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真広はまだ肌寒い春の道を帰った。
車もあるし免許も持っているがガソリン代がもったいないから自転車に乗っている。
行きは下り坂なので十分もすればスーパーに辿り着くが、帰りは上り坂なので十五分以上かかった。
疲れていた真広は坂の下で自転車から降り、ゆっくりと押しながら歩いてく。涼しかったはずなのに汗が滲み、息が少し上がってくる。
あともう少しで家だという時、電話の音が聞こえた。携帯やスマホではない、家の固定電話だ。
まさかと思った真広が音に集中すると電話は我が家で鳴っていた。真広は疲れながらも走り出し、鍵を開けて家に入ると受話器を持ち上げた。
「はい」と言ってから息が上がって続きが出ない。大きく息を吸うとようやく「鈴原です」と続けた。
返ってきたのは聞き覚えのある男の声だった。
「真広君? 伸行だけど。分かる?」
伸行は母の弟だった。
「ああ、はい。ご無沙汰してます。いや、この前葬式で会いましたね」
「うん。それでさ。いきなりで悪いんだけど、うちで預かってる子がいるんだよ」
「はあ」
そう言いながら真広は火葬場で見た帽子の子を思いだした。
伸行は言った。
「ちょっと用事があってね。二、三日その子を預かってほしいんだ」
「え? 預かる? うちでですか?」
真広は聞き間違いだと思って目を見開いた。
「そう。姉さんの部屋が空いただろ? 二、三日でいいからさ。と言うより、もうそっちに向かってるんだ」
突然の提案に真広は益々混乱する。
「その子がですか? ここに?」
「そう。もうそろそろ駅に着くはずだ。六時って言ってたから迎えに行ってくれ」
「いや、ちょっと待ってください。せめて妹と相談しないと」
「大丈夫だって。女は子供を可愛がるもんだから。じゃあ。頼んだ」
そこで通話は切れた。真広は受話器を見つめて固まった。
なにが起こったのか分からない。理解が追いついた時にはとんでもないことに巻き込まれたと嘆いた。
伸行は女は子供を可愛がると言っていたが、真理恵はそういうタイプじゃない。むしろ子供を嫌っているように見えた。近所の子が通りで遊んでいるとうるさがっている。
なによりこの家に子供がやってくるなんて。この古びた家に子供が。
「大変なことになった……」
受話器を置くと真広は右往左往した。
(そうだ。まず真理恵に言っておかないと……)
真広は服についていたポケットを全て叩き、そして鞄の中からスマホを取りだした。
真理恵に電話しようと思ったが手が止まる。まだ仕事中かもしれない。残業が多い仕事だから邪魔をしてはいけない。
しかしこの問題は真広一人では対処しきれそうになかった。
誰かに助けてもらいたいが母のこともありこの家に近所付き合いはなかった。母のことを周りに知られてはならない。そんな雰囲気が鈴原家にはあったからだ。
家族のことは家族で解決しなければならない。誰かが具体的に言ったわけではないが、常にそんな空気があった。だから真広が自分の時間を削って母の世話をしていた。
だからなにか問題があった時でも助けてくれる人はいない。
真広があたふたしている内に時計は六時を指していた。
真広は慌てて外に飛び出し、自転車を押して気付いた。迎えに行くのだから車で行かないといけない。
真広は自転車を置いて家に戻ると鍵を取りだしてガレージに向かった。母の介護のために中古で買ったアルトに乗り込み、細い道にゆっくりと出て、坂を下っていった。
車はもういらないと売るつもりだったが、こういう時にはあってよかったと真広は思っていた。
駅までは車で数分ほど。ホームと改札だけのなにもない駅だ。周りに食事するところもなければ買い物するのも小さな売店しかない。その売店もすぐ閉まった。
普段駅に行かない真広は着いて懐かしさを感じた。端に桜の木が一本だけ植えられており、それが花を咲かせている。高校生の時は毎年この桜を見上げて電車を待っていた。
車を適当なところに駐めたが子供らしき人影はない。真広は改札で駅員に尋ねた。
