39 / 99
ブレイクタイム Re第二階層 人物画-3
しおりを挟むずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ…!!パンッパンッパンッ!!
尻の肉と腰が淫らにぶつかり合う音が響く。
「そこだめっ、だめっだ、め、ぇ…ッ!…ッひ、い゛っ、あ゛、ぁあ゛、~~ッッ!!」
「……っ、はは、もうナカだけで気をやれンのか。見ねェ内に随分よく仕込まれてやがる……っ」
「……っ、ぐぅ……っ、」
どびゅっ…、びゅるっ!
ビクビクッと背を丸めて絶頂するグレイを眼下に、カガリは興奮に目を細めながらも余裕の笑みを浮かべていた。
背中には畳ではなく、平たい敷布団の感触がある。グレイの足の隙間を割るカガリは、衣服を纏っているものの先の運動で少しはだけたようで、やや横に大きく開いた着物の合わせ部分が内側の逞しい身体をチラリと覗かせていた。
盛り上がった胸筋とその下に続くはっきりと6つに分かれた腹筋は、男目線で心底羨ましい肉体美を誇っている。
……やっぱり着痩せしてた。
そんなことを考えられるくらいには、グレイの思考も正常だった。勿論快感による放心は健在で、後ろの穴にもまだ熱い剛直が刺さったままではあったけれど。絶頂の余韻で、ぎゅ、ぎゅ、と一定間隔で締め付けてしまっており、それにも悩ましい快感を得てしまっているけれど。
それでも他の階層の如く、強制的に頭をおかしくさせられるようなそんな異常性のある感覚は無かった。
……それが良いかと言われればそうでもない。
フェロモンだったり、変な植物だったり、悪魔の魅了だったり。快楽を増長するような、はたまた思考を狂わすようなそんな因子が働いていない状態で行為をするというのは、つまりグレイの正気がずっと保たれているというわけで……、
「ほらお前様。これぐらいでへばってちゃあ後が辛いぜ」
「あ゛ッ!!」
ばちゅんっっ!!
張り詰めたままの剛直が中を抉って、律動が再開される。
「~~ッッ!ぁっ!やめっ、ひっ!…っやめ、ろぉっ!」
「ンな蕩けた顔で言われてもなァ…」
「あ゛っ!ああっ、ンッ!…っふ、……っや、ああ゛…ッ!!」
どちゅっどちゅっどちゅっどちゅっ!!
正気が保たれている。……保たれている、筈なのに。
グレイはカガリから腰を打ちつけられる度に、全身をビクビクと痙攣させて反応していた。太い剛直で前立腺をごりっごりぃっ!と虐められると、堪らない快感ですぐにイッてしまいそうになる。ブクリと傘を張って立派さを主張する亀頭で力強く奥を抉られると、爪先から頭まで全部に電流が走ったような衝撃がきて、一生懸命腰をくねらせてそれを逃がそうとするも、ガッチリとカガリの節だった両手で下半身を固定されている現状では中々思ったようにいかず、代わりに頭を振り乱して喘いだ。
グレイにも少々高を括っていた部分があった。
正気である今なら、中に怒張を突き入れられたとしても快感を得ることは難しいだろうと。指はまあ……細いからアレだとしても……(過去の経験)、流石に陰茎を入れられて苦しさ以外の何かを感じることは無いだろう、と。何故かそんな短絡的な思考をしていたのだ。
……今はその自分の見通しの杜撰さを心底恨んでいるところだった。
今までずっと何かのせいにしてきた、気がどうにかなってしまいそうな快感に翻弄される自分。しかし、身体に何も異常が無い状態であってもそれと同じことが起きてしまっていることを誤魔化しようも無く突き付けられて、根幹から崩れ落ちた正当化のための仮説に羞恥や戸惑いの感情が溢れて追いつかない。
「……っは、…そんなにギュウギュウ吸い付かなくても逃げねェよ。敏感なま〇こだなァ」
「まっ……っ!?は!?なっ、……まっ、~~っじゃ、…ないっ!!」
「こんなにぐちょぐちょに濡らして突かれただけでアンアン感じてンだから、もうケツじゃなくてメスま〇こだろうが」
「──ッッ!?は、っ、…~~ッッ!…最ッ、低…っ!!」
「……その顔エロいな」
「~~~ッひ、」
卑猥に嘲られて一瞬頭に血が上った。咄嗟に睨みつけるが、しかしそれも直後のピストンで数秒も経たない内にぐずぐずに蕩けてしまう。
ズンズンズンッ!!ごりっ!ごりゅっ、ごりゅぅっ!!
「っあ゛、やだぁっ!くそッ、やめっあっ!あ゛ッッ!!やだやだっ、や、だぁっ!!」
「……締め付けスゲェなおい…。ちっとは緩めてくれや。動いてやれねェだろ…っ」
「~~ッ!!ぁっ、うそっ!むりぃっ!…ッッ、やだぁっ!またイクのっ、や゛ぁッ!!」
「……っは、何言ってンだ。ま〇こビクビク痙攣させて喜んでるくせして……、オラッ、盛大に腰振ってイけッ!」
「~~~ッい゛、~~ッッ!!」
ばちゅばちゅばちゅっっ!パンッパンッパンッ!
ガクガクガクッ!ビクンッビクン…ッ!!
グレイが絶頂する直前を見計らってカガリはグレイの腰から手を離し、その激しい痙攣を見下ろして楽しんでいた。尻がガクガクッと跳ねた拍子にカガリの肉棒が抜けて、図らずも精を撒き散らすグレイのそれと重なり、ぺちゅぺちゅ間抜けな音を立ててぶつかり合う。
太い血管が盛り上がって赤黒く膨れ、ずっしり重そうに首をもたげていきり立つカガリの一物と、対して今しがた射精をしたばかりでくてりと力を無くした、特に使い込まれてはなさそうな肌色の息子。
薄目に見えた二つの棒が白濁に塗れながら擦り合わせられているその光景は、まるで大人と子供の慰め合いのようで、色んな意味でグレイの涙腺を刺激した。
ぜー!はー!と酸素を求めて大きく胸を上下させながら、グレイはカガリの身体へ腕を突っ張って制止の態度を示す。
「……っ、……ぁ、このまま、はっ、…じぬっ…、」
「………、死なれるのは困るな」
カガリは少し考える素振りをしたかと思うと、グレイが酸素補給に集中している隙を狙って姿勢を変えた。
脇に手を差しこまれて軽々と移動させられたのは、布団に寝そべったカガリの上だった。グレイは再度自身の穴にミチミチ…ッと押し入って来た凶悪な怒張が自重によって少しだけ奥側の肉を割り開いたことで、所謂騎乗位と呼ばれる体位を取らされたことに気付く。
「……っん゛、」
「そンなら、お前様のペースで動いてみな」
「………は?」
「そーら、腰振り頑張れ」
「……っ、」
面白がるように軽くぺチリと尻を叩かれて、グレイは顔を真っ赤にしながら屈辱に奥歯を食いしばった。
何でも言いなりになると思ったら大間違いだぞ…!
反抗心を胸に募らせながら、ひとまずは中をぴっちり埋めてドクドクと存在感を主張する剛直の圧に耐えていると、動く様子の無いグレイに焦れたのか、カガリは不意に自身の下半身にも塗されていた先程のグレイの射精液を指で掬って、
「俺ァ、コレ、飲んだっていいんだぜ?」
そう言って、意地の悪い顔でグレイを挑発した。
……、……脅し!?!?
52
お気に入りに追加
992
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる