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始まりの街
一夜が明けて
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ーーーーーチュンチュンーーーーー
どこからか鳥の鳴き声が聞こえてくる。
将樹はその鳴き声で目が覚める。
「…やっぱり夢じゃなかったんだね…」
将樹は少し期待していた、昨日の出来事が実は夢であったのではないかと、しかしその出来事は決して夢では無かった。
少し気持ちが落ち込んでしまう。
「はぁ…」
ため息がこぼれてしまった時だった、テントの外から声がした。
「将樹!起きたか!!まってたぜ~♪朝食用の魚獲れたぞー!早く出てこいよ!」
それはそれは大変温度差のある元気な声だった、勿論その声の主はピスケだ。
将樹はその声に、両手で自身の頬をパシンと叩いて、気持ちを切り替え、テントから出た。
テントから出ると、これまた不思議な光景が広がっていた。
辺りは物凄く明るいが、遠くの空は暗く、星が輝いている。
明るいのは周りの木々の葉が昨夜とは違い、まるでライトの様に光っていたから。
そして、昨日は暗くて気が付かなかったが、遠くに見える〝果てしなく大きくて背の高い木〟が周りの木々と同様に輝いていた。
現世で言う、太陽の役割をその大きな木が担っていた。
夜と朝と昼が1つに混ざった様な、そんな光景であった。
「不思議な感覚だな…」
「将樹おはよう!!早速朝食にしよーぜ!!」
将樹の感動はピスケの声によって掻き消される。
「ピスケ…おはよう、そうだね朝食にしようか。」
将樹は苦笑いをしながらピスケに挨拶をし、朝食の準備をした。
昨夜とは違い、手際よく朝食の準備が出来た。
「ところで将樹、どうするよ?…うまうま。」
魚を頬張りながらピスケが将樹に尋ねた。
「そうだね、考えなきゃだね…ちょっと待ってて。」
将樹は魚を食べながらそう答え、地図をタップして開く。
地図には様々な大陸名が表示される、将樹のいる現在地は赤い点で表示されていた。
さらに大陸名をタップすると拡大され、細かく地名や街名が表示されていく。
「今僕たちがいるこの森を抜けると〝ネカル〟って言う街があるみたい、とりあえず情報が欲しいから、まずはそのネカルへ行こう!」
将樹は地図を見ながらピスケにそう言うと、なぜかワクワクしていた。
「よーし!!そうと決まればさっさと飯食って出発しようぜ!」
ピスケはそう言うと、先程の倍速で魚を食べ始めた、将樹もそんなピスケにつられて、急いで朝食を済ませる。
「ゲフッ…ふぅー食った食った!よしエネルギーは満タンだぜ!!」
お腹をポンポンとヒレで叩きながらピスケは満足気に言った。
「よし、それじゃ早速出発しようか!頑張るぞー!」
将樹はそう言って立ち上がり、歩き始めた。
どこからか鳥の鳴き声が聞こえてくる。
将樹はその鳴き声で目が覚める。
「…やっぱり夢じゃなかったんだね…」
将樹は少し期待していた、昨日の出来事が実は夢であったのではないかと、しかしその出来事は決して夢では無かった。
少し気持ちが落ち込んでしまう。
「はぁ…」
ため息がこぼれてしまった時だった、テントの外から声がした。
「将樹!起きたか!!まってたぜ~♪朝食用の魚獲れたぞー!早く出てこいよ!」
それはそれは大変温度差のある元気な声だった、勿論その声の主はピスケだ。
将樹はその声に、両手で自身の頬をパシンと叩いて、気持ちを切り替え、テントから出た。
テントから出ると、これまた不思議な光景が広がっていた。
辺りは物凄く明るいが、遠くの空は暗く、星が輝いている。
明るいのは周りの木々の葉が昨夜とは違い、まるでライトの様に光っていたから。
そして、昨日は暗くて気が付かなかったが、遠くに見える〝果てしなく大きくて背の高い木〟が周りの木々と同様に輝いていた。
現世で言う、太陽の役割をその大きな木が担っていた。
夜と朝と昼が1つに混ざった様な、そんな光景であった。
「不思議な感覚だな…」
「将樹おはよう!!早速朝食にしよーぜ!!」
将樹の感動はピスケの声によって掻き消される。
「ピスケ…おはよう、そうだね朝食にしようか。」
将樹は苦笑いをしながらピスケに挨拶をし、朝食の準備をした。
昨夜とは違い、手際よく朝食の準備が出来た。
「ところで将樹、どうするよ?…うまうま。」
魚を頬張りながらピスケが将樹に尋ねた。
「そうだね、考えなきゃだね…ちょっと待ってて。」
将樹は魚を食べながらそう答え、地図をタップして開く。
地図には様々な大陸名が表示される、将樹のいる現在地は赤い点で表示されていた。
さらに大陸名をタップすると拡大され、細かく地名や街名が表示されていく。
「今僕たちがいるこの森を抜けると〝ネカル〟って言う街があるみたい、とりあえず情報が欲しいから、まずはそのネカルへ行こう!」
将樹は地図を見ながらピスケにそう言うと、なぜかワクワクしていた。
「よーし!!そうと決まればさっさと飯食って出発しようぜ!」
ピスケはそう言うと、先程の倍速で魚を食べ始めた、将樹もそんなピスケにつられて、急いで朝食を済ませる。
「ゲフッ…ふぅー食った食った!よしエネルギーは満タンだぜ!!」
お腹をポンポンとヒレで叩きながらピスケは満足気に言った。
「よし、それじゃ早速出発しようか!頑張るぞー!」
将樹はそう言って立ち上がり、歩き始めた。
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