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第三階層 獣人画-6
しおりを挟む「はっ、……っぐ、グルゥッ、」
「……ッ、ッ、……ぁーー…ッ、ぅ、」
細かく痙攣しながら、はひゅ、はひゅ、とか細い呼吸で一生懸命酸素を取り込もうとするグレイに、漸く項を解放したレオが再度腰をグリグリと押し付ける。
「……まだだ。……確実に孕むように、腹いっぱいに俺様の子種を注ぎ込んでやるからな…っ、」
「っん゛ぁああ…っ!!」
ばちゅんばちゅんっ!!ズンズンズンッ!パンパンパンパンッ!
肉が激しくぶつかり合う音を響かせて、レオはグレイの中に何度も何度も怒張を打ち付けた。
度重なる絶頂でもう力の入らない身体を揺さぶられるグレイは、ただ強制的に与えられる快感で叫ぶように喘ぐことしか出来ない。
「はあっ、ッ……、子供は最低っ、5人は欲しい…っ。……産むのは大変だろうが、俺様が傍でっ、付きっきりで労わってやるっ。きっと、俺様達の子は愛らしいから、疲れもすぐ吹き飛ぶだろうが…っ、なっ!」
「あっ、あ゛っ、ああぁっ!むっ、むりぃっ……!!おっ、おれ、おとこ…っ!」
「はぁっ、はぁっ、馬鹿を言うなっ、……っ、こんなに、雌臭い匂いを恥も無くまき散らしておいて、胎でいやらしく感じておいて……っ!今更何が雄だ…!」
「ひぃい゛っっ!!あっ、あっ、あうぅう゛う゛っ!!」
「貴様の雄はっ、…ッ俺様だろ…っ!!」
「ん゛あっ、あっ!あっ!あぁ!あ゛ッ!!い゛っ、あ゛、ひ、~~ッッ!!」
「はあっ、孕めっ、孕め…っ!!グレイ!!」
どちゅどちゅどちゅどちゅっ!!パンパンパンパンッ!
途中でグルルッ、と唸り声を上げながら、射精が近いのかレオは興奮したようにピストンの勢いを増した。
孕ませることを目的にしてバックで滅茶苦茶に突かれるこの行為は、本当に獣同士の交尾のようだ。息を荒く乱して、意味のない喘ぎ声を出しながら感じ入る自分もきっと、傍から見れば獣にしか見えないだろう。
そんな想像にゾクゾクと背筋を震わせたグレイは、一際高い声で鳴いて果てた。
比喩でなく、もう突かれるたびにイッているんじゃないかとも思えるグレイの中は、レオの怒張にうねうねぎゅうぎゅうと四方八方から縋りついていやらしく射精を促す動きをする。
もう張り型が取れるんじゃないかというくらいにピッタリと中にハマった絶頂寸前の男根は、散々擦られ潰されてぷっくりと分かりやすく出っ張った前立腺を含めた肉襞全部をゴリゴリと抉って、暴力的な快感をグレイに与えた。
「……っく、イクッ!」
「~~~ッッ!!」
ドピュッ!ビュルルッ!!
