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02 敵国の中で
しおりを挟む私のいる国は他国と戦争をしている。
この国も危なくなってきたので、私達は外国に逃げる事になった。
けれど、そこで私達は騙されてしまったのだ。
戦争をしている敵国の真っただ中に置き去りにされてしまった。
少ないお付きの人達と共に国に戻ろうとする者の、途中で兵士に発見されてしまう。
混乱の中で、母親と離ればなれになった私は、敵国の人達に見つからないようにする必要があった。
私の国と敵国の人は、容易に見分けがつく。
髪の色が違うからだ。
だから髪の色を隠すように頭巾をかぶって、移動した。
スパイが敵国に潜入する時は、髪色を染めて対処するのだけど、私の手にそんなものがあるはずもない。
絶体絶命の窮地に陥ってしまった。
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