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第1章
悲劇のヒロイン
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困ったわ。私の魅了が利かない子が出てきた。ジョニデバール
やっかいな子。さっさと捜してくればいいものをわたくしの恋話が聞きたいなんて。トールや息子たちまでいるというのは厄介ね。仮病もバレているわね。ふふ。素材ほしさに色々やり過ぎたかしら。そんなことより早く娘を連れて来て。
暇なの。楽しみたいのよ
闇が必要だわ。あの子たちは色んな事に使える。でも使っていたら増えた。
使うとどんどん増えるのね。素晴らしいわ。
どんどん強力な魅了ポーションを作りましょう。
使い過ぎて弾けてしまったわ。
いやだわ、困ったわ。
娘が闇を持っているかもしれない、きっとそうだわ。だから見つからないのね。
ジョニデバールやっかいな男ね。泣き落としも効かないわ。紅茶に魅了ポーションを混ぜてわたくしの言う事を聞かせようとしたのに、目の前で飲んでいたのにまったく効かない。なぜかしら?もっと闇が必要かしら。これでは陛下に効くかも分からなくなった。ああ、この男はわたくしを厄介だと思っている。ちょっとでも好意を持たせないと効かないのかしら。ふう、まぁいいわ。
ジョニデバール単純な男。きっと見つけてくるわ。みんなわたくしの言うことを最後には聞くのだから。
ミルが見つかった?まぁすいぶん掛ったのね。相変わらず無能ですこと。
まぁいいわ。さぁ早くわたくしの前に差し出しなさい。
魅了ポーションはたくさん出来たが、未だ陛下に飲ませるタイミングはない。まったくこのわたくしに好意がない男はジョニデバールくらい。これだけ強力な魅了ポーションを作ったのに役に立たないなんて。とりあえず、陛下に飲ませる事さえ出来れば、陛下もこの国も自由自在になるのに。飲ませることが出来ればだけど…
陛下もジョニデバールと同じくらい好意を持っていないとは考えていないジュリエッタである。
そうだわ。あのミルを使って陛下に近づけないかしら。わたくしと陛下の子供にすればいいわ。また時の精霊を使って記憶の改ざんをすればいい。
あの緑の男は見つからなかったらしいし、元からいなかったことにすればいいわ。そのためには魅了ポーションを陛下に飲ませないとねぇ。陛下がどこに住んでいるかもわからない。城のどこかという事しかわからない。陛下の気もわからないから転移も出来ない。何度も謁見してはいるが、陛下は自身で結界をしているのか気がわからない。気を感じ取れないと転移は出来ない。
あの男、緑の男の名前なんだったかしら。もう忘れてしまったわ。このわたくしを殴ったことだけは忘れないけど。身体が辛くイライラしたと謝っていたけど、このわたくしを殴るなんて。
もう10年、魔力も戻っていると思うけど、また魔力でも貰いに行こうかしら。あの時のダイヤはすべて売ってしまった。わたくしの分を残してなかったのよねぇ
ロゼは上映会を終え泉から出る。考えてもわからない。あの女の思考は見えた。 だからなんだ?王が犠牲になるか、あの女に他の国に行ってもらうのがいいと思う。
でもこんなこと一人じゃ無理
バルも巻き込もうか。ロゼは急いで水けを吹き飛ばし、ブラウスにガウチョルックに着替える。
「バル、ちょっといい?」
バルはレイジュ様と呑気にお酒を飲んで談笑をしていた。
こっちはややこしいことになっているのに!
「ああ、考えはまとまったかい?」
ほろ酔いだ。酒に弱いのか
「いや、まとまらない」
「ちょっと聞くが王様とバルは親しい?話をしたことがある?」
「親しい間柄とはいえないがお声をかけて下さったことは何度かあるよ。なせだ?」
「どんな人?イケメン?」
「え?ああ、イケメンだな」
「なにが魅力?」
「は?なにが聞きたいんだ?」
「ん~どこから言っていいのか…」
「なにをだ?」
「…あの女は私の母じゃなかった。ちなみにあの女の子供はもういない。公爵との子だけよ」
「は?どういうことだ?」
「え~と、なんか悲劇のヒロインになりたいみたい。え~と、暇みたいよ。なんか研究が好きそうだから仕事でも与えたら?」
それか王様
「なにを言っているんだ!」
説明が難しい
ロゼはジュリエッタの時ちゃんにバルにまた上映会を開くようお願いをする。
この上映会は結構、魔力を使う。さっきも使ったしグラス5杯は使っているかも
「わかった?」
上映会が終わりバルがのっそりと起き上がる。
「…悲劇のヒロインはおまえじゃないか!」
バルはどこを見る訳ではないがなにかを睨んでいる。
「そんなことより…」
「そんなことよりじゃない!お前はもっと怒れ!!なんで怒らないんだ!!」
怒っても過去には戻れないのだよバルくん…私からすれば母でなければまったく知らない赤の他人だ。バルは色々とやられているから腹も立つんだろうね。
「あとでちゃんと怒るから、ね、今はあの女をどうするかしないと。教会の貸し切りは、あと少しだよ。どうする?」
早く決めないと時間が迫っている。
「レイジュ様、騒がせてごめんね。また後で来るね」
『ああ、待ってるよ』
バルを連れて教会の前に転移した。
やっかいな子。さっさと捜してくればいいものをわたくしの恋話が聞きたいなんて。トールや息子たちまでいるというのは厄介ね。仮病もバレているわね。ふふ。素材ほしさに色々やり過ぎたかしら。そんなことより早く娘を連れて来て。
暇なの。楽しみたいのよ
闇が必要だわ。あの子たちは色んな事に使える。でも使っていたら増えた。
使うとどんどん増えるのね。素晴らしいわ。
どんどん強力な魅了ポーションを作りましょう。
使い過ぎて弾けてしまったわ。
いやだわ、困ったわ。
娘が闇を持っているかもしれない、きっとそうだわ。だから見つからないのね。
ジョニデバールやっかいな男ね。泣き落としも効かないわ。紅茶に魅了ポーションを混ぜてわたくしの言う事を聞かせようとしたのに、目の前で飲んでいたのにまったく効かない。なぜかしら?もっと闇が必要かしら。これでは陛下に効くかも分からなくなった。ああ、この男はわたくしを厄介だと思っている。ちょっとでも好意を持たせないと効かないのかしら。ふう、まぁいいわ。
ジョニデバール単純な男。きっと見つけてくるわ。みんなわたくしの言うことを最後には聞くのだから。
ミルが見つかった?まぁすいぶん掛ったのね。相変わらず無能ですこと。
まぁいいわ。さぁ早くわたくしの前に差し出しなさい。
魅了ポーションはたくさん出来たが、未だ陛下に飲ませるタイミングはない。まったくこのわたくしに好意がない男はジョニデバールくらい。これだけ強力な魅了ポーションを作ったのに役に立たないなんて。とりあえず、陛下に飲ませる事さえ出来れば、陛下もこの国も自由自在になるのに。飲ませることが出来ればだけど…
陛下もジョニデバールと同じくらい好意を持っていないとは考えていないジュリエッタである。
そうだわ。あのミルを使って陛下に近づけないかしら。わたくしと陛下の子供にすればいいわ。また時の精霊を使って記憶の改ざんをすればいい。
あの緑の男は見つからなかったらしいし、元からいなかったことにすればいいわ。そのためには魅了ポーションを陛下に飲ませないとねぇ。陛下がどこに住んでいるかもわからない。城のどこかという事しかわからない。陛下の気もわからないから転移も出来ない。何度も謁見してはいるが、陛下は自身で結界をしているのか気がわからない。気を感じ取れないと転移は出来ない。
あの男、緑の男の名前なんだったかしら。もう忘れてしまったわ。このわたくしを殴ったことだけは忘れないけど。身体が辛くイライラしたと謝っていたけど、このわたくしを殴るなんて。
もう10年、魔力も戻っていると思うけど、また魔力でも貰いに行こうかしら。あの時のダイヤはすべて売ってしまった。わたくしの分を残してなかったのよねぇ
ロゼは上映会を終え泉から出る。考えてもわからない。あの女の思考は見えた。 だからなんだ?王が犠牲になるか、あの女に他の国に行ってもらうのがいいと思う。
でもこんなこと一人じゃ無理
バルも巻き込もうか。ロゼは急いで水けを吹き飛ばし、ブラウスにガウチョルックに着替える。
「バル、ちょっといい?」
バルはレイジュ様と呑気にお酒を飲んで談笑をしていた。
こっちはややこしいことになっているのに!
「ああ、考えはまとまったかい?」
ほろ酔いだ。酒に弱いのか
「いや、まとまらない」
「ちょっと聞くが王様とバルは親しい?話をしたことがある?」
「親しい間柄とはいえないがお声をかけて下さったことは何度かあるよ。なせだ?」
「どんな人?イケメン?」
「え?ああ、イケメンだな」
「なにが魅力?」
「は?なにが聞きたいんだ?」
「ん~どこから言っていいのか…」
「なにをだ?」
「…あの女は私の母じゃなかった。ちなみにあの女の子供はもういない。公爵との子だけよ」
「は?どういうことだ?」
「え~と、なんか悲劇のヒロインになりたいみたい。え~と、暇みたいよ。なんか研究が好きそうだから仕事でも与えたら?」
それか王様
「なにを言っているんだ!」
説明が難しい
ロゼはジュリエッタの時ちゃんにバルにまた上映会を開くようお願いをする。
この上映会は結構、魔力を使う。さっきも使ったしグラス5杯は使っているかも
「わかった?」
上映会が終わりバルがのっそりと起き上がる。
「…悲劇のヒロインはおまえじゃないか!」
バルはどこを見る訳ではないがなにかを睨んでいる。
「そんなことより…」
「そんなことよりじゃない!お前はもっと怒れ!!なんで怒らないんだ!!」
怒っても過去には戻れないのだよバルくん…私からすれば母でなければまったく知らない赤の他人だ。バルは色々とやられているから腹も立つんだろうね。
「あとでちゃんと怒るから、ね、今はあの女をどうするかしないと。教会の貸し切りは、あと少しだよ。どうする?」
早く決めないと時間が迫っている。
「レイジュ様、騒がせてごめんね。また後で来るね」
『ああ、待ってるよ』
バルを連れて教会の前に転移した。
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