駄目な大人と非優等生 ログ兼小説

第四章

35 二つの組織

　俺達は今、二つの勢力に負われている。

　一つはフェイトのいる非道な組織。
　理由は、フェイトのした悪事の露見の防止だろう。

　もう一つは王宮の兵士達。
　ステラを捨てたその連中達は、大きくなったフェイトの組織に対抗する為に、弱みを握ろうとステラを確保して利用しようとしているのだ。

　もちろんどちらに捕まるのも御免だった。

　どこまでも逃げ続けるしかない。

　誰もいないあるかどうかも分からあに安息の地を求めて。
　たとえ、その先にあるのが、ただ地の果てでも、地獄の果てであったとしても。

　ステラを守りながら、ステラを利用してきた男のフリをしながら。

　いつまでも、いつか全てが終わるその日まで。