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35.白の青年
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大きく振られた剣がクロスの髪の先を掠めた。
焦げたような匂いが鼻をつき、クロスは息を呑む。
追い詰められている、とクロスは感じていた。
傍から見れば互角に見えるだろう。
まるで舞うかのような攻防が繰り返される。
だが、クロスには相手が遊んでいることが分かっていた。
その気になれば隙なく攻撃ができるはずなのに、相手はわざと手を緩めている。しかも、その攻撃は剣によるもののみ。
魔法を使ってこないことを怪訝に思ったのは戦い始めてすぐだ。魔法を使うと聞き及んでいたというのに、相手は剣で斬り込んでくることしかしない。剣を振るう間は魔法に集中できない、ということだろうかとちらりと考えたが、見る限りどうもそうは見えなかった。第一その程度であれば長などという立場にはいないだろう。
となれば、理由はひとつしか思いつかない。
相手にとって、これは単なる遊びでしかないのだ。
腹の底から滾るような怒りがこみ上げてくる。
だが悔しさと怒りを糧に剣をふるっても、力量の差はどうにも埋められそうになかった。
なにより、必死なクロスに対し魔物のほうは口元に笑みすら浮かべている。こちらを値踏みするかのような冷静な視線。戦いの最中にあって、生かさず殺さずのギリギリの所で加減をしているのだ。
これではダメだ。
完全に相手に主導権を握られてしまっている。
このままでは、相手が決定的な攻撃をしてこなくともそう遠くないうちに力尽きてしまうだろう。
焦りを滲ませたクロスの手が、汗で滑る。
はっとしたときには剣が手から離れていた。慌てて取り直したものの、そこに生まれた隙はどうしようもなく。
迫る気配に腕を振り上げたが、僅かに間に合わない。
相手の繰り出した剣が、クロスの目の前。
背筋を走る戦慄に、死を覚悟した。
ガキン
見開いたクロスの眼前で、剣は動きを止めている。
剣とクロスの間には青い膜のようなものが揺らめき、それがどうやら攻撃を防いだらしかった。
クロスの背にどっと汗が噴き出す。
浅く呼吸を漏らして、目の前の魔物に視線を転じる。
相手は目を細めてクロスを見返し、ゆるく瞬いた。
「……さて、これはどういうことだ?」
溜息とともに紡がれた言葉は、クロスに向けられたものではなかった。
膜に阻まれた剣先を引き、軽く構えたまま視線だけを投げる。戦う二人を遠巻きに見守る、魔物たちの囲いの向こうを。
つられてそろりとクロスも目を向けた。
魔物たちの囲いの奥、そこに細身の姿が見える。
獣に近い形状の魔物ばかりといえども、その体躯は獅子などとは比べ物にならないほど大きいものが殆どだ。その中にあって、通常なら全く視界に入らない筈の華奢な姿は、それでもはっきりとクロスの目に飛び込んできた。
それも当然だ。
まるで今のクロスのように、その人影の周囲にぽかりと空間ができていた。
それが魔物たちが自ら開けた空間でないことは、よろめきながら立ちあがる魔物の姿からも想像がつく。
そんな魔物たちを無表情で一瞥し、人影は視線をこちらへと向けた。
白金の髪に青い双眸、端正な面立ち。
その容貌は一見少女と見まごうほどだが、簡素な旅装に包まれた体つきは男性のものだ。それでも周囲を魔物に囲まれているためか、華奢な印象は拭えない。
魔法石の嵌った剣を構えて佇む姿は、クロスにはどう見ても人間にしかみえなかった。
けれどこの場に人間がいるということが、クロスには理解できない。
ここは魔物の居城であり、人間は彼と共に侵入を果たした数名だけ。となればいかに人間にしかみえずとも、あの青年は人間ではないのかもしれない。クロスの目の前に居る、魔物のように。
「説明して貰おうか、勇者」
面白がる口調で魔物が問いかける。
唇を笑みの形に歪め、呼びかけるのはクロスではない。その視線の先には、白金の髪の青年がひとり。
まさか、とクロスの理性が怪訝な声を上げた。
閃いた予感に疑念を被せて否定する。けれど、クロスは似姿程度でしか彼の勇者を知らず、何よりその特徴がすべてを物語っている。
