player

田中ライコフ

文字の大きさ
上 下
22 / 45

快楽地獄1

しおりを挟む
「止めろ、動かすなっ……!」
「お前は奥のほうで感じていたみたいだが、男が一番感じるのは奥じゃない。もっと手前だ」
 キョウスケはローションを足しながら叶真の浅い部分を探るように指を動かす。ぐちょぐちょと秘所が鳴いているような音に、叶真は涙を滲ませながら顔を赤くした。
「うあっ……!」
 キョウスケの指が体内のある部分をこりこりと刺激した。そこから痺れるような快感が走り、叶真は身体を跳ねさせる。
「ここが前立腺だな。お前もタチだったなら触ったことはあるか。ここを刺激してやるとたまらなくなる」
 キョウスケは指の腹でそこを優しく撫で、ときにマッサージでもするように軽く押した。
「はっ、あ……やめっ……」
 奥で感じるのとは違う快感に、叶真の性器は熱を持ち、硬く勃ち上がっていく。だが聞いていたほど強い快感ではなかった。前立腺を刺激されれば立っていられないほどの快感があると言われていたが、この程度ならば耐えることが出来る。後ろだけでイってしまうこともないだろう。
 前立腺からもたらされる快感に身を強張らせて耐えていると、キョウスケはそろそろだな、と呟いた。一体なにがそろそろなのかと叶真が尋ねようとしたとき、信じられないほどの快楽が押し寄せてくる。
「あ、あああっ……」
「波が来たか? 気持ちいいだろう」
 キョウスケが何か言ったような気がしたが、叶真の耳にそれは入らなかった。
 指の動きは先程までと何も変わらないというのにそこからもたらされる快感は比ではない。快感に身体は跳ね、身体を支えている膝が震えた。
 快感に抗えず、耐えることも到底出来ない。叶真は与えられる快楽をただ受け入れるしかなかった。
「ひっ……ああっ、う……」
 目隠しをされているはずなのに徐々に目の前が明るく、白くなっていく。叶真は嫌だと駄々っ子のように首を何度も横に振るが、吐精とは違う絶頂が迫っているのが分かった。
「うあ……あああっ」
 叶真は身体を痙攣させながら初めて後ろだけの絶頂を迎えた。何度も身体をびくびくと痙攣させるが、溜まった熱が外に出て行くことがなく、またキョウスケも前立腺を刺激することを止めない。
「も、やめ……。イった、イったからっ!」
「あ? イったってお前、射精してないぞ? ああ、もしかしてメスイキしたのか」
 言いながらキョウスケはぐりぐりと中を刺激する。無限に湧き出る快感に叶真は額をシーツに擦りつけながら必死で耐えた。
 キョウスケに言われて叶真はようやく自分の中にくすぶるドロドロとした熱の正体に気が付く。精を放てていないのがその原因だった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

首輪をつけたら俺たちは

倉藤
BL
 家賃はいらない、その代わりペットになって欲しい。そう言って差し出された首輪を、林田蓮太郎は悩んだ末に受け取った。  貧乏大学生として日々アルバイトと節約にいそしむ林田。いつも懐は寂しく、将来への不安と絶望感が拭えない。そんなどん底の毎日を送っていたところに話しかけてきた謎の男、鬼崎亮平。男はルームシェアという形で林田に住む場所をタダで提供してくれるという。それだけならば良かったが、犬用の首輪をつけろと要求された。  林田は首輪をつけて共に暮らすことを決意する。そしてルームシェアがスタートするも、鬼崎は硬派で優しく、思っていたような展開にならない。手を出されないことに焦れた林田は自分から悪戯を仕掛けてしまった。しかしどんなに身体の距離縮めても、なぜか鬼崎の心はまだ遠くにある。———ねぇ、鬼崎さん。俺のことどう想ってるの? ◇自作の短編【ご主人様とルームシェア】を一人称表記に直して長編に書き換えたものです ◇変更点→後半部、攻めの設定等々 ◇R18シーン多めかと思われます ◇シリアス注意 他サイトにも掲載

【第1部完結】佐藤は汐見と〜7年越しの片想い拗らせリーマンラブ〜

有島
BL
◆社会人+ドシリアス+ヒューマンドラマなアラサー社会人同士のリアル現代ドラマ風BL(MensLove)  甘いハーフのような顔で社内1のナンバーワン営業の美形、佐藤甘冶(さとうかんじ/31)と、純国産和風塩顔の開発部に所属する汐見潮(しおみうしお/33)は同じ会社の異なる部署に在籍している。  ある時をきっかけに【佐藤=砂糖】と【汐見=塩】のコンビ名を頂き、仲の良い同僚として、親友として交流しているが、社内一の独身美形モテ男・佐藤は汐見に長く片想いをしていた。  しかし、その汐見が一昨年、結婚してしまう。  佐藤は断ち切れない想いを胸に秘めたまま、ただの同僚として汐見と一緒にいられる道を選んだが、その矢先、汐見の妻に絡んだとある事件が起きて…… ※諸々は『表紙+注意書き』をご覧ください<(_ _)>

