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第2章
中間管理職
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明日バルが家に来る。新参の士爵家に公爵様が来るなどまずない。
「バルに会えるのか久しぶりだな」
とリリスは呑気に言っているが、邸内ではお出迎えの準備で大騒ぎだ。
リリスはワインレッドのドレスに髪をアップにして出迎えた。
久しぶりに会ったバルは高級そうなスーツに身を纏い背筋がピンと伸び、紫が混ざった銀髪をひとつ束ね威厳たっぷりに仕上がっていた。身長はリリスと同じくらいなので目と目が合う。なんか笑ってしまう。
「わぁ偉そうになったなぁ」
「偉いんだよ!」
2人の会話にキースやリエや使用人などはおっかなびっくりである。
お客様専用の応接間に移動をして話をする。
「連絡が遅くなってすまない。色々と根回しが必要だったのだ。この件はこの国だけの問題じゃないからな。各国の重鎮に伝えねばならなかった」
げへ~そんな大げさになっていたとな…
「しかも色々揉めた。なぜ、そんな重大なことをこの国がするのだとか、どこの誰にとも分からない輩に任せられないとか…」
はぁとバルはため息を吐く
「王族の誰かを伐る役を任せればいいのではと言うことで話が付いたのだ」
「そう…、で?グラス3杯以上の人っているの?」
「うっ」
バルはレイジュ様に自分はグラスで何杯か聞いている。
「…」
「私がレイジュ様の泉に連れていって王族の誰かが神木を伐るって言ってるの?」
「…そうだ」
「恥ずかしくないの?」
「ぬ…」
「自力でいけないくせに連れて行ってもらって伐るだけ伐ってじゃあまた連れて帰って…てダサくない?」
「リリス、やめなさい…」
リエが言う。でもやめろと本気では思っていないようだ。ちょっと笑っている。
「春になったらスパンと伐ってくるから、見届人はバルでさ。それでいいじゃん」
ソファーにもたれて腕組みをし、長いドレスで足を組むリリス
「それに私、知らない人を連れて転移なんてしないよ」
そっと、リエがリリスの足と手をもとに戻す。
「そ…だろうな」
「バルには色々とお願いして助けてもらったりして、それはありがたいと思うからバルを困らしたくはないけど、私に連れてってもらって本当にその王族は伐れるの?相手は精霊王だよ?しかも最近では私の魔力で結構生き返っているし」
「今も魔力を移しているのか?」
「最近は魔石に移してマジックバックに出来ないかキキにお願いしてるけど、最近まで移してた。レイジュ様は今はイケオジまで戻っているよ」
イケオジ、中年男性くらいだろうか
「ロゼ、…リリス…なら本当に伐れるのか?」
リリスの名で照れるバル
「今でもレイジュ様のとこに行って練習してる。お父さんにも見てもらってるしレイジュ様も大丈夫って言ってる」
「リリスの腕は私が補償します。真剣にやれば私も敵わないかもしれません」
キースが説明をする。
「名を明かせと言ってくるのだ」
「私の?」
「そうだ」
「なんで?」
「祭り上げたいんだろう」
「お断りだ」
「だろうな」
ふぅと、バルはだらりとソファーに身体を預ける。
「なんとかしよう」
「悪いなバル」
「本当だよ。気苦労ばかっかりだ!」
「大変だな、中間管理職は」
「うるさい!」
バルはキレイに結ってあった髪をバリバリと掻いた。
「そうだ、婚約したんでしょ。おめでとう」
リリスが今思い出しましたという言い方をした。
「ああ、ありがとう。俺もやっとこれで一人前だよ」
「そう…」
バルは顔に出やすいのにまったくの無表情で礼を言う。こういう時ってあせったりどもったりするもんじゃないのかい!
通常運転だな。やはり貴族、私の事など屁とも思ってないのだろうね。
フン!
