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序章I
『好感度鑑定魔法』を極めます。
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ネタ魔法と馬鹿にされたある魔法がある。
その魔法は、人の好感度を測るだけのただのネタ魔法だ。
そして、この魔法の最大の欠点がありそれは、魔力の減りが早いことだ。
こんなことから、まず使うものがいない。
いたとしても周りから馬鹿にされるだけだ。
その魔法の名前は"好感度鑑定"。
■■■
剣も魔法もあるこの世界では、8歳になると魔術師さんから魔法をひとつ習うことができる。
その魔法は、どれも通常覚える魔法より遥かに強い。
ある者は超回復。ある者は連続斬り………。
その中でも不人気かつ、これでしか覚えることのできない魔法"好感度鑑定"。
誰も使っているところを見たことがない。
いつの日か本当にネタ魔法なのか? という疑問が僕の中にできてしまった。
そして、今日という日が来る日まで考えた結果。
僕自身がその魔法がネタと言われるほど弱いのか? 確かめることにした。
僕は、階段を一段一段降りてお父さんとお母さんのいるリビングへ向かう。
そして、リビングに着きドアを開ける。
リビングでは、最近ある人が作り出したテレビ? という魔道具のようなものから映し出される画面を両親は観ていたが、僕のことに気づいたらしく。
「おっ! 来たか、ギル!」「ギルちゃん!」
この2人は、僕のお父さんとお母さんだ。
お父さんは、僕と同じ真っ黒い髪だ。顎髭が濃い。
お母さんは、ブルーの髪に透き通るほどの美しい肌をしていて、地元ではかなり有名な人だ。
こうやって見ると僕って、父親譲りなんだな……。
ちなみに、ギルとはギル・アラウンドこそ僕の名前だ。
「やはり、魔法は俺と同じ剣術系のだよな?」
お父さんは僕の顔に近づく。
ち、近い……。
「いいえ、私と同じ杖を使った魔法よね?」
お母さんはお父さんの顔をどかして、僕の顔に近づく。
またしても、近い……。
僕の両親はどちらとも名の知れた、化け物だ。何が化け物かと言うと……。
お父さんは、昔は聖騎士長としてこの国を守ってきた1人だ。
そして、お母さんは昔天才の魔法使いと呼ばれたかなりの実力者だ。
「お母さん……お父さん……僕は……」
「「うんうん」」
両親はとても胸を弾ませている。それもそうだな。
まぁ、多分両親の考えとは、100パー僕の考えは違うけど。
「好感度鑑定魔法を覚えようと思う……」
「「ええええええええええええええええええええ!!」」と、両親は声を合わせて大声で叫ぶ。
無理もない。だって、ネタ魔法だもん……。
そして、とても申し訳ない。
なら、やるなって思うだろ? それは、無理だ。
どうしても僕は確かめてみたい。
「ギルちゃん……? 本気なのよね?」
僕は、首をコクッと縦に振る。
「ホントのホントなんだな………?」
「もちろんです。僕は、なぜネタ魔法と呼ばれるのかこの手で確かめたいんです」
お父さんは、笑いだす。
そして、そのまま僕の頭をよしよしと撫で撫でする。
一瞬降りかかる手は、殴りにきていると思ってしまった。
「そーかそーか、やっぱりギルは、俺の息子だ! お前は、昔から少し普通の子と違ってたけどここまで違うとわな!! この歳の子は、そんなこと考えないで俺と母さんみたいに攻撃系の魔法を伝授するもんだしな」
「そうね。でもギルちゃん。どうせ、覚えるならその魔法を使って強くなるのよ」
両親からの返事は、予想外だった。てっきり反対されるものだと思っていた。
「わかってるさ。僕がこのネタ魔法と呼ばれる魔法を、最強の魔法と言わせて見せるよ」
そうだ、僕はこの魔法を使ってこの魔法を最強と言わせて見せる。僕のわがままに反対しない両親の為にも。
「よし、じゃぁ魔術師のところに行くか!」
「うん。じゃぁ、お母さん。行ってくるね」と、僕は笑顔で言う。
家を出ると、お父さんが僕を馬に乗せてその後にお父さんが、僕を支えるように乗る。
「よし、魔術師は家の近くだと…………」
