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07 王子
しおりを挟む数日経った後、厳重な装備に身を包んだ兵士達がこの家にやってきた。
緊張してしまうが、その兵士は私の国の者でも、敵国の者でもなかった。
その兵士は、遠くにある小さな国の人間だった。
国の紋章を、鎧に刻んでいたのが証拠だ。
どうして、と思って成り行きを見守っていたら、意外な事実が判明。
私を助けれくれた男性は、どうやら一つの国をおさめる王子だったらしい。
けれど、命を狙われていたため、遠くに逃れて一時的に身を隠していたらしい。
しかし、故郷で犯人が捕まったので、戻る事ができるようになったのだとか。
兵士達にかしずかれる彼は、私に手を差し出して、一緒にこないかと聞いた。
私には、国に戻るという選択肢もあった。
けれど、私の居場所はおそらくないない。
だから、私は彼についていく事にした。
私は全ての事情を話し、子供達の事も話した。
しかし、つい最近まで周囲にいた子供達はどれだけ探しても見つからなかった。
置き手紙が残されていたのみだった。
もしかしたら、未来に帰ったのかもしれない。
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