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第3章
マジックボックス
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最初に作った4つの小物入れは魔石が55日ほどで紫の色が薄くなった。果物を入れた小物入れはそのままにして、高級ポーションを入れた3つの小物入れは勿体ないのでククにお願いをして薄くなった魔石に魔力を注入してもらった。ククにお願いをしたのは、時の精霊と契約している魔力以外の魔力注入をしてどのくらいもつのか時間を測りたかったのだ。果物を入れた小物入れは、紫の色が透明になると中身の果物も当然劣化していった。
ククが注入した小物入れは、ククが注入してから34日目に色が薄くなった。またククに3つの注入をお願いをする。
これに誰でも魔力を注入したら永久に劣化しないのだろうか?すごくない?永久はいい過ぎだろうけど10年くらいもつだろうか?
もうひとつの果物を入れていた小物入れは、空の魔石にポポスの魔力を注入して貰う。そうするとまた紫の色になりまた劣化しない小物入れが復活した。付与が効いている。長く放置するとどうなるのだろう?付与が消えるのだろうか?永遠に付与は残らないよね?実験として今度はそこら辺にあるいらない木箱に付与してしばらく放置する。
ククには魔石が薄くなったらに魔力を注入してほしいと頼んだ。ククは3つの魔石に魔力を注入しても減りは感じないとのこと。小さな魔石なのでトイレの魔石と同じくらいの感じだと言った。
ククの魔力は平均より少ないくらいだ。ククの事ではないが貧しい人ほど魔力が少ないのがわかる。リリスはレイジュ様の能力を受け継いだ。最近では人の魔力が数値化して見えるようになっていた。魔力が少ない人は80ほど、一般で多い人は200いかないくらいだ。魔力に関しては男女関係ない。
ちなみにレイジュ様がよく言っていたグラスとは貴族がよく使うワイングラスのことだ。レイジュ様の泉の近くにある建物の中に朽ちたワイングラスがちらほらと落ちていた。
そして3回ほどククに魔力を入れてもらって中身を確認した。3種のポーションはキレイな色のまま保存されていた。
売り物になるかも…でも安くは売れない。紫の魔石は貴重なものだ。電池のようにすぐに買い換えられると思われても困る。1ヶ月ほどで消耗するので魔力を入れ忘れる人なんて多発するだろう。付与は少しの期間は消えないが、付与して放置していた木箱は空の魔石になって10日経つと付与が消えていた。この小さな魔石に魔力を落とすのもひと苦労なのに安く売り出したくはない。でもあんまり高いと普及しない。
リリスはポポスと話合いまずキキに使ってもらうことにした。アカデミーの教授たちにも使ってもらう。教授たちにはレンタルで安く貸し出す事にした。キキたち教授のOKサインが出れば、売ればよい。そしてアカデミーの半分ほどの教授たちがめずらしいそうにレンタルしてくれた。
▽
「キキ、どうかな?あのマジックボックス。便利?」
マジックバックにヒントを貰い「マジックボックス」と命名した。
「すごいわ、リリス。ポーションが劣化しないし、薬草を入れても新鮮のままよ。他の教授たちもとても便利だと言っているわ。ぜひ購入したいと言ってるわよ」
今では、全教授がレンタルしてくれている。
「よかった。改善するところがあるなら言ってね。それと売り出すならいくらがいいと思う?今はとりあえず錬金術師の人に売って高級ポーションを保存出来るようにしてもらえればいいから小さいボックスのみにしようと思っているのよ」
「…マジックボックスは素材も入れたいからもう少し大きくならない?あれの3倍くらいの物が理想ね。色々な薬草が入れられるわ。中身が見えた方がいいからガラスがいいわね」
リリスは出来上がった高級ポーションを入れる事しか考えていなかった為、素材の保存を忘れていた。リリスは素材の保存は自分で収納が出来るので不要な物には興味がなかった。
「そっか、素材の保存ね。そっちのほうがいいかぁ。ガラスね。ガラス工房って近くにあったかしら」
メモを取るリリス
「あと、値段はリリスの人力で作っているような物だから、そう安売りにするとリリスが倒れちゃうわよね…」
「ルトヤ」の小物入れは1銀貨1枚、10ベニーだ。
「う~ん、小さいマジックバックでも今のところ金貨3枚からよ。小さなボックスだしね…10銀貨5枚でどう?これより大きな物で金貨1枚。これなら手が出せない値段でもないわ。安くもないし」
このボックスは時間停止のみの特化型だ。
「キキが妥当だと思うならそうするわ」
リリスは最近では両親になんでも買って貰えるので相場がわからない。
「えっとリリス…お金は出すわ。もっと大きな物を作れない?」
「空の魔石を提示してくれれば作れるよ。でも持ち運びが不便よ」
「ああ、それはそうね。バックの方が便利はいいのよね」
「前に作ってもらったマジックバックを貸すわよ。まだなにも使ってないし、製作はキキだし。あれは容量もたくさんで時間停止だし。いつでも使っていいわよ」
「本当?ありがとう、レンタル代払うわね。それよりリリスは魔石に魔力を落とすのは大丈夫なの?」
「小さい魔石より大きな頑丈な魔石の方がやり易いし、溢れ出る魔力をほっとくのももったいないから平気よ」
「…う、うらやましいわ」
「だからレイジュ様に選ばれたのよ。ふふ」
ククが注入した小物入れは、ククが注入してから34日目に色が薄くなった。またククに3つの注入をお願いをする。
これに誰でも魔力を注入したら永久に劣化しないのだろうか?すごくない?永久はいい過ぎだろうけど10年くらいもつだろうか?