お父さんは、一度地図を見た後「10分ぐらいのところだな。じゃぁ、行くか」
その魔法は、人の好感度を測るだけのただのネタ魔法だ。
そして、この魔法の最大の欠点がありそれは、魔力の減りが早いことだ。
こんなことから、まず使うものがいない。
いたとしても周りから馬鹿にされるだけだ。
その魔法の名前は"好感度鑑定"。
■■■
剣も魔法もあるこの世界では、8歳になると魔術師さんから魔法をひとつ習うことができる。
その魔法は、どれも通常覚える魔法より遥かに強い。
ある者は超回復。ある者は連続斬り………。
その中でも不人気かつ、これでしか覚えることのできない魔法"好感度鑑定"。
誰も使っているところを見たことがない。
いつの日か本当にネタ魔法なのか? という疑問が僕の中にできてしまった。
そして、今日という日が来る日まで考えた結果。
僕自身がその魔法がネタと言われるほど弱いのか? 確かめることにした。
僕は、階段を一段一段降りてお父さんとお母さんのいるリビングへ向かう。
そして、リビングに着きドアを開ける。
リビングでは、最近ある人が作り出したテレビ? という魔道具のようなものから映し出される画面を両親は観ていたが、僕のことに気づいたらしく。
「おっ! 来たか、ギル!」「ギルちゃん!」
この2人は、僕のお父さんとお母さんだ。
お父さんは、僕と同じ真っ黒い髪だ。顎髭が濃い。
お母さんは、ブルーの髪に透き通るほどの美しい肌をしていて、地元ではかなり有名な人だ。
こうやって見ると僕って、父親譲りなんだな……。
ちなみに、ギルとはギル・アラウンドこそ僕の名前だ。
「やはり、魔法は俺と同じ剣術系のだよな?」
お父さんは僕の顔に近づく。
ち、近い……。
「いいえ、私と同じ杖を使った魔法よね?」
お母さんはお父さんの顔をどかして、僕の顔に近づく。
またしても、近い……。
僕の両親はどちらとも名の知れた、化け物だ。何が化け物かと言うと……。
お父さんは、昔は聖騎士長としてこの国を守ってきた1人だ。
そして、お母さんは昔天才の魔法使いと呼ばれたかなりの実力者だ。
「お母さん……お父さん……僕は……」
「「うんうん」」
両親はとても胸を弾ませている。それもそうだな。
まぁ、多分両親の考えとは、100パー僕の考えは違うけど。
「好感度鑑定魔法を覚えようと思う……」
「「ええええええええええええええええええええ!!」」と、両親は声を合わせて大声で叫ぶ。
無理もない。だって、ネタ魔法だもん……。
そして、とても申し訳ない。
なら、やるなって思うだろ? それは、無理だ。
どうしても僕は確かめてみたい。
「ギルちゃん……? 本気なのよね?」
僕は、首をコクッと縦に振る。
「ホントのホントなんだな………?」
「もちろんです。僕は、なぜネタ魔法と呼ばれるのかこの手で確かめたいんです」
お父さんは、笑いだす。
そして、そのまま僕の頭をよしよしと撫で撫でする。
一瞬降りかかる手は、殴りにきていると思ってしまった。
「そーかそーか、やっぱりギルは、俺の息子だ! お前は、昔から少し普通の子と違ってたけどここまで違うとわな!! この歳の子は、そんなこと考えないで俺と母さんみたいに攻撃系の魔法を伝授するもんだしな」
「そうね。でもギルちゃん。どうせ、覚えるならその魔法を使って強くなるのよ」
両親からの返事は、予想外だった。てっきり反対されるものだと思っていた。
「わかってるさ。僕がこのネタ魔法と呼ばれる魔法を、最強の魔法と言わせて見せるよ」
そうだ、僕はこの魔法を使ってこの魔法を最強と言わせて見せる。僕のわがままに反対しない両親の為にも。
「よし、じゃぁ魔術師のところに行くか!」
「うん。じゃぁ、お母さん。行ってくるね」と、僕は笑顔で言う。
家を出ると、お父さんが僕を馬に乗せてその後にお父さんが、僕を支えるように乗る。
「よし、魔術師は家の近くだと…………」
お父さんは、一度地図を見た後「10分ぐらいのところだな。じゃぁ、行くか」
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