ひどい境遇にあっている私を助ける為に未来から娘と息子がやってきたようです

透けてるブランディシュカ

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08 幸せな生活

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 王子と一緒に新しい国に向かった私は、そこで離ればなれになっていた母親と合流した。

 聞くと、未来の孫が助けてくれたらしいとか。

 けれど手紙を残して、気が付いたらいなくなっていたという。

 手紙の内容は、これから起こる大まかな歴史についてかかれていた。
 その中には、王子の国の行く末にかかわる情報もある。
 この情報があれば、王子は楽に国を統治できるだろう。

 私は、これから生まれてくる娘と息子に深く感謝した。

 それからは、穏やかな生活が続いた。

 私のいた故郷の国は、敵国に滅ぼされてしまっていた。

 故郷の国の内部は荒れているらしい。

 王族たちは、戦争に負けた後で処刑されてしまったようだ。

 逃げ伸びた一族の数名が、周辺の国に助けを求めたらしいけれど、つっぱねられたり、送り返されたりしているとも聞いた。

 しかし私達には関係ない。

 私達はもう、彼等の国の人間ではない。
 別の国のお姫様なのだから。

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