上擦った声を出したレオがブルリと身体を震わせたかと思うと、中で怒張がびくびくと脈打ちグレイの腹の奥へ勢いよく子種を叩きつけた。
そんな熱い液を注がれる感覚にもグレイは涎を垂らして感じてしまい、射精するレオの男根を逃がさんとするようにぎゅ~~っ、と中をきつく締め付けて媚びる。
レオはそれに応えるみたく、竿に残った精液も全て出し尽くすため、絶え間なく痙攣を続けるグレイの奥へと何度も腰を押し付けた。それは自身の放った種を更に奥へ押し込もうとするような野性的な動きで。
ぐっ、ぐぅう~~っ、ぐりぐり…っ、とねちっこく奥に亀頭を進められると、グレイはまた更に腰が痺れるような疼きで甘くイッてしまう。
いつの間にかもうとぷとぷ、と勢いをなくして垂れることしか出来なくなった水っぽい精液は、そのままトロォ、とカーペットに垂れて淫らなシミを広げた。
レオは自身の陰茎を刺し込んだまま、床に突っ伏し細かく身体を震わせるグレイを仰向けにして深いキスをする。
「ん゛っんっむ、……んっんっ、ンン゛ぅっ」
「んっ、ハッ、グレイ……、」
久しぶりに真正面から見たレオは興奮に眉を顰めていて、ぐつぐつと煮えたぎる情欲を孕んだ熱っぽい目でグレイだけを真っ直ぐ射貫いていた。
獲物に狙いを定めた獣が、フーッ、フーッ、と興奮しきった荒い息を吐きながら舌なめずりをする。そんな捕食者然とした雄々しい姿を見せられて完全に被捕食者だとわからせられたグレイは、命の危機と紐づけられてしまった快感にきゅうんっ、と尻の奥を疼かせた。
ヒクヒクと蠢いたそこは無意識に、もう復活しかけているレオの男根を淫靡に舐めしゃぶってみせる。するとレオは素直に幹を大きく太くしていって、数秒後には再びグレイの中をミチミチと圧迫して無理矢理快楽を引きずり出す悪魔的な怒張がまたそこに収まっていた。
「ぁっ…、」
「……グレイ、子作り頑張ろうな。…んっ」
再びキスで口を塞がれて、ばちゅん!ばちゅん!と正常位での激しい抜き挿しが始まる。飲み込まれる悲鳴の代わりに、大きく開かれた足先がピンと伸びて空を蹴った。
確実にグレイを孕ませる気でいるレオの、上から押しつぶすような高速ピストンは最初から容赦がない。
グレイの頭はもう既に逃げ場のない快楽によってぐずぐずに蕩けており、今出来るのはレオの突き上げに合わせてビクンビクンと腰を振りたくることぐらいだった。まあこれはやろうと思ってしている動きではないのだが。
「──おいグレイ!どこだ!グレイ!!」
「!!」
そこまで遠くない場所から聞こえたのは、グレイを探すオークルの声。
咄嗟にグレイの頭をよぎったのは、助けてくれるかもしれないという救済への希望と、また怒られてしまう、情けなくて恥ずかしい姿を見られてしまう、という負の面に対する絶望だ。
明かすか。隠すか。…しかし絶えず与えられる強烈な快感により一向に回ってくれない脳味噌では、その答えを出せないまま。
それどころかグレイは目先の強烈な快楽を得るために、理性も吹き飛ぶ刺激の方へと意識を集中させてしまった。
「んっ!……ん゛むっ、ん゛っ!…ふっ、ん゛ン゛~~……ッ!!」
「……っはあっ、…出すぞっ、……貴様の雄の子種だっ。一滴も零さずっ、受け止めろよ…っ!」
「──……ッッ、」
ばちゅんっ!ばちゅんっ!ばちゅんっ!!じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ!!
ビュルルッ!!ビューーッ!!ドピュッ!ドピュッ!!
もう何度目か分からない目を剥く程の絶頂が、グレイの身体をビックンビックンと激しく痙攣させる。しかしそのビクつきすら抑え込んでガンガンとグレイの奥へ腰を打ち付けたレオは、グレイの身体ごと抱き込んだ格好で熱い奔流をグレイの中に注ぎ込んだ。
腰同士の汗ばんだ肌が、ぐっ、ぐっ、とより奥を目指すように、そして誘うようにお互い押し付け合って隙間なく密着する。精液を1滴もこぼすまいとするその本能的な動きは酷く理に適っていて、そして同時に互いの快感を最大限に高めてくれるものだった。
レオから向けられる肉食獣らしい獰猛な視線は、まだ激しい欲と共にグレイの肉体を炙る。
「……はっ、まだまだ、孕むには足りないぞ…っ。グレイ」
「ぁ゛っ、…ひっ…ぐ、ぅうう…っ!」
あれだけあり得ないと拒絶していたその言葉さえ、今や興奮を高める材料になっていた。
ぁ…、どうしよ…、本当に…っ、絵の中ならほんとにっ…、
怒張によって蓋をされ、奥に溜まっている子種を意識して、はふぅ…っ、と熱く蕩けた吐息を漏らすグレイ。快感に悩ましく歪められた表情と、ぐねぐねと淫らに中の精液をかき混ぜ男根を刺激し続けるそれに煽られたレオが、「クソ…ッ!」と苛立ったように律動を速め出したところで、
「グレ…っ!?おっ、お前またっ!!?」
「ぁっ、あ゛、せんっ、ぱいぃい゛~~…っ!!」
「あ?……何だ?」
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