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土竜現る
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邪竜ヴァリトラの魔石のオークションを冒険者ギルドのゴランに託した翌日の朝に、エルフの里のアニエス族長からレンヌに連絡が来た。
「レンヌ様、お会いしとうございます」
甘い声で囁くように言うアニエスの声に、レンヌは飲みかけのコーヒーを零しそうになった。
「アニエス!」
レンヌが言うより早く通信機の向こうでイネス戦士長の声が響く。
「ふざけている場合じゃないのよ」
「あら、ふざけて無いわよ。会う必要があるのは本当なんですもの」
「それも、そうだが。言い方が」
イネスの言葉を打ち切るようにレンヌは聞く。
「いったい、何があったと言うんだ。会いたい理由を聞かせてくれ」
「申し訳ない、レンヌ殿。実はドラゴンが苦情を言いに来た」
「はあ?」
レンヌは思いっきり首を傾げた。
『ドラゴンって何だよ。しかも、苦情を言いに来たって、どういう意味だよ』
レンヌには、全然状況が掴めなかった。
「もっと詳しく教えてくれ」
「先ほど、白壁山脈のアースドラゴンが迷いの森に側に来て、私たちに呼びかけました」
「白壁山脈の二つの山を吹き飛ばした者を知っているはずだ。ここに連れて参れ」
「そこで戦士長のイネスがすぐにアースドラゴンに会いました」
「後は私が。レンヌ殿、イネスです。そこから先は私が説明します」
アースドラゴンは白壁山脈の中腹に住む土竜です。先日のスタンピードには加わっていません。通常は山を降りて来ることは無いのですが、先日の一件で二体のアースドラゴンが山と一緒に消滅してしまったそうです。それで白壁山脈のアースドラゴンの族長が謝罪と賠償を求めて山を降りて来たのです。
「あちゃあ、それは間違いなく俺のせいだ。わかった、すぐに行くから」
「お願いします、レンヌ殿。流石にアースドラゴンは強すぎて私達にはどうする事もできません」
「うん、迷惑をかけて済まない。すぐに対処するよ。ところで、ドラゴンは人族の言葉を理解できるのか?」
「その点は大丈夫です。竜族は何万年も生きるので、知力が物凄く高いのです。長く生きている竜はほとんどの言語を理解しています」
「わかった。教えてくれてありがとう」
レンヌは飛空艇に乗ってエルフの里に向かった。土竜はすぐに分かった。迷いの森の側にある更地に、小さな山が見えたからだ。
レンヌはアースドラゴンから少し離れた場所に飛空艇を降ろした。そこから徒歩でアースドラゴンの前に行く。
「アースドラゴンさん、私の言葉が分かりますか?」
「言葉はわかるが、お前は誰だ?」
「貴方がお探しの山を消滅させた者です。レンヌと申します」
「お前がそうなのか」
「事情はエルフ族から聞きました。それで、謝罪のために伺ったのです」
アースドラゴンは面食らった。実は、アースドラゴンは来たくなかった。山を消滅させるような者と争う気はないのだ。万が一にも相手を怒らせた自分も消滅させられると思っていた。
だが、白壁山脈に住むアースドラゴン一族の長として今回の事は放置していい問題ではない。一族のものからも言われているので、長としての面目もある。だから、できれば来たくなかったが、イヤイヤ来たのである。
「すぐに謝罪にくるとは、なかなか殊勝な心がけである」
アースドラゴンは悟られぬように出来るだけ威厳を保って語った。
「いえ、お仲間を殺めたことは事実なので、謝罪に来るのは当然の行為です。謝っても済む事では有りませんが、どうか許していただけませんか? ドラゴン族に対する賠償の仕方を知らないので、良ければ教えてください」
「うむ、いち早く謝罪に来たことは大いに評価する。殊勝な心がけに免じてお主の謝罪を受け入れる。さて、賠償の件だが、失われた二つの魂は還らぬゆえ新たな魂を構築しなければならぬ」
