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「ただいまぁ、戻ったよぉ」
『おお、戻ったか』
 3日ぶりに戻ったモジャのツリーハウスは穏やかな空気が流れていた。

『以外に早かったのぉ』
「そう?はぁ疲れちゃった。色々な調味料とか野菜とかパンとかたくさん買ってきたの。食料が尽きたらまた行ってくるわ」
『そうか、気に入ったのならよかったのぉ』
「ええ、たくさん売られていたわ。ねぇモジャ、明日から魔の森で果物捜さない?お金になる素材をメモしてきたのよねぇ」
 リアは自分で書いた素材リストをカバンから取り出しニヤニヤする。

『まったく、欲張ってはいかんぞ』
「欲張るっているか、生まれ持った商人魂っていうのがあるんじゃないかしら。売って売って儲けたいのよね!」
『そうか、アルディとは、ちぃと違うのぉ』
「アルディは探究者とかでしょう。私は商売人だからね。違うのは当然なの!」
『そうか、まぁいいが自分で魔獣を防御出来るようにもならんとな』
 ちょっと説教のつもりでモジャは言った。
「それは無理!」
 リアは断然拒否した。

 それから1週間ほど魔の森でモジャが駆け巡り、魔獣の素材や高値の沢山の果物ロシや柿に似たコウニキという果物やリンゴのような物もあった。秋という事もありたくさん収穫出来た。麻袋はどこまで入るのかは分からなかったが無限のように入り、時間も止まっているようだった。麻袋から取り出しても腐らないのだ。

 そして、秋の果物を大量に収穫を成功した後はまた同じ所に戻ってきた。ここが一番誰も来ないのだ。すぐ近くに魔の森の入口があり、魔獣が結構出たりする。なぜ、わかるのかと言うと朝起きるとよく魔獣が死んでいる。結界をこじ開けようとしてその衝撃で息絶えているようだった。
 毎朝、数匹死んでいる魔獣を「解体ナイフ」で刺して素材を麻袋に入れるのが最近のルーティンだ。今度麻袋の整理をしないといけないかもしれない。

 魔の森も果物は森の宝と呼ばれている。魔素濃度は高くなかなか出回らないからだ。そんな果物をリアは根こそぎ持ち帰った。市場は散乱、値段の暴落が一時期問題となるがそんな事はリアには関係ない。
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