「あの、子供が待ってませんでしたか?」
「ああ。それなら中のベンチに座ってましたよ」
駅員は真広を中に入れてくれた。ホームに出るとベンチに子供が座っている。その後ろには桜が咲き誇り、まるで一枚の絵のようだった。
その子供は野球帽を被り、大きめのパーカーと短パンを着ていた。雨でもないのに長靴を履き、足をぶらぶらさせながら桜を見上げている。
男の子にしては小柄だったが不安そうな雰囲気がないからか大人びて見える。
真広はゆっくりと近づいたがなんと声をかけたらいいか悩んだ。子供と接したことはほとんどない。店に子供連れは多いが、わざわざ子供と話したりはしない。
手を上げたり下げたりしていると子供が振り返った。ぱっちりとした大きな目に真広が映る。
真広は見つめられてドキリとした。この子供の目にはありのままの世界が映っている気がした。
「ああ、うん。おじさんから聞いたよ。一人でこんなとこまで大変だったね。えっと」
「コハク」
小白ははっきりと名乗った。
「コハク……君か……。その、行こうか……」
小白は頷くとそばにあった大きなリュックを担いだ。
「持とうか?」
「いい。持つとこ壊れてるから」
小白はそう言うと真広を追い抜いて改札に向かった。後ろから見るとたしかにリュックのてっぺんについている持ち手がちぎれていた。
真広は変わった子だなと思いながらも後ろについて行き、改札から出ると車に向かった。
小白を助手席に乗せると古いアルトはゆっくりと走り出した。
真広は沈黙を気まずく思い、とりあえず口を開いた。
「どれくらいかかったかな?」
「二時間くらい」
「それは大変だったね。乗り換えは難しくなかった?」
「駅の人に聞いた」
「えらいなあ。僕はそういうことが苦手だった。でも妹は聞けたからいつも後ろにいたよ」
それについて小白の反応はなかった。どうやら聞いたことにだけ答えるらしい。
「なにか、その、聞きたいことはあるかな?」
小白は沈黙した。真広もこれ以上話しかけるのはよくないと思い黙っている。
車はゆっくりと坂を上り、家が見えてきた。小白は古い町並をじっと見ていた。
真広は車を駐車場に駐めて、外に出ると家に鍵をかけてないことに気付いた。ドアノブを回すと案の定かかってない。
真広は苦笑しながら小白を中に招待した。
「さあ。入って。古いし汚いけど。なに、三日の我慢だ」
小白は周りを見回してから「おじゃまします」と言って中に入った。
居間の座布団の上でちょこんと座る小白を残し、真広はキッチンでお菓子を探した。だが普段二人とも甘い物は食べないのでなにもない。
真理恵が趣味で作るパンの材料はたくさんあるが子供が喜びそうなものはなかった。
真広はコップに麦茶を入れて戻ってくる。
「悪いけど甘いものがなくてね。妹に買ってくるよう連絡しておくよ」
小白は透明なコップを見つめて、それを両手で取るとちびちびと飲んだ。
喉を潤すと小白は掃き出し窓から狭い庭を眺めた。真広もすることがなく、同じ方向をぼんやりと眺めていた。
すると小白が唐突に言った。
「おじさん」
おじさんと言われ、真広はそれが自分のことなのか一瞬分からなかった。だが自分が既に三十五歳だと気づき、答えた。
「なにかな?」
「どうやったらねこになれるの?」
真広は聞き間違いかと思った。だがどう考えても小白はねこと言った気がした。
「ねこ? ねこって言った?」
小白はこくんと頷いた。ねこと言ったらしい。つまり、ねこになるにはどうすればいいか真広は聞かれているそうだ。
「そうだな……」
真広は考えた。人はねこになんてなれないと夢を壊すようなことは言えない。
「ねこに聞くしかないかもしれないな」
「わかった」
わかったのかと真広は驚いた。
「あとで聞く」とも小白は言い、真広は益々目を丸くする。
(最近の子はねこになりたいのか……)
真広は困惑していたが、少しすると納得した。自分も昔はとんでもないものに憧れていた気がする。それこそウルトラマンや仮面ライダーになりたかった。
ねこもそれらと大して変わらない。むしろきちんと存在するのだから現実的だ。
真広はそう思った。
車もあるし免許も持っているがガソリン代がもったいないから自転車に乗っている。
行きは下り坂なので十分もすればスーパーに辿り着くが、帰りは上り坂なので十五分以上かかった。
疲れていた真広は坂の下で自転車から降り、ゆっくりと押しながら歩いてく。涼しかったはずなのに汗が滲み、息が少し上がってくる。
あともう少しで家だという時、電話の音が聞こえた。携帯やスマホではない、家の固定電話だ。
まさかと思った真広が音に集中すると電話は我が家で鳴っていた。真広は疲れながらも走り出し、鍵を開けて家に入ると受話器を持ち上げた。
「はい」と言ってから息が上がって続きが出ない。大きく息を吸うとようやく「鈴原です」と続けた。
返ってきたのは聞き覚えのある男の声だった。
「真広君? 伸行だけど。分かる?」
伸行は母の弟だった。
「ああ、はい。ご無沙汰してます。いや、この前葬式で会いましたね」
「うん。それでさ。いきなりで悪いんだけど、うちで預かってる子がいるんだよ」
「はあ」
そう言いながら真広は火葬場で見た帽子の子を思いだした。
伸行は言った。
「ちょっと用事があってね。二、三日その子を預かってほしいんだ」
「え? 預かる? うちでですか?」
真広は聞き間違いだと思って目を見開いた。
「そう。姉さんの部屋が空いただろ? 二、三日でいいからさ。と言うより、もうそっちに向かってるんだ」
突然の提案に真広は益々混乱する。
「その子がですか? ここに?」
「そう。もうそろそろ駅に着くはずだ。六時って言ってたから迎えに行ってくれ」
「いや、ちょっと待ってください。せめて妹と相談しないと」
「大丈夫だって。女は子供を可愛がるもんだから。じゃあ。頼んだ」
そこで通話は切れた。真広は受話器を見つめて固まった。
なにが起こったのか分からない。理解が追いついた時にはとんでもないことに巻き込まれたと嘆いた。
伸行は女は子供を可愛がると言っていたが、真理恵はそういうタイプじゃない。むしろ子供を嫌っているように見えた。近所の子が通りで遊んでいるとうるさがっている。
なによりこの家に子供がやってくるなんて。この古びた家に子供が。
「大変なことになった……」
受話器を置くと真広は右往左往した。
(そうだ。まず真理恵に言っておかないと……)
真広は服についていたポケットを全て叩き、そして鞄の中からスマホを取りだした。
真理恵に電話しようと思ったが手が止まる。まだ仕事中かもしれない。残業が多い仕事だから邪魔をしてはいけない。
しかしこの問題は真広一人では対処しきれそうになかった。
誰かに助けてもらいたいが母のこともありこの家に近所付き合いはなかった。母のことを周りに知られてはならない。そんな雰囲気が鈴原家にはあったからだ。
家族のことは家族で解決しなければならない。誰かが具体的に言ったわけではないが、常にそんな空気があった。だから真広が自分の時間を削って母の世話をしていた。
だからなにか問題があった時でも助けてくれる人はいない。
真広があたふたしている内に時計は六時を指していた。
真広は慌てて外に飛び出し、自転車を押して気付いた。迎えに行くのだから車で行かないといけない。
真広は自転車を置いて家に戻ると鍵を取りだしてガレージに向かった。母の介護のために中古で買ったアルトに乗り込み、細い道にゆっくりと出て、坂を下っていった。
車はもういらないと売るつもりだったが、こういう時にはあってよかったと真広は思っていた。
駅までは車で数分ほど。ホームと改札だけのなにもない駅だ。周りに食事するところもなければ買い物するのも小さな売店しかない。その売店もすぐ閉まった。
普段駅に行かない真広は着いて懐かしさを感じた。端に桜の木が一本だけ植えられており、それが花を咲かせている。高校生の時は毎年この桜を見上げて電車を待っていた。
車を適当なところに駐めたが子供らしき人影はない。真広は改札で駅員に尋ねた。
「あの、子供が待ってませんでしたか?」
「ああ。それなら中のベンチに座ってましたよ」
駅員は真広を中に入れてくれた。ホームに出るとベンチに子供が座っている。その後ろには桜が咲き誇り、まるで一枚の絵のようだった。
その子供は野球帽を被り、大きめのパーカーと短パンを着ていた。雨でもないのに長靴を履き、足をぶらぶらさせながら桜を見上げている。
男の子にしては小柄だったが不安そうな雰囲気がないからか大人びて見える。
真広はゆっくりと近づいたがなんと声をかけたらいいか悩んだ。子供と接したことはほとんどない。店に子供連れは多いが、わざわざ子供と話したりはしない。
手を上げたり下げたりしていると子供が振り返った。ぱっちりとした大きな目に真広が映る。
真広は見つめられてドキリとした。この子供の目にはありのままの世界が映っている気がした。
「ああ、うん。おじさんから聞いたよ。一人でこんなとこまで大変だったね。えっと」
「コハク」
小白ははっきりと名乗った。
「コハク……君か……。その、行こうか……」
小白は頷くとそばにあった大きなリュックを担いだ。
「持とうか?」
「いい。持つとこ壊れてるから」
小白はそう言うと真広を追い抜いて改札に向かった。後ろから見るとたしかにリュックのてっぺんについている持ち手がちぎれていた。
真広は変わった子だなと思いながらも後ろについて行き、改札から出ると車に向かった。
小白を助手席に乗せると古いアルトはゆっくりと走り出した。
真広は沈黙を気まずく思い、とりあえず口を開いた。
「どれくらいかかったかな?」
「二時間くらい」
「それは大変だったね。乗り換えは難しくなかった?」
「駅の人に聞いた」
「えらいなあ。僕はそういうことが苦手だった。でも妹は聞けたからいつも後ろにいたよ」
それについて小白の反応はなかった。どうやら聞いたことにだけ答えるらしい。
「なにか、その、聞きたいことはあるかな?」
小白は沈黙した。真広もこれ以上話しかけるのはよくないと思い黙っている。
車はゆっくりと坂を上り、家が見えてきた。小白は古い町並をじっと見ていた。
真広は車を駐車場に駐めて、外に出ると家に鍵をかけてないことに気付いた。ドアノブを回すと案の定かかってない。
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「さあ。入って。古いし汚いけど。なに、三日の我慢だ」
小白は周りを見回してから「おじゃまします」と言って中に入った。
居間の座布団の上でちょこんと座る小白を残し、真広はキッチンでお菓子を探した。だが普段二人とも甘い物は食べないのでなにもない。
真理恵が趣味で作るパンの材料はたくさんあるが子供が喜びそうなものはなかった。
真広はコップに麦茶を入れて戻ってくる。
「悪いけど甘いものがなくてね。妹に買ってくるよう連絡しておくよ」
小白は透明なコップを見つめて、それを両手で取るとちびちびと飲んだ。
喉を潤すと小白は掃き出し窓から狭い庭を眺めた。真広もすることがなく、同じ方向をぼんやりと眺めていた。
すると小白が唐突に言った。
「おじさん」
おじさんと言われ、真広はそれが自分のことなのか一瞬分からなかった。だが自分が既に三十五歳だと気づき、答えた。
「なにかな?」
「どうやったらねこになれるの?」
真広は聞き間違いかと思った。だがどう考えても小白はねこと言った気がした。
「ねこ? ねこって言った?」
小白はこくんと頷いた。ねこと言ったらしい。つまり、ねこになるにはどうすればいいか真広は聞かれているそうだ。
「そうだな……」
真広は考えた。人はねこになんてなれないと夢を壊すようなことは言えない。
「ねこに聞くしかないかもしれないな」
「わかった」
わかったのかと真広は驚いた。
「あとで聞く」とも小白は言い、真広は益々目を丸くする。
(最近の子はねこになりたいのか……)
真広は困惑していたが、少しすると納得した。自分も昔はとんでもないものに憧れていた気がする。それこそウルトラマンや仮面ライダーになりたかった。
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