「…俺の大好きな恋人が、最近クラスメイトの一人とすげぇ仲が良いんだけど…」『クラスメイトシリーズ番外編1』

そらも
BL
こちらの作品は『「??…クラスメイトのイケメンが、何故かオレの部活のジャージでオナニーしてるんだが…???」』のサッカー部万年補欠の地味メン藤枝いつぐ(ふじえだいつぐ)くんと、彼に何故かゾッコンな学年一の不良系イケメン矢代疾風(やしろはやて)くんが無事にくっつきめでたく恋人同士になったその後のなぜなにスクールラブ話になります♪ タイトル通り、ラブラブなはずの大好きないつぐくんと最近仲が良い人がいて、疾風くんが一人(遼太郎くんともっちーを巻き込んで)やきもきするお話です。 ※ R-18エロもので、♡(ハート)喘ぎ満載です。ですがエッチシーンは最後らへんまでないので、どうかご了承くださいませ。 ※ 素敵な表紙は、pixiv小説用フリー素材にて、『やまなし』様からお借りしました。ありがとうございます!(ちなみに表紙には『地味メンくんとイケメンくんのあれこれ、1』と書いてあります♪) ※ 2020/03/29 無事、番外編完結いたしました! ここまで長々とお付き合いくださり本当に感謝感謝であります♪

無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子
BL
Dom/subユニバース ★が多くなるほどえろ重視の作品になっていきます。 ぼちぼち更新

蜘蛛の糸の雫

ha-na-ko
BL
◆R-18 ショタエロです。注意必要。SM表現、鬼畜表現有り。 苦手な方は逃げてください。   「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」スピンオフ作品 上記作品の中の登場人物、谷垣隼人の父、谷垣弘和とその秘書手島友哉の過去のお話しになります。 ----------------------------------- 時代は1987年 バブルの真っ只中。 僕は手島友哉(てしまともや)。 10歳。 大金持ちの家の使用人の息子だ。 住み込みで働く父さんと義母さん。 ある日、お屋敷でのパーティーで皆から注目されている青年を見た。 スラッと足が長く、端正な顔立ちは絵本に出てくる王子様のようだった。 沢山の女性に囲まれて、とても楽しそう。 僕は思わず使用人用の宅舎から抜け出し、中庭の植え込みの茂みに隠れた。 姿が見えなくなった王子様。 植え込みから顔をだした僕は、誰かに羽交い締めにされた。 これが運命の出会いとも知らずに……。 ※このお話の中ではハッピーエンドとはなりません。 (あくまでもスピンオフなので「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」の作品の中でとなります。) ※青少年に対する性的虐待表現などが含まれます。その行為を推奨するものでは一切ございません。 ※こちらの作品、わたくしのただの妄想のはけ口です。 ……ので稚拙な文章で表現も上手くありません。 話も辻褄が合わなかったり誤字脱字もあるかもしれません。 苦情などは一切お受けいたしませんのでご了承ください。 表紙絵は南ひろむさんに描いていただきました♪

格好いいおじさんと可愛い甥っ子

あるのーる
BL
眉目秀麗、成績優秀、おまけに優しく性格もいい。そんな学校でも人気者の宮代奏多には秘密がある。それは叔父である幸哉と肉体関係があるということ。 自ら望んで調教された奏多は、今日も幸哉と変態プレイに興じるのであった。 ・・・・・ 小説家の叔父×高校生の甥のBLです。調教済みで、元々は甥が叔父に手を出した形です。 焦らし責め、映画館での声我慢、ペットプレイなどがあります。(pixiv再掲)

手作りが食べられない男の子の話

こじらせた処女
BL
昔料理に媚薬を仕込まれ犯された経験から、コンビニ弁当などの封のしてあるご飯しか食べられなくなった高校生の話

爽やか優等生の生徒会長は全校生徒の中出しオナホール

おさかな
BL
とある男子高校の生徒会長、南陽己(みなみはるき)は爽やかで柔和な顔立ちの美少年生徒会長だが、校内では特注のエロ制服を身に纏う全校生徒のためのオナホールだった。

処理中です...