白金の髪と青い目、そして『勇者』の名を冠する者といえば、ひとりしか浮かばない。
五代目の勇者、スノウ・シュネー。
まさにこの城で戦死した筈の、稀代の勇者。
緊迫した空気の中に、徐々に動揺が広がる。
それはクロスの背後にいる兵士たちからだけではない。周りを取り囲む魔物側からもまた、漣のように動揺が広がっていく。
そんな周囲を眺めやって、青年は軽く肩を竦めて見せた。
「説明もなにも。俺が勇者を助けることに、理由なんて必要?」
わかってるでしょう、と冗談めかして応じる。
その言葉には緊張も恐怖も存在しなかった。それどころか、周りに広がる動揺にも全く頓着していないようだ。
青年が、上向けて構えていた剣を無造作に下ろす。同時にクロスの眼前で揺れていた青い膜が、大気に溶けるように消えた。
「なるほど。ようやくやる気になったか」
随分待ったぞ、と鋭い牙を覗かせ、魔物の長は獰猛な笑みを浮かべる。
途端に放たれた殺気は、先だってクロスに向けられたそれとは比べ物にならないものだった。
思わずクロスは息を呑む。
相手が本気ではなかったことを、嫌でも突きつけられる。
「そういうわけじゃないけど……一応ほら、これでも勇者だし」
向けられた殺気に怯むことなく、自らを勇者と公言した青年は笑う。殺気どころか、周りの注視や不穏な空気すら意に介していないようだ。
「知ってる顔が怪我するのは見たくないからね。それと、ご期待に添えずに申し訳ないけど、別にエルを倒しにきたわけじゃないよ」
そう、青年――スノウは、場違いなほど穏やかな口調で言った。
「ちょっと提案にきたんだよ。暫く戦闘を中止しない? って」
淡く色づいた唇が、散歩に行こうというような気安さで語る。笑みを深めて見遣る先は、クロスではなく魔物の長だ。
エル、と呼びかけられた魔物の長は眉を顰め、怪訝な声を上げる。
「中止?」
何を言っているんだ、といわんばかりの声音で問いかけられ、スノウは笑みを浮かべたまま答えた。
「少し厄介な問題が起きたんだ。とりあえず、ここはお互い剣を収めて話を聞いてほしいなって」
やんわりとした口調で、スノウが言う。
クロスは当惑した。話に聞いていたスノウ・シュネーと、目の前に現れた青年が結びつかない。
誰もが口を揃えて褒めたたえる稀代の勇者。その性格は勇猛果敢、人格、実力共に申し分のない青年だったはずだ。その彼が、穏やかに笑うこの青年なのか。
その姿に呆然としたのは、何もクロスだけではなかった。人間たちの多くはどう反応すればいいのかわからない様子で、複雑な表情に顔を歪めている。彼らの殆どがかつての勇者を知らないのだ。人物像は伝聞の域を出ておらず、実際との差異に戸惑っているようだった。また、生前の勇者をよく知るメリルやフレイにしても、衝撃が強すぎたのか凍りついたように立ち尽くすばかりである。
一方魔物の方にも動揺は広がっていた。どこからともなく勇者が現れれば、それも当然だろう。しかも敵対している相手に取るにしては、随分と物腰が柔らかい。
エルはそんな周囲を一瞥し、盛大にため息をついた。
「いいだろう。簡潔に用件を言え。わざわざ飛び込んできておいて、つまらんことだったら消し炭にするぞ」
気のない口調でそう応じると、エルはあっさりと剣の構えを解いた。
目の前に敵がいるとは思えない行動に、魔物の間から悲鳴のようなざわめきが起きる。
「エ、エル様!」
動揺も露に声を上げたのは、藍色の髪をした魔物だ。その姿は目と髪の色を除けば人と大差ない。メリルの報告にあった「人に似た魔物」とはこの相手か、とクロスは記憶の頁をめくる。
「騒ぐな」
大儀そうに応じたエルは、軽く身振りで周囲を鎮める。言え、と言わんばかりに顎でスノウを促した。
「ええとね、どう言ったものかな。少し前になるけど外に不審な魔物がいたんだ。東の……ちょうど裏側あたり?」
「……ああ」
スノウの言葉にエルは頷き、目の前のクロスを見遣る。その口元が再びゆるく弧を描いた。
「で? それだけか?」
驚く素振りもないエルに、スノウは首を傾げた。エルの目線を追って、得心したのか頷いて言を継ぐ。
「あともうひとつ。外が騒がしいんだけど」
「それはそうだろう。この状況が見えないか?」
