人へと導いた男、李儒が理樹の前世だから、彼を七代迄祟ってやると言いながら
少年の枕元に夜な夜な立ってはうらめしやと、呪いの言葉を詠唱する恐怖映画のような内容なのだが。
その悪夢に魘されていた理樹なのだが。とうとう、夢の中で酷い事をする前世の自分に対して憤怒!
まあ、夢の中と言う事もあり、美しい女性と幼い少年の事を彼は庇い助けると。
その美しい女性……。
そう、全霊帝の死後、未亡人だった妖艶で麗しい何太后様が、自分を助けてくれた李儒の転生者理樹の勇気と優しさに心を打たれ女神化。
理樹がプレイしている三國志オンライン戦記の世界へと導き、力を与えるのだが。
彼のプレイしているアプリゲームは、良くある武将が戦姫化しているゲームなので彼も李儒化して、麗しいダークエルフの魔法少女へと進化。
駄目でエッチな何太后様と強力して前世の自分。
悪と闇の力が増幅しボス化した自分を無事撃破すれば。
今度は、元の主人である董卓仲頴が、自分の許へと帰れと推してくると。今度は理樹のゲームの中のメインキャラである漢の覇王曹操も、自分の軍師にと推してくる中で黄巾の乱が起り。張角姉妹が洛陽の城郭へと襲ってくるのだが。癖のある三人の主君。何太后と董卓仲頴、曹操孟達の三人が仲良く手を取り合い。張角姉妹を撃退する為に出陣。
さて李儒(理樹)は上手く三人を纏める事ができるのでしょうか?
三国志をメインした架空戦記で御座います
冒険者歴二十年のおっさん、モンスターに逆行魔法を使われ青年となり、まだ見ぬダンジョンの最高層へ、人生二度目の冒険を始める
忍原富臣
ファンタジー
おっさんがもう一度ダンジョンへと参ります!
その名はビオリス・シュヴァルツ。
目立たないように後方で大剣を振るい適当に過ごしている人間族のおっさん。だがしかし、一方ではギルドからの要請を受けて単独での討伐クエストを行うエリートの顔を持つ。
性格はやる気がなく、冒険者生活にも飽きが来ていた。
四十後半のおっさんには大剣が重いのだから仕方がない。
逆行魔法を使われ、十六歳へと変えられる。だが、不幸中の幸い……いや、おっさんからすればとんでもないプレゼントがあった。
経験も記憶もそのままなのである。
モンスターは攻撃をしても手応えのないビオリスの様子に一目散に逃げた。
異世界の力で奇跡の復活!日本一のシャッター街、”柳ケ瀬風雅商店街”が、異世界産の恵みと住民たちの力で、かつての活気溢れる商店街へと返り咲く!
たけ
ファンタジー
突然亡くなった親父が残した錆びれた精肉店。このまんま継いでも余計、借金が増えるだけ。ならいっそ建物をつぶして、その土地を売ろうとえ考える。
だが地下室の壊れた保冷庫から聞こえる謎の音。ひかれるように壊れた保冷庫の扉を開けると、そこは異世界につながっていた。
これは異世界から魅力あふれる品物や食品を持ち込み、異世界で知り合った仲間と共に、自分のお店や商店街全体を立て直していく物語。
物語の序盤は、違法奴隷や欠損奴隷、無理やり娼館で働かせられているエルフや人族、AV出演を迫られている女性などを助けていく話がメインです。中盤(100話以降)ぐらいからやっと、商店街を立て直していきます。長い目でお付き合いして頂けるとありがたいです。
また、この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、地名などとは一切関係ありません。また、物語の中で描かれる行為や状況は、著者の想像によるもので、実際の法律、倫理、社会常識とは異なる場合があります。読者の皆様には、これらをご理解の上、物語としてお楽しみいただけますと幸いです。
異世界でパッシブスキル「魅了」を得て無双する〜最強だけど最悪なスキルに振り回されてます〜
蒼井美紗
ファンタジー
突然異世界に飛ばされた涼太は、何故か最大レベルの魅了スキルを得た。しかしその魅了が常時発動のパッシブスキルで、近づいた全ての人や魔物までをも魅了してしまう。
綺麗な女性ならまだ良いけど、ムキムキの筋肉が目をハートにして俺に迫ってくるとか……マジで最悪だ!
何なんだよこのスキル、俺を地球に帰してくれ!
突然異世界に飛ばされて、最強だけど最悪なスキルを得た主人公が、地球への帰り方を探しながら異世界を冒険する物語です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
「【限界突破】なんてやばいスキル誰が使うんだ(笑)」と言われて放置されてきた俺ですが、金級ギルドに就職が決まりました。
古森きり
ファンタジー
「【限界突破】なんでヤバいスキル、誰が使うんだよ」
と、笑われ続けて早二年。
憧れた英雄のパーティに入っても、固有スキルが使えなさすぎて放置されていたエルン。
都会ギルドの受付嬢に誘われて、こんな田舎からは旅立たせていただきます!
アルファポリスとエブリスタのみに掲載しています。
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる