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ブレイクタイム Re第二階層 人物画-4
しおりを挟む「……っ、ん、…はっ、ぁ、」
ぬぶっ…、ずっ、ずちゅ…っ、ごりゅっ、ごりっ…
カガリの硬い腹筋に手を付きながら、グレイはゆっくりと上下に腰を動かしていた。出来るだけ奥には射し込まないように…、と膝で耐えているせいで、カガリの一物は自然と浅い部分を往復することになり、結果的に最も刺激に弱弱なグレイのしこりを集中的に圧迫する。避けることの出来ない快感に、踏ん張っている膝がフルフルと小刻みに揺れた。
「ソコが好きな場所?さっきから同じとこばっか」
「……っ、うるさっ、ぃ」
「……精液飲もうかなー」
「好ーーきーーでーーすぅ゛ーーー!!!」
殆どヤケクソだった。羞恥で半泣きになりながら声を張り上げたグレイに、カガリは堪えきれない笑いを漏らす。
「良さそうだなァ…?……ほら、自分が今どうなってるのか言ってみろ」
「……っ、………っきも、ちぃっ」
「どこが?」
「……ぁぅっ、…ぁ、前立腺、ぐっぐって押されると……っ、からだっ、勝手にビクってぇ、……もぉっ、そこばっかりっ、しちゃうぅ…っン、」
ずぶっ…、ぬちっ、ぐっ、ぐちゅ…っ
実況のような事をすると、言葉を紡ぐ度にじわじわ快感が増していくのはただの勘違いだろうか。
心では嫌だと思っていながら、「脅されたんだから仕方がない」「絵を汚すわけにはいかない」などといった最もらしい理由を免罪符にして行為にふける。もうずっと律動を自分で止められていない現状が全ての答えのような気がしたが、気づきたくなくて目を逸らした。
カガリは空いた両手でグレイの尻を撫でたり、時折肉に指を食い込ませたりしながら「それで?」と熱っぽい目で続きを促す。触れられた部分からゾクリとよく分からない痺れが内部に伝わって、はぁ…っ、とグレイの吐息をも熱くさせた。
「ひぅっ、……ン゛ッ、あっ、もう、おっきくてお腹、いっぱいだからぁっ、抜くときも、挿れるときもっ、ひぁぅ!……っなか、ぜんぶっ擦られて、……ぁ、あたまっ、まっしろ、にっ……ひッ!」
「……へェ?そんなに俺のち〇ぽが良いかよ」
ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅ…っ、ぐりっ、ごりゅ…っ、
急速に階段を駆け上がってきた絶頂感に、グレイは今まで緩やかだった律動の間隔を少し短くして夢中で快楽を貪る。前屈みになった姿勢でたん…っ、たん…っ、と欲望のまま性器の出し入れを繰り返すグレイの姿は、側から見ると完全に自慰をしているようにしか見えないのだが、目先の快楽を追い求めるのに必死なグレイはそんな事に気付けない。
「ぁ……っ、あっ、ぁっ、イッ、く、も、いくっ、いくぅっ~~……んッ、」
「…はっ、聞こえちゃいねェ」
ビクビクッッ!びゅ…、びゅるっ、どくっどくっ、どぷ…っ。ヒクンッ、ヒクンッ
もうあまり勢いのない射精と同時に、快楽を与えてくれた硬い肉棒に礼をするようにぎゅうぎゅうと蠢く肉の中で圧迫する。その途中で何やらカガリに笑われた気もするが、絶頂で頭が真っ白になっていたせいでうまく聞き取れなかった。
へこっへこ…っ、と余韻に腰をくねらせながら、放心して蕩け切った顔のグレイは小さく首を傾げる。
「はあっ、はあっ、……ぁ、へぁ、なっ、なんれすかぁ…っ?」
「……ッハハ。お前様、もう色々手遅れだと思うぜ」
どちゅんッッ!!!
下からの急な突き上げにぶわわ…っっ!!と全身の毛穴が開く感覚があって、同時に襲い来る暴力的な快感に引き潰れたような声が出た。
うそ…っ、さっきイッたばっかり…っ、なのに…ッッ!!
「──ッッあ゛!!」
「ぐねぐね精子搾り取るような痙攣ま〇こしやがって……、男を誘ってるとしか思えねェ」
「ちがっ、やっ、あああ゛っ!?激っ、じ…ッッ!!」
「あんな温りぃ動きで満足出来ッかよ」
ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅんっ!ズンズンズンッ!!ズバンッ!ズバンッ!ズバンッ!!
「や゛ッッ!~~~い゛ッッ、ひぐっ!……ぁ゛っ、あ゛ぁ~~ッッ!だめぇっ!!」
「……っはぁ、何つー声…、女みてェ…っ。……おら、出すぞっ、」
「ッッ!あ゛!待っ、なかっ!!ぁっ!あひぃっ!!なかは、だめっぁっン゛~~ッッ!!」
「……中駄目っ?何で。欲しいだろっ?」
自分で身体を支えられず、早々にカガリの上に倒れ込んだグレイ。厚くも無く薄くも無い、一般的な成人男性の体型をしていると自認するグレイだったが、その重さをまるでものともしないカガリの力強い腰使いが狂おしい程の快感を連れてきた。
汗でしっとり吸い付く尻たぶに両手の指を喰い込ませて、ゴツゴツと一見荒っぽく見える突きで確実にグレイの前立腺を狙って叩き潰してくる。
耳元で告げられる色っぽい掠れ声も、グレイの頭をじんじんと痺れさせて更なる快感を煽った。
「…っあ゛、だッッ、め゛!~~ッ、ぁっ、あっ!絵、があ…っ!」
「……じゃあ後で俺が掻き出してやるから。な?……っほら、本当は欲しいンだろ?言えよ…っ」
「~~ッ、ぁああ゛っ!やっ、待っ!…イ、クぅっ!かがりさっ、ぁっア゛ッ!またい゛っ、ぐ…ぅッ!~~ッッん゛っ!!」
限界まで高められた末の絶頂に、グレイはカガリの上でガクガクと激しく下半身を痙攣させる。カガリは暴れるそこをグッと両手で押さえつけて自身の腰に押し付けたかと思うと、直後グレイの中で怒張を弾けさせた。絶頂の間ぎゅううっと肉全体で型をとるように締め付けていたので、カガリ自身が中でどんなふうに脈打って、どんなふうに精を注ぎ込んでいるのか手に取るようにわかる。
どくっ!どくっ!!と性器が震えて、熱い液体が叩きつけられる感覚にも感じて、グレイは更に深い絶頂を重ねた。
「……っぁ゛――…、搾り取られる……、」
「ぁ゛っ、……っ、はぁっ、ひあっ、」
「……おーい、大丈夫か?お前様?」
ピクンッ、ピクンッ、と断続的な痙攣を耐えるように背を丸めて必死に呼吸を整えていると、カガリから気遣わし気に覗きこまれる。ぺチぺチと柔く指の背で頬を叩かれるが、その優しさをもっと別のところで発揮して欲しかったと思うのは当然の事だろう。
……まあでも、これでやっと終わった…。
ずるり…っ、と少し勢いを無くした陰茎を引き抜かれてその刺激に息を詰めながらも、行為の終了を匂わせる雰囲気にグレイはほっと安堵を抱いた。
……抱いた、のだが。
「……ぁ、…は、へ???」
突然ぐいっ、と膝裏を持ちあげられて、太腿が腹に付くくらい折り曲げられる。
絶頂後の放心からまだ戻り切れていない内に「自分で支えな」と先程出したばかりの精液片手に微笑まれて、グレイは訳も分からず従った。
仰向けの状態で大きく開かれた足が持ち上げられたその体勢は、自然と臀部を上向かせてグレイの秘所全てを見せつけるような卑猥な格好となる。
先程まで大きな怒張を飲み込んでいた穴が、喪失感を埋めるようにヒクヒクッと激しく収縮していた。一度も触られないままにただ射精だけを繰り返す陰茎は、もう雄としてのプライドをへし折られたかの如く自身の白濁に溺れてくったりと力を無くしている。
まだ絶頂の熱が残る身体は小刻みに痙攣し、その都度浮いたつま先をピクンッと淫らに揺らした。乱れた呼吸に大きく上下する上半身には薄い白シャツのインナーだけが残っていたが、それももう汗と精液で濡れて胸あたりまで捲れ上がってしまい、既に服としての機能を果たしてはいない。
カガリはそんなグレイの姿を上から下までじっくりと視線で炙って、「……絶景」と薄く笑った。
そこまでされて、流石のグレイも呆けたままではいられない。カガリに見られているのだと意識したらもう駄目だった。
カァッ!と首から上が火を噴くくらい熱くなって、激しい羞恥に視界が潤む。身体が緊張したからか穴がより一層収縮速度を増した気がして、グレイは咄嗟にそこを手で覆い隠そうとするが、カガリによって呆気なく絡めとられ、元の位置に戻された。「こーら」なんて幼子を叱るように言われて、屈辱と羞恥が限界突破した怒りにも近い感情でグレイはブルブルと全身を震わせる。
なっ、何で俺、こんなことさせられてんの…っ!?!?
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