Non Daily Life

プロローグ

俺が中学校を卒業したのは家の中でだった。
卒業後、俺の友達の虎久里 凛夜が卒業証書をわざわざ持ってきてくれた。
「今日さ、卒業式があったんだ、みんなお前のこと来なくて寂しがってたぜ。」
「............................あのさ。」
「なんだ？卒業式の内容が知りたいか？よっしゃ！！まずな、校長が何故か急にカツラのこと話し始めてこれは地毛です。だってさ！その続きもあってさ、保健室のまちこ先生、あの人実は校長先生とヤッ」
「帰ってくれないか？」
冷徹な言葉がでてきた、はっきり言って卒業式がどうだのこうだのどうでも...........まぁ最後の言葉だけは興味を持たないこともないがはやくまた一人になりたかった、俺に関わるだけでそいつらは不幸になってしまう、必ずそうなるからだ。なのにあいつだけは欠かさず俺のとこに毎日きた、あんな最悪な事件が起こってから2年たってもだ。こいつは本当に良い奴で俺の親友だ、だからこそ俺に関わって欲しくなかった。あいつのようにまた最悪の事件が起こりかねないかららだ。
「.....お前さ、俺に関わると不幸になるだけだからくるな！！ とか思ってるだろ？」 
「.........驚いた」
「いや、全然驚いてねぇだろ」
笑いながら虎久里はそういったが本当に俺は驚いた、自分の本心が見透かされたのが初めてだったからだ。続けて虎久里はこう言った
「あのさ、あの事件はお前のせいではないっ！俺が保証する、あの野郎共がお前に抱いた復讐心っーの？それがあいつを...」
「その先からは言うな！！」
「いや、言わせてもらう。」
「っつ！お前いい加減にし」
「黙って聞け！！」
鼓膜が破れそうなくらいの大声で俺にそう言った、初めてこんな真剣な顔の虎久里を見た、その勢いに飲まれ俺は何も口にすることはできずあいつの話に耳を傾けた。
「あいつは今も意識不明の状態のままだ！それだけは変わらねぇ。」
その言葉を聞いた途端、俺は泣きそうになった顔を俯けにした。そしてあの事件、俺の過去についてまでも思い出していた。