ザ・ライト文芸(女性向け) 短編まとめ場所

透けてるブランディシュカ

文字の大きさ
上 下
29 / 49

〇29 抗えぬ運命 道

しおりを挟む



 私は決められた道を歩かなければならない。

 この道を歩く事は、私の意志ではないというのに。

 選択肢はたくさんあったのに、どうしてよりによってこの道だったの?

 他の道が良かった。
 他の可能性が良かった。

 けれどもう、遅すぎた。

 自由な未来があったのは、全ては選択をするまでの話。

 歩くと決めてしまったなら、もう遅い。

 私は目の前にある道をただ進む事しかできなかった。

 曲がり角があれは強制的に曲がらされる。
 そういうルール。
 必ず曲がらなくちゃいけないの。

 もうこれで何度目?

 私は真っすぐな生き方をしたい。
 ただ前を見て、目の前にある道の通りに進みたかっただけなのに。

 それすらも許されないの?

 こんなの間違ってる。
 こんな運命は。

「あっ、なっちゃんはBについたんだね」
「よっちゃんはCだって」
「あみだくじって、最後にどこにつくか分からないからドキドキするよね」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

好きな人がいるならちゃんと言ってよ

しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

古い方 児童書・童話ジャンル(男の子向け) 短編まとめ場所「削除予」

透けてるブランディシュカ
児童書・童話
児童書やら童話やらをまとめておく場所。(※重複投稿)たまにこれが正解ですよ、みたいな顔して結末が描かれていますが、そういう時ほどよく注意して、ほどよく読んで、足元に落とし穴があったりしないか気を付けて。誰かの正解や、誰かの正義が、あなたの正解と正義であるとは限らない。

処理中です...