上 下
2 / 2

大地の魔女と暴食R5

しおりを挟む



 大地の魔女は魔法をつかう。

 ぐんぐん、ぐんぐん。

 作物が育つ。

 枯れた土地にも、実りが増える。

 いままで、ずっと。

 食べるものに困っていた人々は、笑顔になった。

 だから、

 大地の魔女はまたぐんぐん、ぐんぐん。

 魔法を使って、作物を育てる。

 しかし便利な力には呪いがつきもの。

 暴食という呪いが発生してしまい。

 便利になった分だけ人間たちは苦しんでしまった。

 魔女はしかし、呪いを理解できないから。

「どうしてそんなに、みんなこまったかおをしているの?」

 まだまだ、ぐんぐん。

 いつまでも作物を育て続けた。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

タロウのひまわり

光野朝風
児童書・童話
捨て犬のタロウは人間不信で憎しみにも近い感情を抱きやさぐれていました。 ある日誰も信用していなかったタロウの前にタロウを受け入れてくれる存在が現れます。 タロウはやがて受け入れてくれた存在に恩返しをするため懸命な行動に出ます。 出会いと別れ、そして自己犠牲のものがたり。

猫のバブーシュカ~しましましっぽ彗星の夜に~

catpaw
児童書・童話
猫の女の子バブーシュカは自然豊かなセント・ポピー村にあるタンジェリン夫妻の家で幸せに暮らしていました。しかしある事から、自分は夫妻にもう必要とされてないのだと思い、家出を決意します。家に閉じ込められたバブーシュカは彗星に願いをかけて家から飛び出しましたが、思わぬ世界へと迷い込みます。服を着て後ろ足で立って歩き、まるで人間のように暮らす猫たち。人間は見当たりません。王族・貴族・平民。猫が身分階級を持つ社会に突然放り込まれ、『おまえは何者だ』と問われるバブーシュカ。--バブーシュカの波乱に満ちた物語が始まります。

雲のトイレ

すずもと
児童書・童話
「ねえママ、なんで雨が降るの?」 スズちゃんはまだ3歳。なんで雨が降るのか知りません。

ためいきのしずく

絵南 玲子
児童書・童話
美しい景色を眺めながら過ごした、見はらしが丘での静かな暮らし。「私」はそれに飽き足らず、もっと自由に生きたいと願った。そして、念願の翼を得たものの、空の上の暮らしは、ままならなかった。次に生まれ変わった時、今度こそ願いは叶ったはずだったのだが、「私」の心は……。

【完結】北の森の魔女

カムナ リオ
児童書・童話
とある小さな王国の北には、魔女が棲むとされている森があった。 国民は魔女を恐れ、森に近づくことは王により禁止されている。 しかしある時その国の王子が、その北の森で迷い、行方不明になってしまう。 王子の身を案じた王は、禁を解き、王子の捜索を命じるがーー

こちら御神楽学園心霊部!

緒方あきら
児童書・童話
取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。 灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。 それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。 。 部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。 前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。 通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。 どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。 封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。 決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。 事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。 ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。 都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。 延々と名前を問う不気味な声【名前】。 10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。 

マサオの三輪車

よん
児童書・童話
Angel meets Boy. ゾゾとマサオと……もう一人の物語。

菊池兄弟のいそがしい一年 ―妖怪退治、はじめました!―

阿々井 青和
児童書・童話
明日誕生日を迎える菊池和真(きくちかずま)は学校の帰り道に口さけ女に襲われた。 絶体絶命と思われたその時、颯兄こと兄の颯真(そうま)が助けに入り、どうにかピンチを乗り切った。 が、そこで知らされる菊池家の稼業の話。 しゃべるキツネのぬいぐるみに、妖怪を呼べる巻物、さらに都市伝説とバトルって何!? 本が好き以外は至って平凡な小学二年生の和真は、どんどん非現実な世界へと足を踏みこんで行くことになり……? これは小さな町を舞台に兄弟が繰り広げる、現代の妖怪退治の記録である。

処理中です...