もうひとつの果物を入れていた小物入れは、空の魔石にポポスの魔力を注入して貰う。そうするとまた紫の色になりまた劣化しない小物入れが復活した。付与が効いている。長く放置するとどうなるのだろう?付与が消えるのだろうか?永遠に付与は残らないよね?実験として今度はそこら辺にあるいらない木箱に付与してしばらく放置する。
ククには魔石が薄くなったらに魔力を注入してほしいと頼んだ。ククは3つの魔石に魔力を注入しても減りは感じないとのこと。小さな魔石なのでトイレの魔石と同じくらいの感じだと言った。
ククの魔力は平均より少ないくらいだ。ククの事ではないが貧しい人ほど魔力が少ないのがわかる。リリスはレイジュ様の能力を受け継いだ。最近では人の魔力が数値化して見えるようになっていた。魔力が少ない人は80ほど、一般で多い人は200いかないくらいだ。魔力に関しては男女関係ない。
ちなみにレイジュ様がよく言っていたグラスとは貴族がよく使うワイングラスのことだ。レイジュ様の泉の近くにある建物の中に朽ちたワイングラスがちらほらと落ちていた。
そして3回ほどククに魔力を入れてもらって中身を確認した。3種のポーションはキレイな色のまま保存されていた。
売り物になるかも…でも安くは売れない。紫の魔石は貴重なものだ。電池のようにすぐに買い換えられると思われても困る。1ヶ月ほどで消耗するので魔力を入れ忘れる人なんて多発するだろう。付与は少しの期間は消えないが、付与して放置していた木箱は空の魔石になって10日経つと付与が消えていた。この小さな魔石に魔力を落とすのもひと苦労なのに安く売り出したくはない。でもあんまり高いと普及しない。
リリスはポポスと話合いまずキキに使ってもらうことにした。アカデミーの教授たちにも使ってもらう。教授たちにはレンタルで安く貸し出す事にした。キキたち教授のOKサインが出れば、売ればよい。そしてアカデミーの半分ほどの教授たちがめずらしいそうにレンタルしてくれた。
▽
「キキ、どうかな?あのマジックボックス。便利?」
マジックバックにヒントを貰い「マジックボックス」と命名した。
「すごいわ、リリス。ポーションが劣化しないし、薬草を入れても新鮮のままよ。他の教授たちもとても便利だと言っているわ。ぜひ購入したいと言ってるわよ」
今では、全教授がレンタルしてくれている。
「よかった。改善するところがあるなら言ってね。それと売り出すならいくらがいいと思う?今はとりあえず錬金術師の人に売って高級ポーションを保存出来るようにしてもらえればいいから小さいボックスのみにしようと思っているのよ」
「…マジックボックスは素材も入れたいからもう少し大きくならない?あれの3倍くらいの物が理想ね。色々な薬草が入れられるわ。中身が見えた方がいいからガラスがいいわね」
リリスは出来上がった高級ポーションを入れる事しか考えていなかった為、素材の保存を忘れていた。リリスは素材の保存は自分で収納が出来るので不要な物には興味がなかった。
「そっか、素材の保存ね。そっちのほうがいいかぁ。ガラスね。ガラス工房って近くにあったかしら」
メモを取るリリス
「あと、値段はリリスの人力で作っているような物だから、そう安売りにするとリリスが倒れちゃうわよね…」
「ルトヤ」の小物入れは1銀貨1枚、10ベニーだ。
「う~ん、小さいマジックバックでも今のところ金貨3枚からよ。小さなボックスだしね…10銀貨5枚でどう?これより大きな物で金貨1枚。これなら手が出せない値段でもないわ。安くもないし」
このボックスは時間停止のみの特化型だ。
「キキが妥当だと思うならそうするわ」
リリスは最近では両親になんでも買って貰えるので相場がわからない。
「えっとリリス…お金は出すわ。もっと大きな物を作れない?」
「空の魔石を提示してくれれば作れるよ。でも持ち運びが不便よ」
「ああ、それはそうね。バックの方が便利はいいのよね」
「前に作ってもらったマジックバックを貸すわよ。まだなにも使ってないし、製作はキキだし。あれは容量もたくさんで時間停止だし。いつでも使っていいわよ」
「本当?ありがとう、レンタル代払うわね。それよりリリスは魔石に魔力を落とすのは大丈夫なの?」
「小さい魔石より大きな頑丈な魔石の方がやり易いし、溢れ出る魔力をほっとくのももったいないから平気よ」
「…う、うらやましいわ」
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