「魂を構築するのですか?」
「そうだ。竜族の魂は多大な魔力の結晶なのだ。本来なら死した竜族の魂を素に新たな魂を構築するのだが、消滅したゆえに出来ぬ話になった」
「そうすると、魂を構築するだけの魔力の素があればいいのですね?」
『アルテミス1』
アルテミス1はすぐに理解した。
『艦長、すぐに送ります』
「そうだ。長く生きた竜の魂は巨大になるので幾つかに分けて、小さき魂を構築するのだ」
一分後にレンヌたちの頭上に小型輸送船が現れた。輸送船はアースドラゴンの前に着陸し、中から魔石を載せた運搬台が出てくる。
「これを賠償としたいのですが、いかがでしょうか?」
「これは、また大物だな」
「邪竜ヴァリトラの魔石です。先日、攻撃を受けたので討伐しました」
「邪竜ヴァリトラを倒したというのか?」
恐ろしい奴だ、とアースドラゴンは思った。邪竜ヴァリトラは同じ土竜族に連なるが、太古に闇堕ちした一族で暴虐の限りをする土竜族の鼻つまみだった。しかし、その力は強大でアースドラゴンの族長と雖も苦戦は必至だった。
「うむ、それなら充分に値する。賠償として受け取るとしよう」
そのあと、アースドラゴンはヴァリトラの魔石を長い舌で巻き取ると飲み込んだ。
「それでは、これでお許し頂けるのですね?」
「うぬ、我はアースドラゴン一族の長として、レンヌの謝罪と賠償を受け入れる」
「ありがとうございます」
レンヌは深々と頭を下げた。
「それでは。我は忙しいゆえ、これで帰るぞ」
レンヌの気が変わらないうちに、早々に引き上げたいとアースドラゴンは思った。
「はい、承知いたしました」
アースドラゴンの体が光ると突然、地面に大きな穴が空いた。レンヌが驚いているとアルテミス1が言う。
『魔法で穴を空けているのです』
『なるほど』
レンヌは納得した。
『艦長、ゴラン様に連絡をしてください』
『あ、そうか』
レンヌは通信機を取り出した。
「レンヌか?」
「ギルマス、忙しいので用件だけ言います。お願いしていた魔石のオークションの件をキャンセルさせてください」
「おい、お前。まさか国に頼むつもりじゃ?」
「いえ、違います。明日にでも、そちらに行って詳しい説明をします」
「わかった。必ず来いよ」
通信を切ったレンヌに、アニエスが話かける。
「レンヌ様、せっかく近くにいらしたので里にお寄りください」
成り行きを見に来ていたアニエスに勧められて、レンヌはエルフの里に寄ることにした。 アニエスたちを飛空艇に誘い、そのまま里に飛ぶ。瞬く間に里の広場に移動して着陸する。広場を大勢のエルフが取り囲んでいた。
飛空艇を降りたレンヌの顔を優しい風が撫でる。木々が、ざわめいていた。珍しくエルフの里に強い風が吹いているようだ。前を歩くアニエスのミニスカートが揺れている。スカートからチラチラと覗く白い太腿が目に付く。心臓の鼓動が少しやかましい。
いつもの様にアニエスの家の方に向かっているのだが、どういう訳かレンヌの後ろから大勢のエルフが付いてくる。
「アニエス、なんか後ろが凄いことになっているのだが」
「レンヌ様、お許しください。以前、お持ち頂いたケーキの美味しさをイネスが部下に喋ってしまったのです」
後ろから大勢の声が唱和する
「レンヌ様! 私たちにもケーキをお恵みください」
レンヌは立ち止まり、アルテミス1に確認した。
『アルテミス1。百人はいそうだが、大丈夫か?』
『艦長、何の問題もありません。しかし、百人分だと焼き上げるまでに時間がかかります』
アルテミス1の確認を取ったレンヌは、後ろ向いて皆に伝える。
「分かった、みんなの分も用意する。ただし、焼き上がるまで時間がかかるぞ。いいか?」
「もちろん、構いませんわ。ケーキのために待つ時間は、楽しみのひとつですもの」