バルはリリスに現状を報告をするとドルフェス家のランチも断り城に戻った。
バルは城の長い廊下をひとり歩く。本来ならたくさんの護衛、配下など連れて歩ける身分なのだが内密に事を運んでいる。リリスのことが他の貴族に知れる恐れがあるため会いにも行けなかった。
俺も久しぶりにレイジュ様の温泉に入りたいものだ。
久しぶりに会ったロゼ、リリスは美しい娘になっていた。この1年であんなに変わるものか…両親を両手に、はべらせなんとも幸せそうであった。キレイな銀髪をアップにし、ワインレッドのドレスも似合っていた。性格は相変わらずではあったが…
婚約者か、やっと結婚が出来ると喜んだがほとんど会えない。この件が落ち着くまで結婚も出来ないだろうな。どんな顔をしていたっけ…
婚姻は貴族にとって大事な事柄の一つだ。結婚しなければ一人前の貴族としても認められない。俺にも15歳の時に両親が進めてくれていた婚約者がいたのだ。しかしジュリエッタ捜索のため兄が勝手に婚約解消を決めてしまった。それからもう15年以上だ。陛下が俺のために結婚を決めて下さって本当に有難い。
これから陛下に報告せねばなるまい。思った通りロゼはいや、リリスは知らない奴を連れて転移しない。
分かっていた。あいつはそういう奴だ。各国の重鎮からの圧もあり、陛下からも王家から輩出した方が問題がないと言われればそうなのだが、あいつが素直に承諾しないだろうことはわかっていた。念のため聞いただけだ。
そしてやはりあいつは相変わらずだ。しかも当を得ている。レイジュ様の所に行けない奴が世界樹を古木とはいえ伐れるはずがない。陛下は誰なのかという事は薄々分かってらっしゃるが、その他の国の重鎮らは知りたがるだろうな。また時間が掛るか…。リリスからはレイジュ様には春までと言っているが早くしてくれと急かされる。はあ、全くもって気苦労が絶えない。もうさっさと伐ってもらおうか…
「バルに会えるのか久しぶりだな」
とリリスは呑気に言っているが、邸内ではお出迎えの準備で大騒ぎだ。
リリスはワインレッドのドレスに髪をアップにして出迎えた。
久しぶりに会ったバルは高級そうなスーツに身を纏い背筋がピンと伸び、紫が混ざった銀髪をひとつ束ね威厳たっぷりに仕上がっていた。身長はリリスと同じくらいなので目と目が合う。なんか笑ってしまう。
「わぁ偉そうになったなぁ」
「偉いんだよ!」
2人の会話にキースやリエや使用人などはおっかなびっくりである。
お客様専用の応接間に移動をして話をする。
「連絡が遅くなってすまない。色々と根回しが必要だったのだ。この件はこの国だけの問題じゃないからな。各国の重鎮に伝えねばならなかった」
げへ~そんな大げさになっていたとな…
「しかも色々揉めた。なぜ、そんな重大なことをこの国がするのだとか、どこの誰にとも分からない輩に任せられないとか…」
はぁとバルはため息を吐く
「王族の誰かを伐る役を任せればいいのではと言うことで話が付いたのだ」
「そう…、で?グラス3杯以上の人っているの?」
「うっ」
バルはレイジュ様に自分はグラスで何杯か聞いている。
「…」
「私がレイジュ様の泉に連れていって王族の誰かが神木を伐るって言ってるの?」
「…そうだ」
「恥ずかしくないの?」
「ぬ…」
「自力でいけないくせに連れて行ってもらって伐るだけ伐ってじゃあまた連れて帰って…てダサくない?」
「リリス、やめなさい…」
リエが言う。でもやめろと本気では思っていないようだ。ちょっと笑っている。
「春になったらスパンと伐ってくるから、見届人はバルでさ。それでいいじゃん」
ソファーにもたれて腕組みをし、長いドレスで足を組むリリス
「それに私、知らない人を連れて転移なんてしないよ」