「さすがに状況はわかってるつもりだけどね。でも、エルが戦ってるのは人間でしょう? 魔物とも戦ってるわけじゃあないよね?」
「……何?」
焦げたような匂いが鼻をつき、クロスは息を呑む。
追い詰められている、とクロスは感じていた。
傍から見れば互角に見えるだろう。
まるで舞うかのような攻防が繰り返される。
だが、クロスには相手が遊んでいることが分かっていた。
その気になれば隙なく攻撃ができるはずなのに、相手はわざと手を緩めている。しかも、その攻撃は剣によるもののみ。
魔法を使ってこないことを怪訝に思ったのは戦い始めてすぐだ。魔法を使うと聞き及んでいたというのに、相手は剣で斬り込んでくることしかしない。剣を振るう間は魔法に集中できない、ということだろうかとちらりと考えたが、見る限りどうもそうは見えなかった。第一その程度であれば長などという立場にはいないだろう。
となれば、理由はひとつしか思いつかない。
相手にとって、これは単なる遊びでしかないのだ。
腹の底から滾るような怒りがこみ上げてくる。
だが悔しさと怒りを糧に剣をふるっても、力量の差はどうにも埋められそうになかった。
なにより、必死なクロスに対し魔物のほうは口元に笑みすら浮かべている。こちらを値踏みするかのような冷静な視線。戦いの最中にあって、生かさず殺さずのギリギリの所で加減をしているのだ。
これではダメだ。
完全に相手に主導権を握られてしまっている。
このままでは、相手が決定的な攻撃をしてこなくともそう遠くないうちに力尽きてしまうだろう。
焦りを滲ませたクロスの手が、汗で滑る。
はっとしたときには剣が手から離れていた。慌てて取り直したものの、そこに生まれた隙はどうしようもなく。
迫る気配に腕を振り上げたが、僅かに間に合わない。
相手の繰り出した剣が、クロスの目の前。
背筋を走る戦慄に、死を覚悟した。
ガキン
見開いたクロスの眼前で、剣は動きを止めている。
剣とクロスの間には青い膜のようなものが揺らめき、それがどうやら攻撃を防いだらしかった。
クロスの背にどっと汗が噴き出す。
浅く呼吸を漏らして、目の前の魔物に視線を転じる。
相手は目を細めてクロスを見返し、ゆるく瞬いた。
「……さて、これはどういうことだ?」
溜息とともに紡がれた言葉は、クロスに向けられたものではなかった。
膜に阻まれた剣先を引き、軽く構えたまま視線だけを投げる。戦う二人を遠巻きに見守る、魔物たちの囲いの向こうを。
つられてそろりとクロスも目を向けた。
魔物たちの囲いの奥、そこに細身の姿が見える。
獣に近い形状の魔物ばかりといえども、その体躯は獅子などとは比べ物にならないほど大きいものが殆どだ。その中にあって、通常なら全く視界に入らない筈の華奢な姿は、それでもはっきりとクロスの目に飛び込んできた。
それも当然だ。
まるで今のクロスのように、その人影の周囲にぽかりと空間ができていた。
それが魔物たちが自ら開けた空間でないことは、よろめきながら立ちあがる魔物の姿からも想像がつく。
そんな魔物たちを無表情で一瞥し、人影は視線をこちらへと向けた。
白金の髪に青い双眸、端正な面立ち。
その容貌は一見少女と見まごうほどだが、簡素な旅装に包まれた体つきは男性のものだ。それでも周囲を魔物に囲まれているためか、華奢な印象は拭えない。
魔法石の嵌った剣を構えて佇む姿は、クロスにはどう見ても人間にしかみえなかった。
けれどこの場に人間がいるということが、クロスには理解できない。
ここは魔物の居城であり、人間は彼と共に侵入を果たした数名だけ。となればいかに人間にしかみえずとも、あの青年は人間ではないのかもしれない。クロスの目の前に居る、魔物のように。
「説明して貰おうか、勇者」
面白がる口調で魔物が問いかける。
唇を笑みの形に歪め、呼びかけるのはクロスではない。その視線の先には、白金の髪の青年がひとり。
まさか、とクロスの理性が怪訝な声を上げた。
閃いた予感に疑念を被せて否定する。けれど、クロスは似姿程度でしか彼の勇者を知らず、何よりその特徴がすべてを物語っている。
白金の髪と青い目、そして『勇者』の名を冠する者といえば、ひとりしか浮かばない。
五代目の勇者、スノウ・シュネー。
まさにこの城で戦死した筈の、稀代の勇者。
緊迫した空気の中に、徐々に動揺が広がる。
それはクロスの背後にいる兵士たちからだけではない。周りを取り囲む魔物側からもまた、漣のように動揺が広がっていく。
そんな周囲を眺めやって、青年は軽く肩を竦めて見せた。
「説明もなにも。俺が勇者を助けることに、理由なんて必要?」
わかってるでしょう、と冗談めかして応じる。
その言葉には緊張も恐怖も存在しなかった。それどころか、周りに広がる動揺にも全く頓着していないようだ。
青年が、上向けて構えていた剣を無造作に下ろす。同時にクロスの眼前で揺れていた青い膜が、大気に溶けるように消えた。
「なるほど。ようやくやる気になったか」
随分待ったぞ、と鋭い牙を覗かせ、魔物の長は獰猛な笑みを浮かべる。
途端に放たれた殺気は、先だってクロスに向けられたそれとは比べ物にならないものだった。
思わずクロスは息を呑む。
相手が本気ではなかったことを、嫌でも突きつけられる。
「そういうわけじゃないけど……一応ほら、これでも勇者だし」
向けられた殺気に怯むことなく、自らを勇者と公言した青年は笑う。殺気どころか、周りの注視や不穏な空気すら意に介していないようだ。
「知ってる顔が怪我するのは見たくないからね。それと、ご期待に添えずに申し訳ないけど、別にエルを倒しにきたわけじゃないよ」
そう、青年――スノウは、場違いなほど穏やかな口調で言った。
「ちょっと提案にきたんだよ。暫く戦闘を中止しない? って」
淡く色づいた唇が、散歩に行こうというような気安さで語る。笑みを深めて見遣る先は、クロスではなく魔物の長だ。
エル、と呼びかけられた魔物の長は眉を顰め、怪訝な声を上げる。
「中止?」
何を言っているんだ、といわんばかりの声音で問いかけられ、スノウは笑みを浮かべたまま答えた。
「少し厄介な問題が起きたんだ。とりあえず、ここはお互い剣を収めて話を聞いてほしいなって」
やんわりとした口調で、スノウが言う。
クロスは当惑した。話に聞いていたスノウ・シュネーと、目の前に現れた青年が結びつかない。
誰もが口を揃えて褒めたたえる稀代の勇者。その性格は勇猛果敢、人格、実力共に申し分のない青年だったはずだ。その彼が、穏やかに笑うこの青年なのか。
その姿に呆然としたのは、何もクロスだけではなかった。人間たちの多くはどう反応すればいいのかわからない様子で、複雑な表情に顔を歪めている。彼らの殆どがかつての勇者を知らないのだ。人物像は伝聞の域を出ておらず、実際との差異に戸惑っているようだった。また、生前の勇者をよく知るメリルやフレイにしても、衝撃が強すぎたのか凍りついたように立ち尽くすばかりである。
一方魔物の方にも動揺は広がっていた。どこからともなく勇者が現れれば、それも当然だろう。しかも敵対している相手に取るにしては、随分と物腰が柔らかい。
エルはそんな周囲を一瞥し、盛大にため息をついた。
「いいだろう。簡潔に用件を言え。わざわざ飛び込んできておいて、つまらんことだったら消し炭にするぞ」
気のない口調でそう応じると、エルはあっさりと剣の構えを解いた。
目の前に敵がいるとは思えない行動に、魔物の間から悲鳴のようなざわめきが起きる。
「エ、エル様!」
動揺も露に声を上げたのは、藍色の髪をした魔物だ。その姿は目と髪の色を除けば人と大差ない。メリルの報告にあった「人に似た魔物」とはこの相手か、とクロスは記憶の頁をめくる。
「騒ぐな」
大儀そうに応じたエルは、軽く身振りで周囲を鎮める。言え、と言わんばかりに顎でスノウを促した。
「ええとね、どう言ったものかな。少し前になるけど外に不審な魔物がいたんだ。東の……ちょうど裏側あたり?」
「……ああ」
スノウの言葉にエルは頷き、目の前のクロスを見遣る。その口元が再びゆるく弧を描いた。
「で? それだけか?」
驚く素振りもないエルに、スノウは首を傾げた。エルの目線を追って、得心したのか頷いて言を継ぐ。
「あともうひとつ。外が騒がしいんだけど」
「それはそうだろう。この状況が見えないか?」
「さすがに状況はわかってるつもりだけどね。でも、エルが戦ってるのは人間でしょう? 魔物とも戦ってるわけじゃあないよね?」
「……何?」
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