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05 青の世界の物語(青磁)
しおりを挟む青磁は深海の世界で暮らす青年だ。
同じ世界で過ごす竜の言葉を翻訳しながら、人と竜の架け橋を構築している。
青磁たちが生きている世界は、放っておくとどんどん深海に沈んでいってしまう。
だから竜たちの力を借りて支えてもらわなければならなかった。
借りがあるものの、人は竜と対等でいられた。
竜が望む光というエネルギーを、与えることができたからだ。
しかしある時、竜は人の上であると主張した。
竜は人を、脅して光を作らせることができるからだ、と言う。
しかし人は竜を脅せない。
その後、竜たちは、人を支配するようになってしまう。
青磁は精一杯言葉を尽くして、彼等と対等であろうとした。
しかし竜たちは会話すら拒絶したので、何も語れなかった。
言葉が一つもないなら、何もできない。
今まで誰かの役に立っていると思っていた青磁は絶望し、暗い深海の底に身を投げた。
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