なぜか、隣にいるアニエスが返事をする。その顔はすでに蕩けている。イネスがアニエスの肩を軽く叩く。
「はっ! 失礼しました。レンヌ様、今日は人数が多いので別の場所にご案内します」
広場から離れた場所に大きな建物があった。それは、木の上ではなく地面に建っていた。
「デカイな!」
「これは、雨天時に一族の宴をする時に使う場所です。今日は強い風が吹いているので、屋内にしました。万が一にも、ケーキに砂が入ったら悲しいですから」
「レンヌ様、お会いしとうございます」
甘い声で囁くように言うアニエスの声に、レンヌは飲みかけのコーヒーを零しそうになった。
「アニエス!」
レンヌが言うより早く通信機の向こうでイネス戦士長の声が響く。
「ふざけている場合じゃないのよ」
「あら、ふざけて無いわよ。会う必要があるのは本当なんですもの」
「それも、そうだが。言い方が」
イネスの言葉を打ち切るようにレンヌは聞く。
「いったい、何があったと言うんだ。会いたい理由を聞かせてくれ」
「申し訳ない、レンヌ殿。実はドラゴンが苦情を言いに来た」
「はあ?」
レンヌは思いっきり首を傾げた。
『ドラゴンって何だよ。しかも、苦情を言いに来たって、どういう意味だよ』
レンヌには、全然状況が掴めなかった。
「もっと詳しく教えてくれ」
「先ほど、白壁山脈のアースドラゴンが迷いの森に側に来て、私たちに呼びかけました」
「白壁山脈の二つの山を吹き飛ばした者を知っているはずだ。ここに連れて参れ」
「そこで戦士長のイネスがすぐにアースドラゴンに会いました」
「後は私が。レンヌ殿、イネスです。そこから先は私が説明します」
アースドラゴンは白壁山脈の中腹に住む土竜です。先日のスタンピードには加わっていません。通常は山を降りて来ることは無いのですが、先日の一件で二体のアースドラゴンが山と一緒に消滅してしまったそうです。それで白壁山脈のアースドラゴンの族長が謝罪と賠償を求めて山を降りて来たのです。
「あちゃあ、それは間違いなく俺のせいだ。わかった、すぐに行くから」
「お願いします、レンヌ殿。流石にアースドラゴンは強すぎて私達にはどうする事もできません」
「うん、迷惑をかけて済まない。すぐに対処するよ。ところで、ドラゴンは人族の言葉を理解できるのか?」
「その点は大丈夫です。竜族は何万年も生きるので、知力が物凄く高いのです。長く生きている竜はほとんどの言語を理解しています」
「わかった。教えてくれてありがとう」
レンヌは飛空艇に乗ってエルフの里に向かった。土竜はすぐに分かった。迷いの森の側にある更地に、小さな山が見えたからだ。
レンヌはアースドラゴンから少し離れた場所に飛空艇を降ろした。そこから徒歩でアースドラゴンの前に行く。
「アースドラゴンさん、私の言葉が分かりますか?」
「言葉はわかるが、お前は誰だ?」
「貴方がお探しの山を消滅させた者です。レンヌと申します」
「お前がそうなのか」
「事情はエルフ族から聞きました。それで、謝罪のために伺ったのです」
アースドラゴンは面食らった。実は、アースドラゴンは来たくなかった。山を消滅させるような者と争う気はないのだ。万が一にも相手を怒らせた自分も消滅させられると思っていた。
だが、白壁山脈に住むアースドラゴン一族の長として今回の事は放置していい問題ではない。一族のものからも言われているので、長としての面目もある。だから、できれば来たくなかったが、イヤイヤ来たのである。
「すぐに謝罪にくるとは、なかなか殊勝な心がけである」
アースドラゴンは悟られぬように出来るだけ威厳を保って語った。
「いえ、お仲間を殺めたことは事実なので、謝罪に来るのは当然の行為です。謝っても済む事では有りませんが、どうか許していただけませんか? ドラゴン族に対する賠償の仕方を知らないので、良ければ教えてください」