そっと、リエがリリスの足と手をもとに戻す。
「そ…だろうな」
「バルには色々とお願いして助けてもらったりして、それはありがたいと思うからバルを困らしたくはないけど、私に連れてってもらって本当にその王族は伐れるの?相手は精霊王だよ?しかも最近では私の魔力で結構生き返っているし」
「今も魔力を移しているのか?」
「最近は魔石に移してマジックバックに出来ないかキキにお願いしてるけど、最近まで移してた。レイジュ様は今はイケオジまで戻っているよ」
イケオジ、中年男性くらいだろうか
「ロゼ、…リリス…なら本当に伐れるのか?」
リリスの名で照れるバル
「今でもレイジュ様のとこに行って練習してる。お父さんにも見てもらってるしレイジュ様も大丈夫って言ってる」
「リリスの腕は私が補償します。真剣にやれば私も敵わないかもしれません」
キースが説明をする。
「名を明かせと言ってくるのだ」
「私の?」
「そうだ」
「なんで?」
「祭り上げたいんだろう」
「お断りだ」
「だろうな」
ふぅと、バルはだらりとソファーに身体を預ける。
「なんとかしよう」
「悪いなバル」
「本当だよ。気苦労ばかっかりだ!」
「大変だな、中間管理職は」
「うるさい!」
バルはキレイに結ってあった髪をバリバリと掻いた。
「そうだ、婚約したんでしょ。おめでとう」
リリスが今思い出しましたという言い方をした。
「ああ、ありがとう。俺もやっとこれで一人前だよ」
「そう…」
バルは顔に出やすいのにまったくの無表情で礼を言う。こういう時ってあせったりどもったりするもんじゃないのかい!
通常運転だな。やはり貴族、私の事など屁とも思ってないのだろうね。
フン!
バルはリリスに現状を報告をするとドルフェス家のランチも断り城に戻った。
バルは城の長い廊下をひとり歩く。本来ならたくさんの護衛、配下など連れて歩ける身分なのだが内密に事を運んでいる。リリスのことが他の貴族に知れる恐れがあるため会いにも行けなかった。
俺も久しぶりにレイジュ様の温泉に入りたいものだ。
久しぶりに会ったロゼ、リリスは美しい娘になっていた。この1年であんなに変わるものか…両親を両手に、はべらせなんとも幸せそうであった。キレイな銀髪をアップにし、ワインレッドのドレスも似合っていた。性格は相変わらずではあったが…
婚約者か、やっと結婚が出来ると喜んだがほとんど会えない。この件が落ち着くまで結婚も出来ないだろうな。どんな顔をしていたっけ…
婚姻は貴族にとって大事な事柄の一つだ。結婚しなければ一人前の貴族としても認められない。俺にも15歳の時に両親が進めてくれていた婚約者がいたのだ。しかしジュリエッタ捜索のため兄が勝手に婚約解消を決めてしまった。それからもう15年以上だ。陛下が俺のために結婚を決めて下さって本当に有難い。
これから陛下に報告せねばなるまい。思った通りロゼはいや、リリスは知らない奴を連れて転移しない。
分かっていた。あいつはそういう奴だ。各国の重鎮からの圧もあり、陛下からも王家から輩出した方が問題がないと言われればそうなのだが、あいつが素直に承諾しないだろうことはわかっていた。念のため聞いただけだ。
そしてやはりあいつは相変わらずだ。しかも当を得ている。レイジュ様の所に行けない奴が世界樹を古木とはいえ伐れるはずがない。陛下は誰なのかという事は薄々分かってらっしゃるが、その他の国の重鎮らは知りたがるだろうな。また時間が掛るか…。リリスからはレイジュ様には春までと言っているが早くしてくれと急かされる。はあ、全くもって気苦労が絶えない。もうさっさと伐ってもらおうか…
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