「うむ、いち早く謝罪に来たことは大いに評価する。殊勝な心がけに免じてお主の謝罪を受け入れる。さて、賠償の件だが、失われた二つの魂は還らぬゆえ新たな魂を構築しなければならぬ」
「魂を構築するのですか?」
「そうだ。竜族の魂は多大な魔力の結晶なのだ。本来なら死した竜族の魂を素に新たな魂を構築するのだが、消滅したゆえに出来ぬ話になった」
「そうすると、魂を構築するだけの魔力の素があればいいのですね?」
『アルテミス1』
アルテミス1はすぐに理解した。
『艦長、すぐに送ります』
「そうだ。長く生きた竜の魂は巨大になるので幾つかに分けて、小さき魂を構築するのだ」
一分後にレンヌたちの頭上に小型輸送船が現れた。輸送船はアースドラゴンの前に着陸し、中から魔石を載せた運搬台が出てくる。
「これを賠償としたいのですが、いかがでしょうか?」
「これは、また大物だな」
「邪竜ヴァリトラの魔石です。先日、攻撃を受けたので討伐しました」
「邪竜ヴァリトラを倒したというのか?」
恐ろしい奴だ、とアースドラゴンは思った。邪竜ヴァリトラは同じ土竜族に連なるが、太古に闇堕ちした一族で暴虐の限りをする土竜族の鼻つまみだった。しかし、その力は強大でアースドラゴンの族長と雖も苦戦は必至だった。
「うむ、それなら充分に値する。賠償として受け取るとしよう」
そのあと、アースドラゴンはヴァリトラの魔石を長い舌で巻き取ると飲み込んだ。
「それでは、これでお許し頂けるのですね?」
「うぬ、我はアースドラゴン一族の長として、レンヌの謝罪と賠償を受け入れる」
「ありがとうございます」
レンヌは深々と頭を下げた。
「それでは。我は忙しいゆえ、これで帰るぞ」
レンヌの気が変わらないうちに、早々に引き上げたいとアースドラゴンは思った。
「はい、承知いたしました」
アースドラゴンの体が光ると突然、地面に大きな穴が空いた。レンヌが驚いているとアルテミス1が言う。
『魔法で穴を空けているのです』
『なるほど』
レンヌは納得した。
『艦長、ゴラン様に連絡をしてください』
『あ、そうか』
レンヌは通信機を取り出した。
「レンヌか?」
「ギルマス、忙しいので用件だけ言います。お願いしていた魔石のオークションの件をキャンセルさせてください」
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いつもの様にアニエスの家の方に向かっているのだが、どういう訳かレンヌの後ろから大勢のエルフが付いてくる。
「アニエス、なんか後ろが凄いことになっているのだが」
「レンヌ様、お許しください。以前、お持ち頂いたケーキの美味しさをイネスが部下に喋ってしまったのです」
後ろから大勢の声が唱和する
「レンヌ様! 私たちにもケーキをお恵みください」
レンヌは立ち止まり、アルテミス1に確認した。
『アルテミス1。百人はいそうだが、大丈夫か?』
『艦長、何の問題もありません。しかし、百人分だと焼き上げるまでに時間がかかります』
アルテミス1の確認を取ったレンヌは、後ろ向いて皆に伝える。
「分かった、みんなの分も用意する。ただし、焼き上がるまで時間がかかるぞ。いいか?」
「もちろん、構いませんわ。ケーキのために待つ時間は、楽しみのひとつですもの」
なぜか、隣にいるアニエスが返事をする。その顔はすでに蕩けている。イネスがアニエスの肩を軽く叩く。
「はっ! 失礼しました。レンヌ様、今日は人数が多いので別の場所にご案内します」
広場から離れた場所に大きな建物があった。それは、木の上ではなく地面に建っていた。
「デカイな!」
「これは、雨天時に一族の宴をする時に使う場所です。今日は強い風が吹いているので、屋内にしました。万が一にも、ケーキに砂が入ったら悲しいですから」
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